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医療あれこれ

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心臓の持病との付き合いもかれこれ30年。関心ある”医療の先端技術”について記しています。
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2015年5月の記事一覧

米を食べて花粉症を治す

米を食べて花粉症を治す

全国に3000万人いると言われ、今や国民病となっている「花粉症」患者に朗報である。

農林水産省はアレルギー原因となるスギ花粉成分をコメの中の蛋白質に注入し、抗原たんぱく質として白米に蓄積させて「花粉症治療米」なるものを販売する計画を進めている。2020年には実用段階に達するという。

ただし、スーパーなどではなく、医師の処方箋に基づいて調剤薬局が売る。マウス実験では、3週間でアレルギー反応の軽減

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鼻からインスリン

鼻からインスリン

重度の糖尿病だった義母は毎日自分で注射していた。

腕ばかり打つとだんだん皮膚が硬くなるので、脇腹とか太ももにまで打っていた。インスリン注射は負担が大きい。

今は鼻から吸入することができるらしい。鼻だけでなく、肺から、皮膚から、口から、直腸からと研究はめざましく進んでいる。

アルツハイマー病は脳の糖尿病と言われるが、鼻からインスリンを吸入させと、卓効があることが知られてきた。城西大学関俊暢氏の

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バイパス手術訓練機

バイパス手術訓練機

心臓バイパス手術は非常に高度なスキルが求められる。

細い血管を縫う作業は時計職人の繊細さに似て、ほんの少しの位置を間違えても重大な結果を招いてしまう。血管の表側ならまだしも、裏側を縫うなどという作業はどうしてやるのだろう。縫い目が粗ければ血が漏れるだろうし、やたらに沢山縫うこともできないだろう。血液が流れるだけの径を確保しながら、漏れないように、且つ目に見えない部分もしっかり縫合しなければならな

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