見出し画像

自分のかっこいいを信じる 大好きなものたちを着て...考える

あの無敵感。あの疾走感。この服たちはそれを俺にくれる。

...という話と、自分の中でもやもやと、まだ結論に至る事のないことを悶々と。

特撮関連の服たち

どっか小さなブレイクスルー

ここ数年でようやく特撮と服を同席させられるようになった。服が好きだ。特撮も好きだ。それでも、両者はそれぞれ自分の中で独立していた。

でも、特撮の服は“ファッション”にはあまり合わない、と思っていた。ディズニーやピーナッツ、有名なバンドのものならまだしも、だとか。“ファッション”に認可された服しか着ることを認められないような息苦しさ。やはりどこか“ファッション”を意識してしまう弱さ、悩ましさ。ずっと頭を擡げてもやもやと(別にそれらがいま全くないわけではない、現在進行形の課題として)。思っていた(/る)。

きっかけは「ASOKO(アソコ)」の「ウルトラマン」シリーズコラボ。心配性、常に膨らむカバンの中を整理するためにもなんて気持ちで。ごまかしごまかし。なんて、さりげなく買ったものが、自分の中でどっか小さなブレイクスルーとなった。

次いで近いうちに、「GRANIPH(グラニフ)」の「ウルトラマン」シリーズコラボ。いよいよこれを知った時は止まらなくなった。とうとう、というか、ようやく自分のなかでも、自分の想いが“ファッション”を忘れさせた、ように思える。

無敵感、加速装置

とにかく着ていて気持ちいい。この無敵感。

大好きなメトロン星人が、ゼットンが、ゴジラが、2号が、いる。この事実が無敵にしてくれる。

忘れていたような服を着る事の楽しさをまた、思い出す。そうだ、服を着る時に自分が加速するようなこの疾走感。自信がみなぎるような感覚。思い出す。

好きなものごとに囲んだ自分のあのアグレッシブ。服は、誰よりも、なによりも、なにごとよりも、一番長い間、自分の一番近いところでそれを体感させてくれるモノだろう。

この突き抜けるような感覚をくれるものが服だろう。服は人間の人生を加速させる装置だ。画像は服を着ることのイメージ。

血肉に変える度量...いや、でも


さて気まずい話も少し。整理はついていない。

はたして、この服は“いい服”なのか?

「GRANIPH」が“ファッション”ブランドなのは重々承知の上だ。いや、モノがどこのなんなのかではないはず。「毒も喰らう、栄養も喰らう」の話だ。捉える立場として、着る立場としての「血肉に変える度量」。それこそが、と思う。

エシカルなことは大事だ。でも、エシカルブランドだけ着て、持ってたそれ以外の服を着ないのか?捨てるのか?そうじゃない。清濁飲み込んでこそ、だろう。



言い訳くさい。「GRANIPH」を買った時点で、片棒を担いでしまっているじゃないか。それは事実だろう。どんな工場で、どうつくられてもわからないじゃないか。

どうすればいいのか、よかったのか。いまはまだわからない。たとえ大好きなものたちでも。

服と向き合う時、あらゆる矛盾が交錯する。情けない話、自分の中でも消化しきれていない。それでも、まず、目の前の服は絶対に途中で捨てることはしない。自戒。

どストレートに好きだから


話を戻す。いつか自分なりに結論は出す。

自分は特撮関連の服を、奇を衒うようなサブカルアプローチとしてではなく、どストレートに好きだから着ている。キン肉マンの服をよく着るようになったあいつもそう。

好きだから着る。単純なことにそれだけ。自分のかっこいいを信じている。

“ファッション”が嫌いだ。いかに“ファッション”抜け出せるのかなんてずっと考えていた。けれども、それでは打開策になるはずがなかった。「打開しよう」と思っている時点で間違いだった。規範よりも自分の想いを優先するそのスタンス。まるで規範なんてないんだと言わんばかりに。その服の着様は、服を、その可能性を“ファッション”の外へ連れて行ってくれると自分は思っている/思い込んでいる。

「愛の反対は憎しみではなく、無関心だ」なんて言葉よろしく、“ファッション”に無関心という手段。それこそがきっと“ファッション”を相手にする方法、のはず。

かといって、無関心を意識した時点で、無関心とはいえないのではないか。終わらない、悶々と。どうすればいいか、わからない。

大好きなものたちを着て...考える

今現在、確かな事は、自分の中のかっこいいを大切にすることができた。できている、ということ。自分の好き>“ファッション”。自分の好きを心の底から自信を持って好きと言えるよう、出せるようになった。それは確かだ。

大好きな作品の服を着ている自分が好きだ。

ひとまず、それを自分で再確認したかっただけ。ただ、ひとまず、いま思う、なぜ特撮の服を気持ち良く着ている自分がいるのか、思い改めてみたかった。

だけ、だったけれども、それでも考えておかなきゃいけないことが山ほどある。辛気臭い話が紛れこむとは思いもよらなかった。書いていると勝手に出てきてしまう考え。

服を心の底から愛せるように。もっと、もっと、考えなきゃいけない。


Twitter

Instagram

Facebook

この記事が参加している募集

#買ってよかったもの

58,822件

もし可能でしたら、サポートしていただけると、とても、とても、とにかくありがたいです。よろしくお願いいたします。