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北糀谷 子安八幡神社例大祭

処暑を迎えても暑さがちっともひかない日々が続いている。
いつの間にか学校の夏休みも明け、朝の電車にもこどもたちが戻ってきていた。
空は相変わらず抜けるような青さで、真っ白な入道雲が浮かんでいるのだが、お盆前までのギラギラした感じがどこか収まっていて、秋になっていくのだなと感じた。

昨日、商店街を歩いていると、子安八幡神社例大祭と書かれたのぼりに気がついた。脇には日取りの書かれたポスターが貼ってあり、夕方から余興があるとのこと。
日中ゴロゴロしていたので、日が落ちて涼しくなったら出かけてみることにした。
暦の上では秋になるので、暑いけれども秋祭りということになるのだろうか。

北糀谷の子安八幡神社は呑川沿いにある。
「応永年間(1394-1428年)に鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請し創建したと伝えられる」と由来にあり、なかなか歴史のある神社だ。
町内会のちょっとしたお祭りかと油断していたら、境内にはたくさんの屋台が出ており、結構な規模だった。
屋台はたこ焼き、お好み焼き、チョコバナナ、射的にくじ引き、スーパーボールすくいといった昔ながらのものから、最近のものなのか揚げパスタやフルーツあめというのもあった。
やきまんじゅうはなかった。やはりあれは群馬特有のものなのか。

余興は神楽殿で行われるらしく、ブルーシートの桟敷席が用意されていた。
最初は地元のベテランの皆様によるカラオケ大会で、のど自慢たちによる演歌が披露されていた。
横目に見たプログラムによるとその後には木遣りやローカルな演歌歌手によるショーもあるようだった。

私の地元でも9月の初めにお寺のお祭りがあり、地域の人のカラオケ大会などやっていた。
既に学校が始まった後なので、楽しいながらもどこか終わってしまったその年の夏を惜しむような感じがしていた。
糀谷のこどもたちも、そんなふうに夏休みの余韻にひたっているのだろか。

7時になる頃にはすっかり暗くなっていた。
暑い日はまだ続くようだが、やはり季節は移り変わっているようだった。


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