思い切って産後ヘルパーを利用してみたら棚からぼた餅だった(後編)
こんにちは。なるあやです。
先月こちらの産後ヘルパーに関する記事の前編を投稿したところ、noteの今日の注目記事等にピックアップされてしまいました。怒涛のスキ数(わたし的最高記録)を集めてしまい、そろそろ続きを書かねば…とビクビクしながら書き始めています。スキしてくださった方、また読みに来てくださった方、本当にありがとうございます。
前編はこちら
タイトルの通り、思い切って産後ヘルパーを利用してみたのですが、どう振り返ってみても、いいことしかなかったという話。今日は後編です。連日の暑さに頭も体もやられてしまって、面白い記事は書けなさそうだけど(先に謝る)・・・がんばる!早く話を完結させたい!笑
「今日は何のレゴ?」
ある日、うちの息子が食事を食べてくれるかどうかヘルパーさんが心配されていたので(息子は当時まだ偏食で、気に入った味付けのお肉、ご飯、芋、カボチャ、みじん切りの野菜が入ったカレーくらいしか食べず)
「最近、クリスマスにじいじにレゴを買ってもらうのを目標に、ちょっとずつ新しいご飯にも挑戦してるので、今日のご飯もレゴで釣ってみますね!」
と返答した私。ちょっと、ヘルパーさんの目の色が変わったことに気がつきます。
「(何か変なこと言ったカナ・・)?!」
何やら話を聞いてみると、自宅にもう遊ばれなくなったレゴ(しかもうちの息子が好きそうな乗り物を作る系)が眠っているとのこと・・・「もし嫌じゃなければ持ってきてもいいかしら?喜んでくれるかしら?最近物を処分していて捨てちゃったものもあるんだけどごめんなさいね、確かまだいくつか残っていたと思うんだけど・・・
「全然嫌じゃありません・・・・!!!!」
レゴって高いですよね。しかも息子がYouTubeで「これ欲しい!」とか見つけてきたものを調べたりすると、既に販売を終えているものはAmazonでとんでもない高値がついていたりします。(トミカ系のおもちゃにも同じことが言える→買わされた経験あり汗)パーツが小さいこともあり、下の子との共存を考えると、レゴの購入には色々な意味で慎重だった我が家ですが、もらえるとなると話は別。笑 飽きっぽいかもしれないし…と躊躇することもあるので、お試し的におさがりをいただけるのは非常にありがたいお話でした。息子にもその話をしてみると、目を輝かせて心待ちにするようになり「今度ヘルパーさんが来るのはいつー?何回寝たら来るのー?」と度々聞いて来るように。
次の予約は、せっかくなので子供の幼稚園が終わった後に入れて、直接息子がいただいてありがとうが言えるようにと、午後にしてみた。
「ピンポーン」
こんにちは〜と今日も優しいヘルパーさん。そして息子にもご挨拶させようとした、と、こ、ろ、、、、
「レゴ持ってきたー???」
ちょっと、まずはこんにちはでしょうが!!!!怒、恥、汗、、、ほんとスイマセン。
すっかり仲良くなっていた息子とヘルパーさん。「今日は早く終わらせて僕と遊んでよー」とか遠慮なく言ってしまう仲だったのですが、もうこの日はレゴのことしか頭にない。ヘルパーさんの鞄の中まで覗き込むという醜態まで。ほんとヤメてほしい。
で、お約束通り、いただきました。この時の息子の目のキラキラと言ったら。もうじいじのクリスマスは、いらないんじゃない?笑
いただいたのは、きちんと箱に入れられた、説明書もついた、レゴクリエイターという種類の3in1シリーズ。なななんと、3つの乗り物に作り変えることのできる素晴らしいシリーズをいただいてしまった。一石三鳥!?しかもちゃんと事前にヘルパーさんの息子さんが組み立てて、パーツが揃っているかどうかまでチェックしてくださったとのこと。うちの息子は、細かいパーツの違いや、無いパーツのことを、しつこいくらいにずっとずっと言うことがあるので、パーツチェックまで済んでいるなんて、何て素晴らしいサービスよ…(心の声)。
で、結局ヘルパーさんが帰るまでに説明書を見ながら、組み立て完了してしまった息子。説明書を見ながら自分で作りあげることができるというのは、この日初めての発見でした。思わぬ機会に、想像以上の子供の成長を感じられて、感心。ヘルパーさん、本当にありがとうございます。
すると、何とまだ自宅に別のシリーズが残っているとのこと。笑 ここで私は葛藤します。
そろそろ当初の予算的に、ヘルパー利用を終わりにしようと思っていたんだけど、まだレゴがあると息子の前で言われてしまったがために、継続して予約をしないとレゴがゲットできない!!!!?(←言い方w)
結局その誘惑に負けながら、継続予約をすることになり(いやそれ以上に、まだ助けてもらいたかったという純粋な理由もちゃんとある)、最終的に合計3種類のレゴをいただいてしまいました。事前パーツチェックが終わっていないとのことで、ヘルパーさんも時々持ってきたり来なかったりするので、息子は毎度毎度聞くように。
「今日は何のレゴ?」
こらこらこら…!!(母困惑) ほんと恥ずかしいので、そのお詫びのような気持ちで、毎度ささやかなお菓子を用意して持って帰ってもらったり、親戚から届いた果物をお裾分けしたりと、お返しをして勝手にこちらの気持ちを浄化していたのですが、あちらからいただいたものはレゴに留まらず、畑で育てたお野菜や、新商品出てましたよ~と新しいお菓子を見つけて買ってきてくださったり、クリスマスには私にプチプレゼントまで用意してくださり、もう最後の方は物々交換の嵐ww だけどそんなことにも、このコロナ禍だからこそ、ほっこりさせてもらいました。ヘルパーさんが来ていなかったら、話し相手もしばらくいなかったと思うし、何よりおしゃべりする時間がとっても楽しかったな、と思い出します。やはり人との触れ合いは大切だし、こうして何か物をいただいたり、お返ししたり。それがきっかけで子供の成長にも気がついたり。親戚じゃない年の離れた人との触れ合いも、今の生活ではなかなかない中、子供にとってもヘルパーさんの来訪が一つ思い出になったりして、つくづく来ていただいて良かったなと感じています。
最後、コロナ禍に特大棚からぼた餅
さて。そんなこんなで「1ヶ月くらい利用しようかな〜」と思ってた弱すぎる意思はすっかり打ち砕かれ「年内で終わりにしよう…」が結局、期限ギリギリの4ヶ月間(産後5ヶ月前まで)の利用となりました。笑 最後の方は、ちょっと抑えて週に1、2度の利用ではありましたが、その1回があるかないかで、その日の心持ちが全然違うということも体感。まるで週1のオアシスのような時間でした。ご飯を作ってもらえるのがまず最高だし、何より人の優しさが染みる時間ってすごく幸せ。無意識に、ずっと走り続けて知らぬ間にクタクタになってしまう私には、敢えて予約を入れておくというその行動のおかげで、とても大事な息抜きを得ることが出来たのです。
ある日ふと、そういえば何か見た気がすると思って、市の産前産後サポート事業のページを、おさらいがてら読みにいったところ、とある助成の話を見つけます。
ここで私は振り返る。
里帰りはした。親族からの育児家事援助等は受けられた。うーん。対象外か。いやしかし、本当だったら産後1ヶ月過ぎても実母に来て欲しかった。しかし母は「コロナ感染が怖いからなるべく電車に乗りたくない」と明確に言っていた。どうしても来て欲しかった日に、無理を言って来てもらう予定が、運悪く甥っ子の保育園にコロナ感染者が出たことで、母が濃厚接触者の接触者かもしれないと言われて、結局来てもらうのを止めた。そのおかげで、私は生後1ヶ月の赤子と、まだ帝王切開の傷の痛む腹を抱えながら、運動会の親子競技で走ることになり、荷物と赤子と痛む腹(しつこい)を抱え、息子の手を引きクタクタになりながら、親子3人で帰宅。その週はぐったり過ごした。ヘルパーさんが来るのが本当に待ち遠しかった。もしこれが、コロナ禍じゃなかったら、こんなに苦しまなかったかも、、、、うん。とりあえず申請してみよう!
本当に恥ずかしいくらい素直に、産後1ヶ月は母親にサポートに来てもらえたが、それ以降はコロナ流行によって頼れなくなった旨を書類に記載して、ダメ元で書類を発送した。こういう時、きっとダメだろうな、と思いながらもチャレンジしてしまうのは、私の諦めが悪いけど、開き直れる、悪いところでもいいところでもある。どうか、神様、今回のこの勇気が、いいところとして活かされますように。。。。
あれから2ヶ月、一切市からは音沙汰がなかった。やっぱり対象外か。だよな。図々しかった自分を恥じた。あんなに助けてもらって、しかもめちゃくちゃ安いのに、助成してくれだなんてほんとスイマセンと。
ところがびっくり。ある日、市から一通の茶封筒が届いた。こ、こ、こ、これはもしかして?!?!あの恥ずかしいほどに素直に書き綴った申請書が認定されたお知らせだった。遅くなってすみませんと、腰まで低かった。
何と全額21,000円が手元に戻ってくることに!!但し必要事項を記入して○日以内に返送しないと無効になるとのこと………んもうどんな作業よりも、娘のオムツ換えよりも、最・最・最優先で書類を記入して、郵便ポストに投函した。日頃、時間がない時間がないない!とあらゆる作業を溜め込んで後回しにしてたけど、本気出せば3分で終了することがうっかり証明された瞬間でもあった。笑
そして、そこからまた1ヶ月、音沙汰がなくなった。何度も何度も口座を確認するけど、お金は見る度、謎に減っていくばかり。恐るべし産後の生活費。そして世の中は役所からの誤送金のニュースで盛り上がり始める。
今、私にうっかり誰かが2万円誤送金してきたら、間違いなく勘違いして使い込んでしまうだろうな~(いや、送金元は確認しよう)とか、くだらないことを考えたりしながら、何度も口座を確認するけど、全っ然入金されない。もしや私の2万円が違う人に誤送金されたか…?とか、またくだらないことを考えたりしながら、私はとりあえずこの記事の前編を書き出した。産後ヘルパーの利用について、良かったよ!と広めたい純粋な思いと裏腹に、実は念じていたのだ。最後に特大棚からぼた餅、とか書いておきながら、実はまだ特大ぼた餅は手にしていなかった。願掛けのような気持ちで記事を締めくくった。
申請書も認められていながら、願掛けってどれだけ疑い深いんだろうと、今更ながら思うけど、それくらい今回の助成の認定には自信がなかったのだ。未だに「これはうっかり無意識に騙し取った給付金でもないよな?(そんなニュースもあったよね汗) 」とか心配になるほどに。
で、その前編の記事を公開してほんとすぐに、ようやく口座に21,000円、無事に振り込みが!!!!嗚呼よかった!!!!そして、思う。
こんなことなら、もっと利用しておけばよかったYO!!!!笑
終わりに
はじめは「こんな私が産後ヘルパーだなんて」と、まさかほんとに利用するなんて思っていなかったけど、利用してみたらほんとに助けられたし、その人の優しさが温かくて、ものすごい癒された、めちゃくちゃいい時間だった。思い切ってみて良かったなとつくづく思う。そして、最後「こんな状況の私が助成されるわけない」と素で思いながらも、諦めなかった申請書。笑 無事、通りました。
今まで生きてきて、いや、こんな私が~と足踏みしたこと、みなさんありませんか?私にはありすぎて、というか、歩いてるの?足踏みしてるの?と前進してるのか分からないくらいに、とにかく迷いながら慎重に生きてきた人間だなと感じます。だけど今回、コロナ禍に妊娠・出産をするという道のりをじわじわ歩いたことで、リスクや限界に対して以前よりも現実的になり、また自分を客観視してみたことで冷静になり、違う選択肢にトライできたり、多少の図々しさを得てみたり、今までと違う過ごし方や、幸運に巡り合うことができました。無理しなくてほんとよかったし、この経験はこれからも意識しておきたいなと思います。とりあえず調べる。とりあえず申し込む。この行動力を、これからも大切にしたいです。一体いくつのぼた餅を得たのか、数えきれないけど、産後ぼろぼろになりがちな身や心を大分満たすことができました。当たり外れがあるかも分かりませんが、ぜひ、これから出産を控えている方には住んでいるところのこういったサービスをくまなくチェックして、利用できるものはできるだけ利用する(これ、ヘルパーさんが繰り返しおっしゃってた。今となってはほんとその通り!)ことをオススメしたいです。さぁ、自治体のHPへいってらっしゃいませ!