見出し画像

思い切って産後ヘルパーを利用してみたら棚からぼた餅だった(前編)

こんにちは。なるあやです。

ついこの間まで、床にいると数分毎に泣いていた寝返り娘が、段々ご機嫌時間が長くなって、すぐには泣かなくなり、家事が大分楽になってきました。いや、全っ然楽ではないな。訂正。落ち着くまでの約3ヶ月間、スタートから毎回泣き叫ぶ娘をおんぶしながらの夕飯作りが、じわじわ苦痛でした。背中のダンベルは12キロで、これは一種のスポーツ?合宿?修行なの?というほどドッと来る疲労感。毎晩ヘトヘトになって思い出すのが、産後ヘルパーさんの存在でした。

無理して頑張るのは止めよう


昨年9月に娘を出産。産後1ヶ月までは、実母に身の回りのことを色々サポートしてもらうことができました。では、実母サポートを失った後、一体私はどうなるのか。産前に自分の家事育児の負担感を想像したとき、身震いが起きます。産後1ヶ月、1人目のときなら実家でまだまだ養生(ダラダラ)していた頃。ところが、今回は上の子の幼稚園のためになるべく早く自宅に戻ることにしていました。帝王切開後の体調を何となく思い出しながら、そこにいつもの家事育児、毎朝バタバタする園バスの送迎やお弁当作り、赤子の世話が待ったなしで永遠に訪れる未来と、そういえば在宅勤務の夫のお世話もあったっけ…?色々思い出してみると、段々と不安が押し寄せます。コロナ禍がガンガン盛り上がっていたので、近所に住んでいるわけでもない母にサポート延長を願い出るのも現実的ではなく、そこで、自分に聞いてみた。
 
「この状況で、私は頑張れるのか?否か?」

即、答えは「否」。前回の出産から5歳も歳をとった自分の体力気力を過信するべからず。そこで事前に気にかけていた市が行っている産後サポート事業を詳しく調べて、産後ヘルパーさんの申込をしてみたのです。

かつての私だったら、産後ヘルパーなんて「んな大袈裟な。多分大丈夫。私、頑張れる。」って思考でした。というか、庶民の私にはどこかのセレブが利用する産後ケアセンターを利用してしまうくらいの敷居を感じてた。だけど今回の出産は、コロナ禍+2度目の帝王切開(確定)+多分ワンオペ2人育児(+α加齢)=未知の世界。慎重になろうよ。内心自信をなくしていたとき、母子手帳をもらった保健センターの担当者さんが背中を押してくれていたよな、と思い出しました。「市を通して派遣されるから、そこまで高くないし、実際使わなくても登録だけしておくといいですよ」と。

で、「とりあえず登録しとこ。嫌だったら止めればいいし、試しに一度使ってみるか」という軽い気持ちで、準備を進めておきました。ありがたくも役所に行かずして、郵送やオンラインで申請書の提出や面談など済ますことができ、産後1ヶ月が無事に終わった頃、とうとう初めての産後ヘルパーさんがうちにやってきました。ドキドキドキ。こういうとき、お客さんが来るからと、掃除してしまいそうな自分の行動をグッと抑えて。

「こんにちは〜(散らかった汚いおうちはこちらです〜汗)」
「よろしくお願いします〜」

スーパープロ主婦がやってきた

さて、このペースで一部始終を話し出すと、タイトルで書いたぼた餅にずっとたどり着けないので割愛しますが、とにかくやってきたのは、私にとってスーパープロ主婦だった。かと言って、パリッとしたお掃除プロ到来!みたいな感じではなく、本当にどこかのお母さんが代わりにやってきた、という感じ。色々話をしていくと、何と3人男子のお母さんらしい。しかもうち2人が双子!!??ちょうど1人の息子(上の子)の育児に奮闘していた私にとって、男の子3人、しかもうち2人が双子だなんて、神の領域です。す、すごい、、、どんなバイタリティしてるんだ。しかもこのヘルパーというお仕事をしながら、畑を借りてお野菜を育ててると。コロナ禍に犬も飼い始めたと。す、すごい、、、野菜とわんことさらには私の面倒まで・・!!家には時々、在宅勤務の旦那さんもいるって。同じじゃん。心が通じ合う私達。これで私は感じる頼もしさが一気に倍増しました。

週に2回ほどお願いして、毎回2時間。やっていただいたのは洗濯干し、トイレ掃除、掃除機、お料理、が大体の流れでした。これで1回1500円、、、や、安すぎる。どうして安いと感じたのか。それは単純に時給換算してもそうだし、ただ家事をやってもらうだけでなく、色々学ぶこと、良かったことが多かったからです。試しに使ってみよか〜と叩いた門からは、予想外にも大量のぼた餅が飛び出してきた感じです。

先輩主婦の家事を見られる貴重な体験

まず感じたのが、主婦の仕事って実際にやってるのを見たことあるのってほぼ実母だったりしませんか?私は自分の家事の仕方がすごく母親の影響を受けているな〜って感じることが、産後ヘルパー利用前からすごくありました。私の母はとても丁寧なのですが、やり方にはルールが多く、実家で手伝いをしている時から沢山の指摘を受けることが多かったので、私はその母の言う通りにやることが、今の自分の家事のベースになってしまっていることを実感しているわけです。で、ヘルパーさんがやってきて洗濯物を干しているのを見た時に「おおお!」と思いました。なるほど、Tシャツだろうが子供のスモッグだろうが、別にハンガーにかけなくてもいいのか。ヘルパーさんは乾きやすさと速さ優先で(推測)、洗濯物をバババっとピンチに干していらっしゃった。最初は何となく抵抗があったものの、ある日自分も真似てやってみたら、こっちのが速いし浴室乾燥の日はよく乾くし楽!!みたいな日がありました。他にも沢山の手料理を作ってくださり、美味しかったものは(というか全部美味しかった)レシピも教えてもらいました。他のお母さんの味を知れるって、私には嬉しい機会で「これを冷凍しておくと、ランチにも使えるし、チーズをかければ1品にもなるし・・」という感じで時短ワザも教えてもらったり、とっても楽しい時間でした。いつも冷蔵庫にある食材で献立を考えてくれているときは、密かにワクワクしていました。「ご主人お酒飲みますか?こんなおつまみあるんだけど・・」とすぐできる新しいおつまみも教えてもらったり。子供が掘ってきた幼稚園のサツマイモは、スティック状にしてその日に揚げてくださり、甘じょっぱいおやつ風のおかずに偏食息子も初めて食いついていました。ヘルパーさんがいなかったら産後にそもそも“揚げる”という調理法はまず選ばないし、危うく半月以上、芋のまま寝かせてしまうところだった…。

自分の家事を褒めてくれた

こんな感じで自分の家事を見つめ直してみたり、料理のレパートリーを増やすべく真似してみたり、ただ助けてもらうだけではもったいないので、色々吸収させてもらいました。正直、家事に関してはめちゃくちゃやる気があるタイプではないけど、今は専業主婦なので、これが仕事。毎日終わりのない家事をひたすらせっせとやっていると、次から次へと仕事ばかりが目についてしまい、家にいながらにして職場なので、あ〜終わらないよ〜と大分くたびれてしまうのが悩みです。休むのが下手くそ。産後も母が実家に戻ってからは、くたびれそうな状況を避けるべく、最低限、目につくところだけはきれいにしよう・・・と気にかけてやろうとするものの、もう手が回ってないところばかり!んー気になる!ところが

「とってもきれいに、きちんとされていて、びっくりしました!!」

私にとってのスーパープロ主婦、産後ヘルパーさんがそう言うので私もびっくり。これ、とってもきれいな、きちんとした状態なのか!?生まれて初めて自分の家事が他人に評価されました。嬉しい。多分、何軒も回ったことのあるヘルパーさんの言うことだから、お世辞ではないはず…信じよう。確かに、母からも産後に動き回り過ぎて「ちょっと休みなさいよ」と注意された日があって、多分無意識にせかせか動いてしてしまうんだけど、それでくたびれてしまう代わりに、家はちゃんと整っていた。よかった。けど、これからはもう少し手を抜こう…(小声)

母乳パッド爆発事件

さて、ヘルパーさんとも大分仲良くなり、ちょっと1回…どころか気がついたら毎週予約を入れて、来てくれるのを心待ちにしてた。そんな、ある朝のこと。利用時間内に洗濯物を干してもらえると大変ありがたいので、先に洗濯を済ませ、洗濯物をカゴに入れておくという作業をしておくのですが、この日事件が起きました。ある洗濯ネットから洗濯物を取り出し、シワを伸ばそうとちょっと振った時のこと。。。

パラパラパラパラパラ・・・・?!?!?!

世にも奇妙な白い物体が雪のように舞い散りました・・・・・男性はもしかしたらピンと来ないかもしれない。世の疲れたお母さんなら一度はやったことあるんじゃなかろうか。間違えてアレを洗濯しちゃった時の悲惨な光景。我が家にも起きました。人生2度目。そうです、あの吸水ポリマーというモンスター。。。。はい、しっかり膨らんでいる。。。。ぷにぷにぷに。私が誤って投入してしまったのはオムツではなく、被害少なめの母乳パッドでしたが、それでも結構ちゃんと爆発して、被害を被った洋服たちが泣いている。やばい。私も泣く。。。と思ったそのとき。

ピンポーーーーーーン!!

救世主現る。この日ほどヘルパーさんが神に思えた日はありませんでした。やっちゃいました・・・と報告すると、あー(ソレな!)って感じで「あとは私に任せてください」と全部引き受けて、洋服もネットもとってもきれいにしてくださいました。涙。一瞬途方に暮れたあの感情までも、きれいにしてくれた。その時、めっちゃ凹んでた私は「私はこれをきれいにしておくので、洗濯物は後にして、先に掃除機とお料理をお願いしますぅ・・・」と言い出すつもりだったのに「何もしなくていいですよ。休んでてくださいね。」って。困ったときこんなに丸っと助けてくれるなんて、嬉しすぎる。一人だったら心折れて1日ずっと引きずってたかも。そういえば昔、4歳くらいの時だっただろうか。習い事に行く直前に、私は絨毯に牛乳をぶちまけてしまって、母は「あとは私に任せて」とは言わなかった。「遅れてもいいから自分でちゃんと拭いて行きなさーい!!!怒」と言われたな笑 と「ぶちまけたものは自分で最後まで処理せよ」と自分に厳しくしてしまう原点を思い出したりしながら、全部引き受けて助けてもらう優しさを身に染みるほど味わったのでした。


うん、やっぱりこんな調子だと長編になりすぎるので、今日はこれでおしまいにしよう。次回、後編をお送りしますね。

<予告>思い切って産後ヘルパーを利用してみたら棚からぼた餅だった(後編)

  • 今日は何のレゴ?

  • 最後、コロナ禍に特大棚からぼた餅

また読みに来てもらえたら嬉しいです。


この記事が参加している募集

家事の工夫