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また次の、自分らしい暮らしを考えよう

こんにちは。元LivingAnwhereのなるあやです。

あっという間に3月。ようやく春ですね。LivingAnywhere(以下時々略称:LA)でのお仕事を終えてひと月が経ちました。育児の合間を縫ってリモートワークしてきた生活がまた変化して、久しぶりにちょっとゆっくりする時間というのを得ることが出来ています。まさに自分そのものを感じる1ヶ月を過ごしました。今年は穏やかな気持ちで、桜を眺められたら、いいなぁ。

ずっと感じてきた葛藤

ちょっと振り返り。子供が1歳半になった頃から始めた、LAでのお仕事。とっても充実した時間でした。自分が妻でも母でもない、ひとりの人として再び働けるようになった時間というのは、例え育児の隙間時間であったとしても、私にとってはかけがえのないものでした。この時間こそ、自分が求めていたものだ!と始めた時はビビビときたくらいに。働くことが、そのまま気分転換になり、自分に空き時間が出来れば、全てを仕事の時間に充てようとする意気込みさえありました。また、敢えて自分がこれまで触れることのなかった世界との遭遇で、私の思考が一段と広がったことは、これまでのnoteで綴ってきた通り。当初はいいことしかなかった!と言っても過言ではありませんでした。

一方で、それも時間が経つに連れて、少しずつ変化していきました。ただ”お役に立てれば”くらいの働くモチベーションだけではなく、LAの活動を活性化するために、自身も時間や脳みそを割くことが必要に。そんなありがたい状況と裏腹に、私生活では家事育児がカオスな状態に突入していってしまいました。子供、3歳目前にして、産後、3箇所居住という、度重なった生活環境の変化にちょっと疲弊しながら、予期せぬコロナ禍が我が家の生活スタイルにも少ながらず影響を与えました。タイミング悪く、体調を崩した時期も重なってしまい、これまでうまくバランスを取れていたものが所々で崩れていることを自覚しながら、それを正せずに、とりあえず一生懸命生活しては時間ばかりが過ぎていく毎日でした。一番の気掛かりは、育児。幼稚園でも習い事でも、ちょっと手を焼くタイプの我が子。成長をこの1年、じっくりと目の当たりにしてきました。うーん。もうちょっと丁寧に向き合ってあげないといけないかなぁ。すんなりいかないなぁ。この子何だか大変だなぁと。そんな背景もあり、何となく挑戦するチャンスは色々ありそうだったものの、本気で働くということにマインドセット出来ない自分が居ました。もう少し幅を広げてみようかな?と思う度、全然前に進めない自分が居て、今の私生活の状態では大したことは出来ないなと痛感し続け、それが思った以上に少しずつ苦しさにも変わっていたのです。やるなら思いっきりやりたい、というこれまでの自分ならモットーくらいに感じてきた本音と、そう出来るまでの山盛りの課題。頼れる人も近くにいないし。本気スイッチを入れるには、気が遠くなる思い。

実は、LAの仕事をしながら、今後の自分のことを考えていた時に、もっと収入を増やしたいと思ったちょうどよいタイミングで、別のリモートワークのお誘いを受けたことがありました。金銭面を思えば、喉から手が出るほどに本当は働きたかったのですが、やはりそちらも、幼稚園通いのじっくり成長過程の子供をいきなり長く預けたり、長期休みに突入しては預ける場所に苦戦するなど、今の生活スタイルを大きく変えなければ、引き受けられない状況。この春また引越しがあるかもしれないし、自分が先々働ける可能性にも悶々としながら、結局、弱気ながらも提示出来た労働時間では要求を満たせず、採用には至りませんでした。

そんなことも胸にずっと引っかかっていました。心から働きたい!と思って少し働いてみたものの、そこにはやはり沢山の課題があります。仕事をするためには、徐々に育ってくる子供と、物理的に、強制的にまずは離れなければ、身も心も、公私共に中途半端になるという現実。そこの改善に対して、思い切って舵を切れない、我が家の現実と、もどかしさ。それなのに、今や全てにいっぱいいっぱいになり、家族と向き合うべき時に余力を残せていない罪悪感。

手放す勇気

働きたい。稼ぎたい。自分もひとりの人として、社会と関わりたい。この思いを大切にしたいと思いながらも、現実の自分は、あまりに余力がないことに、密かにずっと葛藤していました。今や、子育てをしながら働いている女性が多くて、むしろ自分は仕事のボリュームなんて全然ないのに、うまく出来ないことに劣等感を感じてしまうことも、正直なところありました。だけど、漠然とした働く女性のイメージと、今の自分を比較したってしょうがない。転勤の有無やタイミング、子供の成長、自身のライフプラン、サポート環境、夫婦のバランス、人それぞれなのだから。理想には程遠い状況であることは頭では理解していたけれど、余裕を無くしてくると、冷静に考えられなかったりします。ここは無理して働こうと躍起にならず、一旦手放して、また考え直そう。そんな機会が必要だなと感じて、今に至ります。LAのお仕事としても、ちょうどいいタイミングでした。とりあえずの役目は果たせたかな。こうしてnoteを綴ることも、一つ自分にとってはチャレンジでもありました。個別に感想をくれた親戚や友達もいたりして、嬉しかったです。ゆっくりと人と語らうことが長らく減ってしまった私にとっては、いい機会で。難しいなと感じることは色々ありましたが、働くことで得られる自分らしさの再確認、場所に縛られない仕事の自由を、この2年半で実感出来たので、そこに対する達成感というか、感動はとても大きいです。何より育児が一番大変だった時期に、一つ仕事の経験を増やせたということは、想像もしていなかった大きな収穫でした。そして、また機会を見つけて働こう。そんな気持ちも変わらず持ち続けています。この思いは消えないように、育てておきたいと思います。関わって下さった職場の皆様には、大変親切に温かく仲間として過ごさせてもらったこと、とても刺激的で楽しい時間を過ごさせてもらったことに心から感謝いたします。今度は人生全体を俯瞰してみて、持続して楽しく穏やかに生きられる、いずれまた働ける自分らしい暮らしを。また働く時には、もう少し上手くやれますようにと、また今日から少しずつ新たな気持ちで歩んでいきたいです。出来ることを、コツコツと。

Feel Living Anywhere開催

そうこう思いを巡らせている間に、随分と日が経ってしまったのですが…もうすぐ緊急事態宣言も明けるかな。先月初旬、LivingAnywhereでは「こんなコロナ禍みんなどうしてる?」とメンバーと意見を交わして、自分らしい過ごし方について各々意見交換するオンラインイベントが開催されました。

いつもならLivingAnywhere Weekといって「自分らしくを、もっと自由に」を追求するリアル体験型イベントを開催しているLAですが、こんな状況下なので、オンラインを。リアル集合出来る日を楽しみにしながら、その気持ちみんな忘れてないよね?という、LAマインド生存確認をするかのように、現役LA実践者達が集結いたしました。

参加されたのは、以下のメンバー。

・coffeeAnywhereなエンジニア すずけんさん
・musicAnywhereなデザイナー ようすけさん
・LivingAnywhere/教育Anywhereの屋台骨 藤村聡さん
・LivingAnywhere/磐梯町/二児の母の複数わらじでWorkingAnywhereする 星久美子さん
・沖縄と東京と2拠点なコミュマネ 押切加奈子さん
・LivingAnywhere/ねぶくろシネマ/いっぴんいちの開催など野外エンターテイナーなLAプロデューサー関根麗さん
・司会進行 LivingAnywhere/越智かをりさん

私が興味深く耳を傾けたのは、押切さんのお話でした。

コロナ禍に勢いで沖縄に移住されたという押切さん。リモートワークが可能なので、沖縄にも住めてしまうという自由度。以前、LAの星さんにインタビューされていたのをオンラインで視聴して、その感想を星さんのFacebookに書き込んだ際に、初対面にも関わらず気さくにコメント下さったのが印象的だったのですが、そんな押切さんが「沖縄にいても、車を運転せずに生活出来てる、むしろ乗せてもらうスキルがついた」とおっしゃるのです。筋金入りのペーパードライバーの私には、沖縄こそ車が運転出来ないと…くらいに感じていたので、目から鱗でした。きっと押切さんの柔らかい雰囲気と気さくなところが、それを実現させているのだろうと想像しますが、「きっと○○じゃないと生活出来ないだろうな〜」という思いが、勝手に一つ道を閉ざしてしまうこと、そんなこと気にせず「行ってみよう!何とかなる!まず住んでみる!」と飛び出す勇気を、感じさせて下さいました。それに重ねて、すずけんさんが「べき論に自分が気がついていないことってあるよね」と、コミュニティを通じて、凝り固まった自分の考えを戻すきっかけを得られる、というような話もされており、これまでにも語られてきたLAマインドを、そうだそうだ、LAってこうだったよねと再確認できるいい時間でした。

他にも、以前子供が初めてLA体験したときの学びが、ふと最近活きていることを実感出来て、感動した!というお話、移動は新しい知見を生むのだというお話、どう幸せになっていくかは自分で選べる、自分や子供と対話し続けることの大切さなど、ふと耳にするだけでも、じわじわ心に響く話題が沢山ありました。アーカイブがございますので、コロナ禍が落ち着いたら何をしようかな?そんなことを思いながら、ぜひぜひご視聴下さい。何かふと無意識に抱いていた心の制限が外れるような、気持ちよく春が迎えられるような、いいお話に出会えますように。

これからもLAマインドと共に

LA卒業から、読んで字の如く何でもないただただ素の自分の1ヶ月を過ごしましたが、これからまた新しい生活を意識しながらも、LAで培ったマインドは忘れないようにしていきたいです。まずやってみよう、人に頼ってみよう、幸せは自分で選ぼう、新しい環境に怯えず飛び込んでみよう、当たり前を当たり前と感じない、自分らしくを、もっと自由に。忘れそうになったら、そんなことを呟いて、前に進んでみようと思います。