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ゴーグルが曇るくらい泣いても

ふと泣きたい気持ちが、鼻の奥やのどのあたりにやってきたことが相手の声でわかることがある。

人間ていうのは、意識的にも無意識的にもホントの感情を隠そうとするし、表情は嘘をつく。

でも、声は時々感情を隠し切れない。

そして目の前の人の悲しみが、苦しみが、むしろリアルな世界にいるより感じられる瞬間があるのは、判断を惑わす視覚情報がないからだ。

幸い私たちはアバターで、お互いの顔は見えない。
だからゴーグルが曇るくらい泣いてもいいよ。
しっかりしなくちゃ、泣いちゃだめ、弱い自分はだめ、そんなこと考えなくていい。
泣いていいんだよ。あなたも、私も。




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