兆円企業、役員前”新規事業創出講座”での課題図書9冊
現在60以上の新規事業ネタへのアドバイスをしています。主に2事業体にて。
ひとつはMBA大学院(SBI大学院大学)の卒業論文。論文といっても新規事業プランをまとめ実行可能な段階までまとめ上げる。証券会社や製薬会社、保険会社などの30、40代ビジネスパーソンが、私が指導を受け持つ受講生の所属企業。1年かけてまとめあげていくサポート。
他方、企業からの事業開発サポート依頼もあります。現在、東証一部上場企業の部長職以上の方が参加者。15事業部弱で各3名程度参画。各々2−5アイデアを持参していくる。それらを3ヶ月かけて1つに絞り役員プレに出せる程度までフィードバックをしていく役割。連続的に異なるテーマへフィードバックしていくのは意外と頭を使う。毎週水曜日は午後缶詰で直接もしくはonlineで実施。
後者で実施した顔合わせ的な意味合いと共有言語をつくるためのレクチャー&セミナーを5時間かけて実施。(これが終了して今はひたすら数ヶ月後の役員へのプレゼン大会に向けたアイデア出し+当方からのフィードバック(壁打ち)を繰り返す。一次通過したら選りすぐりの数案を年末までに事業プランに落とし込む伴走が私のミッション)
レクチャー&セミナーの目次は以下。
今回はそれに臨む前に参加者に提示した書籍をリストをこちらにメモランダムに並べておこうと思う。新規事業リーダーに必要な思考法や経営者視点を少しでもインプットいただくための参考図書としてあげつらった。
さて、本題に戻って、参考書籍リストを。
◉論語と算盤 渋沢栄一(ちくま新書)
経営者になる方のみならずビジネスパーソンに必須の倫理観と数字の捉え方について。
◉経営者の条件(ダイヤモンド社)P F ドラッカー (著), 上田 惇生 (翻訳)
何度も読みました。成果とは何か、何に時間を奪われているか、自らの強みを活かすなど基礎的視点満載。
◉FACTFULNESS(ファクトフルネス)(日経BP) ハンス・ロスリング (著), オーラ・ロスリング (著), アンナ・ロスリング・ロンランド (著)
内容は至ってシンプルでまとも。習慣的な視点だったので違和感はない。議論が噛み合わない会議ではこの本を読んだのか?と詰め寄りたくなる。
例えば先日、新規事業アイデアでのディスカッションで、”確実に多分、xxくらいのニーズがあります”と言われてイラついた。言葉尻で思考パターンは読み取れる。
◉はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術(世界文化社)マイケル・E. ガーバー (著)
起業、スタートアップの理論と実践は参考になる。
◉世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~ (光文社新書)山口 周
「論理」と「理性」では勝てない時代に/「直感」はいいが「非論理的」はダメ→変化を捉える感性と組み立てる力、両方必要ということと捉えてる。
◉考える技術 (講談社文庫)大前 研一
20代から30代前半までの数年、上司だった大前研一さん。多大な影響を受けた方。もっともベースのメッセージは「考える力」をつける事。その”技術”の一端が示してある。事例は古いかもしれないがどう捉えたか?論理的な思考が学び点。
◉イノベーション・シンキング(ディスカヴァー・トゥエンティワン) ポール・スローン
読みやすくて物事を捉える視点を柔軟にしてくれた書籍。
◉イノベーションのジレンマ Harvard business: 翔泳社 Clayton M. Christensen (著)
企業内での事業開発ではこの本は必読。
◉直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN(ダイヤモンド社)佐宗邦威 (著)
”すべては「妄想」からはじまる”をあの手この手で説明している。
以上、すべてを読んだという強者もいましたが、そこから何を得て実際のアクションに繋げられるかが重要。導き出された答えは他の人と異なっても自分なりの法則を編み出し活用できればそれでいいのだと思う。
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