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繊細な自分を認めて楽になるまでの15年③仕事選びで外せないポイント

こんにちは。
快腸ナビゲーター/管理栄養士の
成松由佳です。


自分に自信が持てない、
周囲の目が気になる、
チャレンジしたいのに、いざすると疲れる…

そんな私が
「HSPだと認めて楽になるまでの15年」

をテーマに、連載を始めて
3回目になります。


①HSPとの出会い


②働く辛さはHSPのせい?


実は、ここまでで
15年のうち10年の時が
経過しています。

その後の5年間で、
私の生き方・考え方は
大きく変わりました。


今回は、
そのきっかけになった出来事と
その中で無意識に実践してきた

「HSPの仕事選びで外せないポイント」

をご紹介します。




周囲が考える正解を察するのに
エネルギーを使い果たし、
「これで本当に合っているのかな」
自分の選択に自信が持てず、

日々山積みのタスクを処理するために
「あれこれ感じている暇はない」
と自分の感覚・感情を封じ込め
感じやすい自分を否定しながら
仕事をし続けていた
社会人5年目。


↑今となっては
何だかえらく辛そうだなと思いますが

当時の私の中では
これが当たり前すぎて
特に疑問もなく
「仕事でいつも疲れている」とだけ
自覚していました。



今の職場が向いていないのかな?
環境が変われば、
何か変わるかもしれない。

学生時代に憧れた会社の
中途採用試験を受けてみようかな?

できれば在宅でできる仕事がいいかも…
仕事で英文の読み書きはしてきたから
翻訳業もいいかな?

なんて思って

転職エージェントに登録しに行ったり
翻訳の専門学校の説明会に行ったり
行動はしていました。


でも、
「これで本当に合ってるのかな?」
「やっぱり違った、と後悔しないだろうか?」

と引っかかるものがあり、
最後の一歩が踏み出せず。。

ときどき思い出したように
求人サイトを見ながら
悩む日々が続いていました。


今考えると、ここにも
「正解を取りに行く」
発想がしみついていることが
伺えますが、

そこからの転機が
社会人5年目の時に起こります。


仕事では、
・別部署との兼任
・全社的なリストラ

プライベートでは、夫との出会い。


これまでは、
入社からずっと同じ部署にいて
自分で工夫して成果を上げることが
求められる環境で、

そのために残業している人も
たくさんいました。

「働き方改革」とか
世の中で言われ始める
少し前の話なので

今はどうなっているんだろう…
なんて思ったりしますが(余談)

当時は、私も
少しでも大きな成果を狙って
長時間労働するのが当たり前
と思っていました。


が、
兼任することで知り合った
他部門の方は

ルーチンワークが業務のメインで
基本的に定時帰宅
別に出世するつもりもない、と公言し
マイペースに働いている方もいて


どっちが良い悪いではなくて、

同じ会社の中にも
こういう働き方、生き方もあったんだ。
今まで知らなかった。

と素直に思いました。


そして、夫も

世間の「こうあるべき」ではなく
自分の価値観に沿った
選択をして生きてきた人で

といっても、そんな突飛な人生を
歩んでいるわけでもないのですが
(公務員だし)

私だったら、その人生の節目で
彼と同じ状況にいたとして
その選択をとれないだろうな、
自分より周囲の「こうあるべき」で
決めてしまうだろうな

と思うエピソードがいくつもあり

「この人はなぜこうなったのか?」
という興味が湧きました。
(この研究は今でも続いています)


こうして、

仕事との向き合い方、
物事の進め方に答えはない
「世の中の正解」は存在しない

ということに気づき始めました。



と同時に、
全社のリストラ計画が発表され

私は対象年齢ではなかったものの
上の世代の方では、
自分の意志ではなく退職した方も
多数いらっしゃり

終身雇用は崩れた、
一生この会社にいられるのは
当たり前ではない

ということを
目の前に突きつけられました。


今までは、
転職するよりも
同じ会社で働く方が楽

と思っていましたが
どうやらそうでもなさそう。

同じくらい大変なら、やっぱり
「これだ」と思えることを見つけて
転職したい。

と思い、

キャリアを考える3ヶ月講座に
通いました。
ちょうど4年前の話です。


その講座の課題の中で、
とことん自分に向き合い続け、

仕事をしながら
これはやっていて楽しいな、
できて嬉しかったな、とか

反対に、
これこのまま進めていくのかな、
気持ちが乗らない、
モヤモヤする…
などのマイナス感情も

仕事中は封印していても
帰りの電車の1時間で解放して

なんでそう思ったんだろう?
どう変わったらモヤモヤしなくなる?

と、ひたすら掘り下げて
考えました。


そこで見つかった
一番大きな引っかかりポイントは

商品開発の流れの一部を
担う部署にいて

「この新商品で、
 本当に誰かの悩みは解決される?」

という疑問でした。


専門の部署が市場調査をして
そのデータに基づいて
企画されているんだから
間違いないはず、

と理屈では納得できても、

「このマイナーチェンジで
 得られる付加価値って
 お客様に伝わるのかな」

という疑問は消えず、

かといって、発売後、
本当に伝わっているかどうかを
知る方法もありませんでした。


自分の思う価値を
人に直接届けて、
届いている実感が欲しい。

ずれていると思ったら
自分で修正したい。


じゃあ、
何が人の悩み解決につながると
私は信じているのか?
というと

「栄養」
もっと言うと
「日頃の食生活」

(やっと管理栄養士らしい話に
 なってまいりました!)

高校時代に、
鉄分不足からくる貧血を経験し
息切れ、疲れやすさが劇的に改善して、
こんなに違うんだ、

というか、
今までこんなに辛かったんだ
要らないハンデを背負って
頑張っていたんだ

という気づきが衝撃で、


どうしたら、
そんな目に合わないように
食事で健康を守れるか、

疲れやすさなど
日頃感じるちょっとした不調に
対応できるか、

そのときから
感じやすい気質に悩んでいたので
そういう気持ちの状態も
食事で何とかならないか

と思って
栄養学を学ぼうと
決めました。


でも、大学で学んだのは
乳幼児や高齢者のケア
生活習慣病の治療
に関わる内容が多く、

就職先も
病院や学校、介護施設がメイン。

病院に行くほどではない、
普通に生きている大人の
健康づくりに関わるには?

その手段として
新卒の就活の時は
「健康関連のメーカーで商品をつくる」
ことくらいしか浮かばなかったのですが、


いろいろ調べていたら
今はフリーランスで
自分で講座を開いて
届けている管理栄養士もいる。

これならやってみたい!


と、キャリア講座の最後に
意気揚々と発表して
晴れ晴れとした気持ちで
卒業しました!


が、
その翌日、
早速直面したのが
現実とのギャップ


理想の仕事と、今やっていること
何一つ共通点がない。

管理栄養士として
今のままでは何も教えられない。
自分で講座を開くなんて
夢のまた夢なんじゃないか…

理想がものすごく遠くに感じました。


でも、それであきらめたくない。
少しずつでも近づきたい。

今からでも管理栄養士として
働ける仕事を探して
経験を積もうと思い、
業務委託での栄養指導の仕事を始めました。


同時に、
自分で仕事を作っていく
起業の方法も学びながら
進めていきました。


途中で、業務委託の仕事が物足りなくなり、
(マニュアルありきの指導で、
 私の経験にも、お客様のためにも
 ならない気がして…)

クリニックで週3回、
個々人の体の状況、食生活に合わせた
アドバイスをしながら

また、フリーランスとしても
3年かけて少しずつ
できることを増やし

食事カウンセリングや
1週間プログラムの開講、
コラム執筆、レシピ開発、ラジオ出演まで
さまざまな仕事をさせていただける
ようになりました。




という訳で、
タイトルの答え合わせ
仕事選びで外せないポイントは

自分が大事にしていることを
大事にできる仕事を選ぶ


でも、
自分が大事にしていることは何だろう?
と考えても、すぐには出てこないと
思います。


今やっている、日々の仕事の中で

嬉しい、楽しい、続けたいと
プラスに心が動いたとき

反対に、
不安、疑問、モヤモヤ…
マイナスに心が動いたとき

どちらに対しても、
「それはなぜ?」
「何が変われば、私は満足するだろう?」

と考え続けると、
大切にしたいことが見えてきます。


こういったことを
深く考えるのは、
HSPの方は得意だと思いますので、

ぜひ、感じやすい心を
自分のために使う
ことを許してあげてくださいね。




一方で、これは最近まで
罪悪感を持っていたことなのですが、

やりたいことなんて考えなくても、
仕事を続けられる人はいる。

何となくでも働き続けて
休日の趣味が楽しい、
みたいな生き方もある。

むしろ世の中、
そういう人の方が多そうなのに、

私は、どうしてそうやって
生きられないんだろう。

と思っていました。


これは、実は
HSP気質に由来している
と分かったのが、

「繊細さん」という愛称を広めた
武田友紀さんの著書にあった
こんな記述でした。

どんな職業であっても、気持ちよく働いている繊細さんには、「共通点」があります。それは、自分が思う「いいこと」「いいもの」を仕事にしていることです。
(中略)
あくまでも自分がその仕事をどう思うかが大切です。

出典:武田友紀
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
飛鳥新社(2018)


誰にとっても、
自分の心に合う仕事を選ぶことは
大事だと思いますが、

HSPにとっては特に外せない
ポイントである、ということが
ここからも分かり、

「自分がどう思うか」
を大事にしていいんだな
と改めて思えて、
気が楽になりました。




という訳で、3年かけて
さまざまな仕事ができるようになり、

収入としても、
自分が起業当初に思い描いていた数値を
3ヶ月連続で超えることができました。

めでたしめでたし!
で終わりたかったのですが
そう簡単にはいきません。


正直、この3ヶ月を終えた
率直な感想は

「疲れた…」
「こんなに働かないといけないんだ」


いただける仕事も、
プログラム参加のお客様も
増えてきたことは
本当にありがたいのですが、


何かあっても代わりがいない中で
期日までに仕事を終わらせ
期待に応えるプレッシャー、

いつも仕事で頭がいっぱいで
「あの空き時間にあれをして…」と
時間のやりくりを考え続け
休みは週に半日以下

たまには連休を確保して
旅行に行ってみたけれど
楽しくても疲れはとれないし
その後、タスクに追われる


仕事はもちろん
やりがいがあるけれど
一生このペースでは
続けていけない、、

と、エネルギーが
枯渇してしまったのが
今年の7月でした。


そこからどうやって
回復できたのか?

次回に続きます。


★追記:続きを書きました
 (予告と内容が違いますが…)


今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。




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