見出し画像

時を稼ぐ男 著 三崎優太

経営者でありYouTuberでもある青汁王子こと三崎さんの書籍を読ませて頂きました。
三崎さんのYouTubeはここ最近毎日の様に見ていて、最も勢いのある経営者だと思っています。

普段は1冊の本を読むのに2,3日かかるのですが6時間位で読めてしまう程自分にとって大変興味のある内容でした。

かなり大事な項目が多かったのでインプットする為に書き出していこうと思います。

そもそもビジネスとは市場という領土の奪い合いであり少しずつでも自分の領土を広げていく事が目標である。

その為にはその領土におけるライバル企業と自社を比較して少しでも高い競争優位性を持たなくてはいけない。

この競争優位性が他社よりも優れていれば、相手の領土を奪う事が出来、自社の市場占有率を高める事が出来る。
反対にこれが低ければ他社に領土を奪われてしまう。

※市場占有率(しじょうせんゆうりつ)…市場全体の中で、商品(製品やサービス)がどれ位の割合を占めているかを表す比率の事。

ビジネスをするに当たり自社に競争優位性があるかどうかを徹底的に検証する事が必要不可欠である。

ここで、注意が必要なのが絶対的な優位性を求めるとキリが無くなるので、少しでも優れていればいいという事。
ちょっとした差別化が重要である。

三崎さんは競争優位性を゛武器゛と表現しています。
この武器を磨き、それを使い競合他社との領土の奪い合いをする。

更に、複数の武器や、より性能のいい武器を手に入れれば領土の奪い合いにも勝つことが出来る。

そして、最も大切な事は徹底的な市場調査だと言われています。
新しいビジネスを始めるに当たり、どんなライバルがいてどんな競合優位性を持っているのかを細かく調べ、それを一覧化していくところから始める。

実際に三崎さんは青汁を販売する際に

・まずは競合他社が販売している青汁の値段を一覧化
・各社の青汁の成分を調べる
・どこの工場で製造しているか
・広告にどんなタレントを起用しているか
・どんなプロモーションをしているか
・どんな味なのか

いくつも項目を用意しすべてについて答えを求める

そうして各項目について細かく検討したあとは他社の青汁よりも総合的かつ相対的に競争優位性を保てるような商品を開発。

これらは新規にビジネスを始めなくても必要な準備だと感じています。

日本酒専門居酒屋であれば

・提供価格 提供している量
・提供している日本酒の傾向 全国様々 地域に絞る
・提供方法 おちょこ ワイングラス
・料理とのペアリング
・熱燗、冷酒
・メインとなる客層 

などでしょうか?

私自身、岡山に帰郷した際には日本酒居酒屋という領土においての市場調査は必要不可欠だと感じました。
自分のやりたい様に日本酒を提供するのではなく、周りの領土を見極めてどういう攻め方をするか考える。

自分本位ではなく、お客さんが求めているものを探る
周りの攻め方を伺いつつ自分の持っている武器を活用する。

そして私は先行者利益というものはビジネスにおいてとても大事な物だと思っていました。
現にclubhouseが流行った際も先行者利益を得る為に沢山の方が試行錯誤していた様に感じています。

しかし三崎さんは後発者でも先行者を追い抜くための成功法があると言われています。
後発組には先行企業が提供している商品やノウハウをじっくり比較検討出来る。

それは先行組が築いてきたノウハウをごっそり見習う事が出来る。
これを行いプラスアルファの価値を加える事が出来れば、競争優位性を高める事が出来る。

こういった発想で青汁業界に参入し先行企業を研究、青汁=まずいという固定概念を覆し甘くておいしい青汁を商品化しました。

次に広告戦略

青汁を販売している多くの企業がテレビCM、チラシ、雑誌広告、新聞広告がほとんどでしたが、ネット上で広告掲載を行い、もう一つの競争優位性を手にいれました。

三崎さんは高校生の時からアフェリエイトでお金を稼いでいた経験もあり、自社で広告掲載をしていた事で利益率が他社よりも圧倒的良く会社は急成長しました。

※アフェリエイト…成果報酬型と呼ばれるインターネットを利用した広告宣伝手法。
自分のHPやSNSなどに広告を掲載し、読者が広告をクリック、商品の購入やサービスの契約が行われると、報酬を得られる事。

三崎さんはブランディング力を高める事が最速で成功する方法だと言われています。

会社の求人では大手企業には勝てません。
優秀な人材は大手企業に行ってしまうからです。

そこで考えたのが社長の知名度で勝負する
会社の規模で考えたら大手には勝てませんが、社長個人という点においては勝てる可能性が出てきます。

大手企業の社長の名前を知らない方は多いい。ましてやどんな社長なのか。

今となっては青汁王子という社長を知らない方は少ないと思いますし、SNSでの発信力もあり人間性も見えてきます。

自分のビジネスの領域に限定し、スモールサイズで有名になる事を目指す。
業界内であっても知名度があがりさえすれば、自分にとってメリットのある出会いは確実に増える。

最近では採用の現場ではTwitterのフォロワー数は何人いるか聞く企業が増えているそうです。
それは採用対象者のSNSによる発信力を重視しているから。

経営者目線ではSNSのフォロワーがいるという事はマーケティングのスキルが高い可能性を示していてそれだけで評価がしやすくなる。

昔に比べて個人でもチャンスが出来た時代。
SNSを最大限使って自分のブランド力を付け、価値を上げていく事はとても大事です。

そしてSNSをする場合は多くの人に認知してもらう事が大事

その上で自分を格好よく見せる為に、きれいごと、絵空事、自慢話などはNG。
どれだけきれいごとを並べても共感を与えられなければ単なる自己満足となってしまう

ギャップを感じてもらえるようなコンテンツを作る。
変人扱いされている状況でたまにいい事を言うと相手に与えるインパクトは大きくなる。

チャンスを逃がしてしまう人と生かせる人の違い
それは優先順位

優先順位を重点に置いたスケジュールを作るにはどうやって作るのか?
それは期待値という視点を取り入れるといい。

この予定をこなすと、自分にはどういうメリットがあるか?
自分の成長につながるか?
こうした視点で物事の優先順位を決めていく。

三崎さんのYouTubeを見ていても感じるのですが、効率的に時間を使っています。
成功する経営者の多くはいかに時間を無駄にしないか

時間を効率的に使えば使うほど、節約できた時間をお金に換えていける。

私自身、優先順位を決めて動く、効率的に動くという事が苦手なので、考え方を変えて決めていこうと思います。

何事も一度試してみる事が大切

自分でやってみない事には何も始まらない。
ある程度、自分でトライした上でどうしても苦手だとわかった時点で誰かに任せればいい。

少しでも勉強した経験があれば、それに基づいて自分なりの判断が下せる。

この本を読んで、私個人として元気づけられた三崎さんの考え方がありました。

私自身コンプレックスが酷く、劣等感を常に感じています。
鬱になった事もありますし、自己肯定感は全くありません。

三崎さんもここまでの道のりで鬱や引きこもりになったり、逮捕された後もいつ死んでもかまわないという精神状態に陥った事もあるそうです。

でもここまで来たのは、いつか見返してやるという反骨精神があったから。
今は苦しくてつらいけど、いつか「あの苦労は無駄じゃなかった」と思えるようになってみせる。

ピンチの次にはチャンスがくる

ピンチの度合いが大きければ大きいほど、プラスに転じたときの跳ね返りは大きくなる。
どれだけ深刻なピンチが到来しても、恐れる必要はない。
一番大事なのは、状況が好転する前に諦めてしまわないこと。

今の生活に慢心する事なく、常に新しい挑戦をし、逆境を力に変えて前に進んで行く姿勢はとても格好良く見えます。

何よりも精神的に追い詰められながらも見返してやるという気持ちで這い上がってきた事は私自身にとっても力を貰いました。

内容の濃い本で、悩んだ時は何度もこの本を手に取ろうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?