結局人間なんて
人間なんて結局大して理性も保てないし思い付きのまま行動するようなポンコツな生き物だったよ。
大学四年間を振り返ったうえで人間観について考えた末の結論はコレでした。おかげでこれからも頑張れそうです。
今だからネタになるような、でも当時はワリと重かった出来事を振り返るとこんな感じです。
僕の大学生活はバイトとサークルがメインでした。バイトは塾、サークルは勉強系と、上辺だけ見ると真面目ちゃんみたいだね。
でも実態はそんなことなかったよ。
まず塾バイト。高校を卒業して人生初のバイト。所詮バイトだけど、給料をもらって仕事をするという意味では十分な社会貢献だと思う。そこで経験した小さな社会にはそれまで思い込んでいた大人の姿はなく、「所詮人間か」と思えるような世界があっただけでした。
どんなに綺麗なことを言っていても最後には人間の欲が出る。金欲色欲承認欲エトセトラ。(割とアウトなことが多かったから)詳細は省くけど、昼ドラとか少女漫画にありそうないろんなことがあって、「結局世界を作ってるのはただの人間なんだなあ」と思えました。もちろん僕自身も例外ではない。
ちなみにこのバイトは辞めてからもうすぐ一年たつけど、今でもバイト仲間とも社員さんとも仲良くさせてもらってます。月一で飲みに行ったり遊びに行ったり。多分辞める前より遊ぶ頻度増えてる。辞めたバイトの社員と遊びに行くとか滅多になくない?
辞めた身だからこそ部外者視点で見ることもできる。やっぱり所詮人間でした。
そしてサークル。名目上も実態も、しっかり真面目に勉強するサークルです。大体勉強系を謳ってるサークルはもれなく飲みサーヤリサーだけど、うちは正真正銘真面目な勉強サークルでした。
と、思っていた。初めの1年は。
ここでもやっぱり、今にして思うのは「所詮人間なんてこんなもんか」ってところです。
大学生なので、遊びに恋愛に盛んなのはまあ何となくわかってました。でもそれを自分が経験するとなると話は別。
言ってなかったけど僕は中高六年間男子校に行ってて毎日勉強と部活漬けの日々でした。故に女友達もいないしそもそも女性がどういうものかもわかっていなかった。六年間で関わった異性は殆ど家族だけ。典型的な童貞でした。
そんな中で初めて経験した男女共存の世界。初めは違和感こそあったものの問題なく過ごせていました。バイトでもサークルでも女友達も増えて普通の大学生やってました。
そんな中自分にとって衝撃的な事件が頻発。
1年生の春休みのこと。サークル内で仲良くなった友達と旅行に行くことに。メンツは男3女2で、6年間男子校にいた自分にとっては結構楽しみなイベントでした。今振り返ってもめちゃくちゃ楽しかったけど、なかなかの衝撃もあった。
最終日の夜。男子部屋にみんなで集まって楽しく談笑してました。と、そんな中、一組の男女が妖しげな雰囲気になったわけですよ。詳細は割愛するけど結構生々しかった。今ではネタにしていじってるけど。
そんな妖しい現場を見た上に、その後の話を聞かされた成田少年はとてつもないショックを受けます。1日で体重が10キロ以上減るくらいに。
所詮人間。本能には逆らえなかったみたい。理性の敗北。
そしてそのショックを乗り越えて2年生に。僕のサークルは2年生が運営をする体制をとっています。初めは「皆で協力して楽しくやろうぜ」って感じだったのに次第に亀裂が。運営をするとなると少なからず衝突があるのはまあ理解できる。案の定しょっちゅうぶつかってたけどその度に解決して何とかしてた。
でも毎回解決するわけでもなく、意見が衝突したまま険悪な関係になるなんてことが当たり前に。なんなんだろうね。「会話もできないのかお前らは」って言いたい。
人間が他の生物と違う理由、生態系の頂点に君臨している理由は知能の有無とかもあるけど、個人的にはコミュニケーションがとれるかどうかだと思ってる。まともにコミュニケーションもとれないとか猿以下だぞお前ら。
人間が人間たる所以を自分で放棄してりゃ世話ないわ。
と、こんな感じの経験をしたわけです。もう一度言っとくけど、僕は中高六年間男子校で部活と勉強しかしてなかった。故に恋愛経験も皆無。それどころか男女が共存してる社会すら知らなかった。そんな自分にとっての新しい世界でこんな経験。男子校にいたときには全く考えられなかったことばかりで非常に大きなショックを受けた。こう書くと男女関係に焦点が当てられてるように見えるけど、それ以外にもそもそもの基盤になってるコミュニケーションの面での衝撃が大きかった。
男性脳と女性脳で価値観や考え方が違うのは統計的に明らかなこと。今だからこう考えることができるし何が起こっても何も思わない。でも当時の自分にとっては衝撃的だったよって感じで。
所詮人間なんて自分の欲を制御できずに思うまま動く生き物。金欲色欲承認欲とか、多種多様な欲望に支配されている。これは社会全体にも言えることだと思う。世間を見てるとほんとに哀れなものよ。。。
こんなポンコツな生き物が支配してる世界では、無駄に緊張する必要もないし無駄に構える必要もない。テキトーに気まぐれに、一方でコミュニケーションをとって生きていければ十分。
こんな感じの、一見当たり前だけどなかなか気づけないことに気づくことができた大学生活。
大切な時間でした。今までもこれからも。
なんでこんなこと書いたのかわからないけど、コミュニケーションがすべての基盤になっている現代社会ではとても大事なことだと思う。これからもこれは忘れずに生きていきますよ。
そして明日から卒業旅行第二弾。行き先は例の1年生の事件が起こった場所と同じ沖縄。そしてその時のメンツと同じ人もいます。どうなることやら。
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