日本で働くということ。


今回はタイトルの通り、日本で働くということについて書きます。主に営業職について。

これを書いている時点で僕は大学4年生。もうすぐで社会人になろうというところです。なのでまだ経験はないので、あくまで事前情報からの推測となります。それでも自信のある内容なのでここに書いてみました。


先日、内定先企業での配属部署を決める面談をして、無事に決まりました。

ゴリゴリの営業をすることになりました。前からわかっていたことではありますが。


僕の内定先企業(以下弊社と書きます)は「社員の営業力」を売りにしています。営業代行とか営業コンサルとでも言えましょう。それほどに営業力が求められるので、頑張ってゴリゴリの営業マンになれるよう努力していきます。話術とかトーク術は社会人としての必須スキルだと思うので。


弊社は営業の代行やコンサルをしています。なので弊社にとって直接のお客様は、

営業をかける相手ではなくクライアント企業です。


A社の製品を弊社が売り込むことでA社とのお金のやりとりが発生し、それが弊社の売り上げになります。なので場合によっては、よくわかっていないものを売ることもあるでしょう。


実際に営業をかける相手と、報酬を頂く相手が異なる。これは考えてみると難しいところがあります。主に感情とか価値観といったソフト面でのものが挙げられます。


例えばB社の製品βを売るとします。もし仮にこの製品βがクソみたいなゴミカスだとしても、そのゴミカスを売ることでB社から弊社への報酬が出ます。担当した弊社の営業マンも製品βがゴミカスであることをわかっていたとしても、このゴミカスを売らないと弊社の利益になりません。

もしB社の営業マンが担当していれば、ゴミカスの製品βを改良してさらに良い価値提供をすることができます。それはその担当した営業マンがB社の社員だから。製品開発部に相談したり、別の製品を売ったりすることもできます。B社にとっての直接のお客様は営業をかける相手であり、そのお客様からの報酬を頂くことで経営が成り立ちます。なので「お客様のために」といった価値観が大事になります


でも弊社の営業マンが担当していた場合、直接のお客様と営業をかける相手が違うので

親身になりすぎたり相手の立場になりすぎると、弊社とB社の間でのビジネスが成り立ちません


ゴミカスの製品βを売りつけて報酬を頂くことに少なからず罪悪感を抱くのが人間です。人間は感情で動くものなので。

感情とは非合理的なものです。合理的、論理的な考えと相容れないものです。しかしこのB社との例では、

罪悪感という非合理的な感情を持ちながらも、自社の利益のために合理的に製品を売らなければいけないという相反する構図ができあがります。


合理と非合理の対立。これはまさに日本における世間として考えることができます。世間については以前記事を書いているのでそちらを参照してください。世間についてかなり噛み砕いて言うと「論理性や合理性に欠けるとしても、雰囲気や空気に合わせた言動をとる」といったところです


こと日本では世間の影響力が非常に強いです。何気ない日常はもちろん、ビジネスの場や政治の場面でさえその力を発揮しています。

周囲の目を気にしてマスクをつけていたり、無駄だとわかっている会議に出たり、不祥事を起こせば「世間をお騒がせして~」と謝罪する。これが世間であり空気です。


そして先程の営業の例。

弊社が営業代行やコンサルをやっている以上、クライアントであるB社に貢献することが道理です。合理的です。仮にB社の製品βがゴミカスであっても、それを売ることでB社とのビジネスが成り立ちます。

しかしまともな価値観を持った人間ならば、ゴミカスを売りつけようとは思わないはずです。罪悪感という感情があるからです。

ビジネスのために合理的に営業をかける必要がある一方で、罪悪感という非合理的な感情が邪魔をする。

利益や報酬などの合理性が求められるビジネスの場と、感情や感覚、空気雰囲気という非合理的なものの力が強い日本。この二つは恐らく根本的に相容れないものだと考えています。

そんな中で素晴らしい成績を残している営業マンは、恐らく合理と非合理、論理と感情、自分と集団、社会と世間を区別できている人だと思います。


B社のゴミカス製品βの例は非常に極端な例です。もちろんそんなゴミみたいな製品を売りつけるような企業は恐らくありません(と思いたい)。このような例があるとしても、あくまで他社製品と比較したときに「この人にとってはうちの商品よりも他社の方がいいよなぁ」って思うとかその程度だと思います。

が、根底にはこのような現状があることは間違いないかと思います。


まだ社会人を経験していないので実態はつかめていませんが、幸い僕は世間についての理解もできていますしメンタルも強い方です。

ただ、だからと言ってそのまま感情を殺した仕事をしていると何か大事なものを失うかもしれないので、いい感じもの抜き方が必要になってくると思います。場合によっては国外移住とかもアリなんじゃないかと思います。そうなったら言語の勉強しないとな。



まずは2年程度。この期間で数字を出してお金稼ぐ。そんで自分の価値観をアップデートさせて最適解に沿った生き方をする。

これに尽きる。頑張ろう。

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