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ビザスクデザインチームが2つのチームになった理由

こんにちは、ビザスクのコミュニケーションデザインチームでチームリーダーをしている成田です。

春といえば出会いと別れの季節、転職や異動など色々心機一転新しい環境に変わった方も多い季節だと思いますが、実はそんな中でビザスクのデザインチームがこの春から『プロダクトデザインチーム』と『コミュニケーションデザインチーム』という2つのチームになりました。

それぞれのチームの役割など

チームが分かれたのはこの春からですが、実際にはある日突然役割や業務が変わったりしたわけではありません。実は一つのデザインチームの中ですでに役割などはわかれてきていました。

約2年間かけて、一つのデザインチームから今の形に至るまでどのようにデザインチームが変化を遂げてきたのか、チームが2つになった理由も合わせて今日はお話させてください。

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まず、今の形になる前に、ビザスクの中に横断型のデザインチームが生まれたのが約2年前です。(懐かしすぎる!)

2021年にこの記事を書いたときには、実は社内に専任のコミュニケーションデザイナーが一人もいませんでした。

時折プロダクトのデザイナーが兼任したり、私がその役割を担ったり、足りないところを外注の方にお願いして補ったりしていました。

ですが、社内の様々なステークホルダーにインタビューをしたり、ビザスクの実態を把握していくにつれてコミュニケーションデザインの重要性を感じるようになってきました。

私が当時感じていたデザイン課題は主に2つです。

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  • ビザスクの中身や目指したい姿と現在のブランディングが合っていない(ブランディングの課題

  • デザイナーが関与できていないタッチポイントが多い(コミュニケーションデザインの課題

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ビザスクはすごく品質が高くて価値のあるサービスなのに、それが的確に伝わっていないことを強く感じていました。それをデザインの面でどう良くできるかを模索してたどり着いたのがリブランディングを進めることと、社内にコミュニケーションデザインの役割を置くことでした。

コミュニケーションデザインの課題は山盛りだったので、プロダクトのデザイナーが兼任していたりチームリーダーが少しリソースを割く程度ではビザスクのタッチポイントをもっと良くすることはこのままでは難しいことは明らかでした。兼務ではなく、そのことだけを専門に考えて取り組むデザイナーが必要だ(しかも、一人ではなくチームで)と考えました。

そこからチームの役割や採用について計画を立てて動き出し、専任のコミュニケーションデザイナーとしてsatomiさんが入社。

ここで社内で初めてデザイナーの肩書きの頭に「プロダクト」「コミュニケーション」という言葉がつくようになりました。

そこからは私が主にディレクションを担当し、デザイナーのsatomiさんとの二人三脚でビザスクのコミュニケーションデザインに取り組んで行くことになりました。(時折プロダクトデザインのメンバーに助けてもらいつつ)

もちろんマーケティングやコーポレート関連のデザインをするデザイナーは過去にも在籍していましが、ビザスクはこの数年で社員数が急増し、プロダクト規模が格段に大きくなっていたのです。

現在は買収したColeman社と合わせて542人になりました(2023.04現在)

そのため、成長伴ってコミュニケーションデザインも今までのやりかたでは補っていくのが難しくなっていたタイミングでした。
社内のニーズにどう答えていくのか(顕在だけでなく潜在的なニーズ)、どこまでコミュニケーションデザインが関わっていくべきかなど、様々な事業部と関わって一つ一つの案件を経験しながら考えていくことが必要でした。

このとき私はデザインチームのリーダーなのでプロダクトデザインも自分のマネジメントの範疇ではありましたが、
社内である程度品質が確立できていたプロダクトデザインに比べてコミュニケーションデザインはまだ生まれたての赤ちゃん同然です。

そんな人が今まで社内に居たことが無いですし、デザインが介入できていない(介入したらもっと良くなりそうな)課題も山程ありましたが、本格的な解決に向けてまず何をしたほうがいいのか、だれが何をやるのか。コミュニケーションデザインについては0から考える必要があったためより多くのリソースを割きました。

そうこうしながらも、長年サービスの成長に貢献してきたデザイナーが卒業したり、また新たにビザスクの提供価値に魅力を感じて共感してくれた新メンバーが入ってきてくれたりして、デザインチーム全体の人数は一時期8名になったこともありました。

正社員だけでなく、業務委託やスポットのコミュニケーションデザイナーも居たり、バックグラウンドや年齢なども様々です。

先日新メンバーや広報も交え下期お疲れ様会をしたときの様子

そこで一つ大きなターニングポイントになったのが今年の1月に発表したリブランディングでした。


リブランディングの取り組みがいよいよスタートし、社内のプロダクトやコミュニケーションデザインへの新VIの適用を考えることに取り組めば取り組むほどに、両デザイナーの取り組むべき事がかなり違う種類のものであるということがよりはっきりと浮き彫りになっていきました。

もちろん大元のブランドはひとつですが、プロダクトを最適化することと、コミュニケーションデザインをもっと磨いていくということは、取り組む事柄も違ければ、そこに関わるデザイナーが伸ばすべきスキルなども全然違います。

また加えて今回のリブランディングは買収したColeman Resarch社のデザインもビザスクとトーンを揃えていく必要があったのですが、Coleman社にはインハウスデザイナーが居ないため、日本のコミュニケーションデザイナーが欧米やアジアの拠点のデザインも一手に引き受ける必要性も出てきました。

グローバル化の加速がとまらない…!(ビザスクカルチャーブック最新版より)

グローバルのコミュニケーションデザインは単に日本語のものを英語に変更するだけではなく、拠点の置かれた国や地域の分化の違いにも考慮する必要があり。メンバーだけでなく私にとっても新しい挑戦です。

今までは正社員のコミュニケーションデザイナーがsatomiさん1名だったためチームをわけることは便宜上しませんでしたが、
コツコツと積み上げたコミュニケーションデザインの活動を通じてビザスクのコミュニケーションデザインのミッションや役割がより明確になったことや、その後2人の専任のコミュニケーションデザイナーが加わったこともあり、リブランディングのあとに満を持してプロダクトデザインとチームを分ける形になりました。

まとめると、

  • 役割やミッションが明確になってきたこと

  • 人数が増えてきたこと(両チームの頭数が揃った)

  • 対象が拡大したこと(日本のみ→グローバル)

以上がビザスクのデザインチームが2つになった理由でした。

そうして3月からこの2チーム体制が始まったのですが、月に1回はデザイナー全員が集まって共有MTGをしたり、オンラインランチなどをして交流しています。(たまにデザイナー皆で集まるとなんだかホッとするよね、とSlackでつぶやいたら他のメンバーも共感してくれてなんだか温かい気持ちに。笑)

ビザスクのデザインチームはプロダクトもコミュニケーションも両方まだまだ進化の過程です。
またチームが2つになったあとも、互いが成長していくためのナレッジ共有や交流は続けていきたいと考えています。それぞれの立場から支えて、また当事者としてデザインの力で成長にコミットしていきます!

読んでいただきありがとうごいました!


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