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打楽器講師デビュー者のアウトプットvol.6

前回は”楽しい”を取り入れたレッスンを考えました。今回は、取り入れた結果どうなったかの話です。
人は何を求めてレッスンに足を運ぶのでしょうか。上手くなるだけなら、専門学校や音楽大学の方が効率がいいかもしれません。これまでアウトプットしながら考えてきて、レッスンで求められているのは”楽しい”体験だと知りました。
上手くなるのも”楽しい”のひとつですが、練習せずに通い続ける人もいます。その人にとって、上手くなることよりもレッスンに通うことで”楽しい”が満たされています。
今回は”楽しい”の中身をしっかり考え、取り入れた結果どんなレッスンになったかを書きます。


取り入れた”楽しい”の中身

技術の上達だけじゃない。音楽レッスンの”楽しい”体験は3つありました。

①感情が動く体験
②上手くなる体験

③コミュニケーション体験

この3つを取り入れたレッスンを一言で表すと、こんな感じです。

「③生徒さんの話をたくさん聞き出して距離を近づけながら、①ついつい口ずさんでしまう知っている曲で、②出来ないことが出来るようになる体験をする」

取り入れた結果、一番効果を感じたのは③でした。


生徒さんの話をたくさん聞く(コミュニーケーション体験)

生徒さんには一人一人、レッスンを受けよう思った背景があります。この背景の中に、生徒さん自身の求めているものがありました。
お茶休憩中のやりとりです。

ーカホンを叩くって見た目より難しいけど、やってみると楽しいですよね。さっきは、少し見せただけで出来たのに驚きました。

「実はドラムを少し触ったことがあって、似ている部分があるなって感じたんです」

ードラムやられたんですね!私もドラムを15年くらいしていて、そこからカホンに移ったんですよ。

「似てますよね。趣味で弾き語りをしている場にカホンが叩けたらいいなって思ったんです。

ー素敵ですね!弾き語りも打楽器が入るとダイナミックになって、より楽しめます。どんなジャンルの曲を弾き語りしているんですか?

会話が弾むと、生徒さんの求めているものがどんどん見えてきます。今回の場合、生徒さんは”弾き語りの場で叩きたい”というのが求めているものでした。これを知った私は、どんなジャンルの弾き語りが多いのかを聞くことができ、次回のレッスンに反映できます。

まとめ

今回は、”楽しい”体験を取り込んだレッスン結果を紹介しました。
ぼんやりと趣味にしたいなー・・など何がしたいのか、意外と生徒さん本人もあやふやなもんです。会話をしていると、生徒さんが何をしたいのかがはっきり見えます。生徒さんと”楽しい”体験を共有したい私にとって、③コミュニケーション体験の場を意識的に作ることは大成功でした。
せっかく人と人が時間を共有しているんです。これからも、たくさん会話の機会を作っていきます。

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