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世界観は「つくる」よりも「整える」ものなのかもしれない

新潟生まれ新潟育ち、ブランディングプロデューサーの亀山です。

Narashika(ナラシカ)という屋号でフリーランスとして活動しています。

今日のテーマは「整える」。

サウナの話ではありません。あくまでブランディング。

ブランディングはファンをつくることで、そのためには世界観が必要です。

その世界観は一発でバシッと完成するものではなくて、少しづつ整えていくものだと思います。

それを今日改めて感じたので、まとめてみました。

自然と世界観を「整える」お店

今日、ご夫婦で店舗を経営している方と打ち合わせをしてきました。

洋服や雑貨を取り扱っているお店です。

知り合いからのご紹介で、Webサイトのリニューアルをしたいとのことでお邪魔したわけです。

実は、亀山が大学生の頃からお客さんとして行っていた、本当に大好きなお店だったので、テンションが上っていたのですが、一方でWebサイトもしっかりつくられているし、前回のリニューアルからまだ2年だったので、「リニューアルする必要あるか?」っていう疑問を胸に行ってきました。

結論として、サイトのリニューアルは見送りになりました。仕事にはならなかったわけです。

ですが、非常にいい時間を過ごさせていただきました。

1時間半ぐらいの時間ではありましたが、改めて店主さんの考え方が素敵だと思ったし、嬉しく感じたんです。

というのは、ビジネスをしていると、「いかに売るか」「どうやってコストを削るか」「規模を拡大するか」という課題解決を求められることが多いですが、今日の打ち合わせの中で出たのは、「整えたい」というワード。

お店のつくりだったり、販売する商品だったり、什器だったり、雰囲気だったりを自分が表現するものとして「整えたい」と。

「店舗ビジネス=自分の作品」と捉えているんだと思います。

彼は、ビジネス的な計算をしたり、ブランディングの勉強をしたわけではないと思いますが、「自分達らしいお店は、こんな雰囲気だな」っていうイメージがあって、それを少しずつ整えているんです。

で、それが世界観をつくることに繋がっていて、結果ファンが増えている。

実際に今日も、土砂降りでしたがお客さんが結構いました。コロナの影響も多少受けていますが、店舗を拡張する計画もあるとのことで、ピンチどころか、まだまだ作品づくりは続いているようです。

この、「整える」っていう考えが実に素晴らしいと思うんです。

なぜなら前提として、自分たちが理想とするお店のイメージがあるっていうことだし、そのイメージを持つまでに自分としっかり向き合って来たわけなので。

自分にはどんな価値観があって、今後どうしていきたいのか、っていう自分の気持ちと向き合っている経営者ってどれくらいいるでしょうか。

それは売上とか利益とかで図れる数値的な目標ではなく、目的や存在意義です。

亀山がこれまで出会ってきた新潟県内の経営者の中には、それほど多くはありませんでした。もちろん、こちらの聴き方が悪かったこともあると思いますが。

「こういう作品つくりたい!」っていう明確なゴールのイメージがあって、そこにたどり着くために必要な要素と、不要な要素を自分たちなりに考えて、世界観をつくっていることって本当にすごいと思います。

理想の姿をつくるから、理想に近づける

このお店のように、「自分達らしいお店」や「自分達が考える理想の姿」といったゴールイメージがしっかり持てると、そこまでに行くのに何が必要かが見えてきます。

だから、理想を描くっていうことを非常に大切だと思います。

繰り返しになりますが、ここでいう理想とは売上や利益といった数値目標ではなく、目的や存在意義です。

で、この理想の姿がイメージできたら、後はどう近づくかが大切ですよね。

よくテレビのバラエティ番組で、芸人さんが「高い家賃の家に住むと売れる」っていう話をしたりしますよね。

これって実際にあると思っていて、「理想の自分はこんな暮らしをしている」っていうイメージに合った生活を先につくることで、自分自身を理想の姿に近づける感じ。

「売れる営業マンは安いスーツは着ない」みたいに、格好から入るのも似ていると思います。

「売れる営業マン」という理想の姿をイメージした時に、「良いスーツをパリッと着こなしている」っていう自分なりの条件をつくって、先に整えて結果を待つ。

つまり、先に理想の姿をつくるから、理想に近づける。

「売れるから」とか「稼げるから」とか「流行ってるから」とかっていう理由で、理想の姿に向かう道とは全然違う方向に向かってしまう経営者さんって意外と多いと思うんです。

社員とその家族を守るためには、売上をつくらなければいけないですが、「この経営者カッコいいな」って思えるのは、自分なりの理想の姿に近づこうとしている人なんですよね個人的には。

1兆円の売上がある会社をつくることもすごいことですが、規模が小さくても理想を追い求めている人はやっぱり輝いているし、応援したくなります。

行き着くところはコンセプトと気持ち

亀山はブランディングプロデューサーとして仕事をしているので、企業や個人のブランディングを手かげているわけです。

そこで必ず考えるのが「コンセプト」です。

「コンセプト」とは、実現したい理想のイメージを言語化したもの。

つまり、先述の「理想の姿」を言葉にするんです。

Narashikaの場合は「新潟にグルーヴを」。

で、この「コンセプト」が決まると、「整える」段階に入るわけですね。

店舗の場合で言えば、お店の見え方や感じ方。

つまり、外観や内観、販売する商品内容、陳列の仕方、什器のチョイス、看板、店員の服装、照明、POP、音楽、香り、などなどを整えていくわけです。

理想の姿である「コンセプト」に近づくために「整える」。

このプロセスで出来上がるのが「世界観」であり、この「世界観」に共感した人が「ファン」になる。

この一連が「ブランディング」だと思うんです。

つまり、「コンセプト」が無いと「整わない」「世界観がつくれない」ということになります。

だから、「コンセプト」はめちゃくちゃ大事。

そして、この「コンセプト」の原料は「気持ち」だと思います。

「こんなことを実現したい」とか「こういう作品をつくりたい」っていう、湧き上がってくる「気持ち」があるから、理想の姿をイメージできるし、「コンセプト」が出来上がってきます。

っていう風に考えると、ブランディングについて考えると、行き着くところは「コンセプト」であり「気持ち」。

この二つが無くてブランディングはできないし、頼まれてもキツイ。

逆に、「こういう想いがあって、こんな理想像を描いているんだけど、なにから始めたらいいかわかんなくてさぁ〜」っていう人に出会うと興奮するっていう性癖を持ってます。

もし、あなたがそういう状況であれば亀山までご一報ください。

どんな内容でもウェルカムです!気持ちがあれば!

まとめ

・自分達の理想を追い求めるお店の店主と打ち合わせをして
・世界観を「整える」ということを自然とやっていて感動した
・「整える」とは理想の姿に近づくこと
・理想の姿に近づくには「コンセプト」と「気持ち」が必要不可欠

すごくいいお店なので、興味ある方は直接亀山にご連絡ください。

新潟市中心部からだと車で小一時間位掛かる場所ですが、松浦弥太郎さんが好きな人にはぜひとも行ってほしいお店です。

世界観が整っているし、扱っている商品も愛着をもって使えるものばかり。

やっぱり、理想に向かって突き進んでいる人は応援したくなるなー。

一緒に仕事したいなー。

ブランディングプロデューサー
Narashika
亀山友貴

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