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「失敗と改善」が全ての成長につながる

みなさんこんにちは、現役木工職人でDIYアドバイザーの斉藤直斗です。

普段はインスタを中心に「DIYのやり方作り方楽しさ」を発信しています。
よろしければ一度見にきてくれると嬉しいです。

今回の記事は主に「モノづくりの上達に関して」書いていこうと思います。

ただ、内容的にモノづくりだけでなく、仕事などにも活かせる内容なので、よろしければモノづくりやDIYなどに興味がない方でも、最後まで読んでいただければ幸いです。

誰よりも「失敗」してきた木工職人

まず皆さんにお聞きしたいですのですが、
「失敗していますか?」
「仕事の失敗、趣味で失敗などなど」
「DIYなら木を切る長さを間違えたり、寸法を間違えたり」

いきなり何をと思うかもしれませんが、
モノづくりの分野で一番の上達の近道は失敗』です。

失敗を恐れて何もしない、つまり挑戦をしない。
こんなことでは上手くなりません。

僕自身も今のように木工職人としてモノづくりが上達したのは、誰よりも失敗をしたからだと思っています。

ただここで、勘違いしないでもらいたいのが、
失敗をするだけでは上達をしないとうこと。
(「どっちだよ!」と思うかもしれませんがまずはこのまま読んでください)

どう言うことかというと、『失敗をしたら改善』をしなければいけないんです。

たとえば、DIYで木材を真っ直ぐ切るとします。

そこであなたは曲がって切ってしまいました。
(つまり失敗)

ここで、曲がってしまったのはなぜだかを考えるのです。
(ここが改善)

考えるといっても、自分の頭の中で何が悪かったのかを考えるのもいいし、SNSやググって調べてもいいですね。
今だとYouTubeやインスタなどでも簡単に情報が出てきます。

そこで、自分の切り方は何が悪くて、どうすればいいのか、つまり真っ直ぐ切れるようになるための改善案を見つけます。

そして再度挑戦して真っ直ぐ切ることができる。

つまり、『失敗→改善→成功』
これが上達の方法なんです。

失敗がスキル、経験の土台となる

こう見ると失敗1つに対して1つの改善があり、1つの成功につながるように見えると思います。
実際は失敗たくさんして、改善もたくさんすると、それが経験値になって別のパターンでも活かすことができるんです。

「真っ直ぐ切る技術」を失敗と改善から習得したとしましょう。
その時の改善策がノコギリで木を切る時の姿勢だったとします。
(実際は他にも策はあるけどとりあえず、)

丸ノコ

次に、丸ノコ(木材を切る電動工具)でも木材を切るときに以前のノコギリで真っ直ぐ切るときに学んだ「切る時の姿勢」を活かして丸ノコを使えばいいのでは、と過去の経験から予測ができるわけです。


このようにいろんな失敗をすることで、たくさんの学び、気づきそして改善をしていくことで他のパターンでも活かすことができてきます。
(その場その場での対処の仕方という引き出しが増えるイメージ。)

モノづくりの場合は、仕事と違い、上達が自分の作品の出来栄えですぐ成果として出るので、達成感がありここが非常に楽しいポイントなのかな、なんて思ってます。

失敗の数が人を成長させる

ところで、僕は木工職人ですが現場監督から転職をして職人になりました。
周りはもっと若い時から職人で経験豊富ですが、自分が木工職人になれたのは人一倍の失敗があるからだと思っています。
失敗をしてしまった時に、しっかりと改善をして次に活かすは当然ですが、僕の場合はわざと失敗をしました。
「わざと失敗をする奴がいるか!」
と思いますがこれが結構おすすめです。

先程のノコギリで真っ直ぐ切る方法で説明しますが、
「正しい姿勢、ノコギリの持ち方、ノコギリの動かしかた、目線の位置」
おそらくノコギリの切るポイントはこんなところです。

通常であれば、ポイントを守ることで真っ直ぐ切れるかを試しますが、
僕は反対に「悪い姿勢、悪い持ち方、悪い動かし方、悪い目線」も試します。

こうすると、面白いことに、悪いやり方をすると本当に全然上手くいかないんです。(そりゃそうだ!)
ですが、さらに面白いのがより上手くいかないからこそ、上手くいかない理由や正しいやり方の大切さがわかるんです。
これを木工職人になりたての時に繰り返しやっていました。

周りからは
「なんでこいつはこんなことやっているんだ?」
「もっとこうした方がいいよ」
などあえて失敗をしているのに、「こいつ下手だな」と思う人や、正しい方法をご丁寧に教えてくる方もいました。

ただ、今思うと自分のやったきたことは、今のスキル、経験に活かされています。
失敗と改善を繰り返すことで、いろんなことが分かりましたが、あえて失敗をすることで、なぜ失敗をするのか、なぜ、正しい方法でやると成功するのかという根っこの部分が見えてくるんです。
(根っこがしっかりすると植物はよく育ちます。)

つまりは基礎が徹底的に体でも頭でも身につくことで、どんどん成長することができるんです。

年を取ると成長をしないのは失敗の数が減るから

新卒で入社してきた若手社員と、40〜50歳の課長、部長のおっさん。
「1年間通してどちらが成長するでしょうか?」

おそらくほぼ100%の方だ新卒の若手というでしょう。

これは、「職場でのスキルや経験がないから」だけではなりません。
失敗の数が圧倒的に違うからです。

若手社員はがむしゃらに仕事に取り組み、挑戦し失敗もたくさんします。
またその失敗から改善をしていきどんどん成長をしていきます。

ですが、どこか中堅社員になると失敗を恐れる傾向にあります。
「役職がついたから、管理職だから」
おそらくこんな理由でしょうが、挑戦をせず、失敗を恐れていては絶対に人は成長はありません。
しかも、「挑戦しないやつは大体つまらないやつ」
飲みの場で部下に会社の愚痴を言っているような中堅社員ですね。

挑戦は別に仕事だけではありません。
新しい趣味を始めてみる、行ったことのない海外に行く、
未経験のことをする、このようなことも挑戦です。

それが失敗や気づきを得て人として成長するわけです。

僕自身は今32歳ですが、僕の中で30、40、50歳と区切りごとに新しい趣味を最低1つ増やそうと思っています。
(ちなみに30歳からはカメラが趣味になった)
(60歳過ぎたらは山で野鳥撮影をゆっくりやりたい)
(40歳から始める趣味募集中!)
挑戦をしなくなり失敗する回数が減ると、つまらない人間になってしまうよということです。

モノづくりの一番の上達方は「失敗と改善」

話をまとめると、モノづくりの上達には「失敗と改善」が必須ということ。
そして改善時には正しい方法だけでなくあえて、悪い方法も試していることでやり方の根本が見えてくるので今後どんどん上達するということです。

ただ、失敗は当然嫌ですよね。
趣味のDIYなら自分のなかだけで済むけど、仕事の場合は本当萎えます。
僕の場合、仕事中に完成間近で間違いに気づき、一から作り直しになることがたまにあり、一気に変な汗が出ます。

そんな時は素直に謝るのが一番です。
そして、なぜ失敗したのかしっかりと改善をして次に活かすということですね。

それではまた!

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