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予防運動関連まとめ

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予防医学を運動の側面から実現するのが予防運動療法です。予防運動の考え方や啓蒙のための記事を集めました。
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#予防医学

【臨床日記】症状の原因は老化・筋力低下ですねと言われる日本

「全身見ないとダメだよ」とずっと発信してます。 でも周りは対症療法ばかりです。 体は連鎖しています。 体の各位置が互いに協力し合って体にかかるストレスを分散、吸収しています。 その関係性の中で、負担がかかりすぎてしまったところに障害、症状が出ます。 ですから、その関係性が分からなければ、原因を追求することはできません。 症状は結果です。 例え関節症だとしても、関節症は結果であって、原因ではありません。 しかし、医師や多くのセラピストは、関節が原因だと断定し、そこに痛み止めや

【日記】医療から予防の世界に飛び出して12年目、予防運動ジム「UPRIGHT」誕生にかける想い

PRtimesのストーリーに記事を書かせてもらいました。 ブログでも予防運動の必要性を訴えていますが、メディアプレスとしても社会に訴えかけるために出しました。 よろしければ読んでいただき、シェアしてもらえると嬉しいです。

【予防運動日記】肥満がなぜいけないのか

この感染症の中で、重症化リスクは「高齢、男性、基礎疾患、肥満、喫煙」です。 高齢、男性、基礎疾患は変えられないですが、肥満と喫煙は変えられます。 喫煙は有害物質を体の中に入れる行為なので「百害あって一利なし」が分かりやすいですが、肥満はなんで感染症と関係があるのでしょう? それは、肥満は免疫を下げるというのが理由です。 肥満の方は入院中に、肥満のない方に比べて感染症を発症しやすいことが分かっています。 異常な代謝状態によって、免疫機能が低下するそうです。 肥満の人は、肥

【予防運動日記】エビデンスが街づくりに生かされる〜その1〜

先日の旅行で面白い掲示を見ました。 こちらです。 街づくりにエビデンスを盛り込んで、科学的だとする表示です。 これは面白いですよね。 これ、千葉県の道の駅にあったのです。 温泉もあって、そこに行ったらこれが掲示してありました。 エビデンスの重要性が叫ばれて長くなってきましたが、いよいよこういう日常にまで浸透してきたということで感心しました。 素晴らしい取り組みですし、こうやって掲示することも研究の一般化として意義のあることですね。 ただ、こういうのは誰が中心となって推進

【変えたい常識シリーズ】正しい姿勢で顎を引いてはいけない4つの理由

正しい姿勢を語るときに、よく専門家の方が言われるのが「顎を引く」ということです。 先日、ある講座で、僕が「顎は引かずに遠くを見るようにしましょう」とお伝えしたところ、参加者の方から「姿勢の講座にいくつか出てますが、どの方も顎を引けと言われるんです。先生は真逆ですね。」と質問されました。 そこでお答えした内容ですが、あまりにも常識が間違っているので、その理由をできるだけ多くの方に知って欲しいので、ここで解説します。 顎を引くことの弊害1)顎関節の視点 顎関節からすると、顎

【臨床日記】脚長差に対する補正の変化〜歩行動画〜

クライアント様のご好意で許可いただけましたので、補高の前後の動画をアップさせて頂きます。 脚長差は8ミリです。原因は野球による投球姿勢からの左荷重です。 こういう方はザラです。主訴は右上肢の脱力と腰痛です。投球の習慣から顎を引く癖がありそこからの頸椎ヘルニアですが、その症状の慢性化には脚長差が影響を与えています。 この脚長差を放っておいていいわけがありません。ご本人も、補高によって体の柔軟性が増したこと、首の動きも楽になったという実感を得ていただけました。 こういう当

【日記】知らないことで損することを減らしたい

アルツハイマー型認知症は、歯の欠損数と相関があることを知っていますか? 欠損数が28本を超える場合、1〜13本欠損の方に比べてオッズ比で1.8倍、認知症になりやすくなります。それだけじゃなく、死亡率にも歯は影響します。 プラークが溜まっていると4倍死にやすく、歯肉炎があると4倍にしやすく、欠損の歯数が11本を超えると5倍死にやすいというのです、、、。 Margaux Adolph,”Oral health in relation to all-cause mortali

【紹介】医工連携オンラインでのプレゼン動画「補高用インソール」

2020/10/30に医工連携オンラインピッチでプレゼンさせていただいた内容がYoutubeにアップされました。 今回は、補高用インソールの開発経緯と課題などを話しています。 資料はこちらになります。 よかった見てみて下さい。

厄年から予防医学を考えてみる

「厄年」とは日本に古くから伝わるいわゆる言い伝え、風習で、ある年齢になると厄災が多く降りかかるから注意せよというものですね。 先ずは年齢を見てみましょう。 厄年一覧(日本国内の一般例)前厄・本厄・後厄  男性24歳・25歳・26歳   41歳・42歳・43歳   60歳・61歳・62歳 女性18歳・19歳・20歳   32歳・33歳・34歳   36歳・37歳・38歳 死亡数や死亡率で言ったら高齢者になる程高いものなので、この厄年とは相関は無いでしょう。 年齢別の疾患

アーサナ実践中の手首の痛みについての調査開始

アーサナの練習中に手首が痛いという話は結構多いのです。 僕が昔イベントクラスの参加者を対象としたアンケートでも1位でした。でも手首が痛いっていうのは、実は珍しくて、医療ではGymastic's Wrist と言われています。 ヨガのアーサナは、体操選手並みに負荷がかかっているということですね。確かに、アクロバティックなものは体操ですよね。 【先ずは実態調査】このヨガで多い痛み、つまりは障害についてまずは実態調査を行いたいと思いました。そこで、アンケートを作成しましたので

下を向かなきゃ健康になれる!下向き過ぎ現代人への問題提起

怪しい健康本のタイトル見たいでしょ(^^) でも本当に下を向いていることは体を壊すんです、、、。 【顎関節症】顎関節症は1989年の厚生省健康政策局歯科衛生課の報告と、2006年の厚生労働省医政局歯科保健課の報告を比較すると、15-34歳における関節雑音(口の開閉時に音がする)の発生率は約5%から約30%に増えています。 生活の変化が大きく影響を及ぼしているでしょう。 僕は特に下を向くことが危険だと思っています。こちらの記事も参考になりますので読んでみてください。こち

運動以前の段階の人、、、結構多い気がする〜不器用は障害へつながる〜

スポーツしているんですけど「脚が痺れるんです、、、。」「膝が痛いんです、、、。」。様々な悩みにを持った方が相談に来られます。 体の状態を見させて頂くと、体の歪みや硬すぎる胸郭、時には血圧が高すぎ、めまいもある、、、。 えっと運動以前の段階として、硬すぎですよね。というか血圧不安定ですよ。というかめまいは対応した方が、、、。体の不調は年齢的にしょうがないという感じで放置し、スポーツに興じてあちこち痛くなっている。 もう少し体の声を聞かれた方がいいなぁと思います。 という

脚長差に関する調査報告

100名の方を対象に株式会社P3で「脚長差」に関する調査を行いました。その結果を報告します。 調査報告は画像としてまとめてアップした以下の記事を参照して下さい。 回答者が男性7割という偏りはありますが、男性が多いということもあり意見などは積極的に答えて頂き、脚長差についての一般の方の現状がある程度把握できました。 結果をまとめると、、、。 【自覚の有無】・脚長差の自覚ある人は約4割と意外と多い。歩きや立位など日常的なこと、そして整体などで指摘されていることが多い。

自分を知らないのに自分を制御することはできない;ヘルスプロモーションに繋がる今後の医療のあり方

ヘルスプロモーションという概念を知っていますか?WHOが定義している概念です。 定義は「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにする過程」とされています。 公衆衛生が概ねの成果を上げあた今、WHOは健康を自らコントロールすることの重要性を啓蒙しています。 【自分を制御するには何が必要か】健康に関して、自ら意思決定をして、管理するには何が必要なのでしょうか? 僕は「自分を知る」ことだと思っています。 それは遺伝子的な素因であったり、骨