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【日記】知らないことで損することを減らしたい

アルツハイマー型認知症は、歯の欠損数と相関があることを知っていますか?

欠損数が28本を超える場合、1〜13本欠損の方に比べてオッズ比で1.8倍、認知症になりやすくなります。それだけじゃなく、死亡率にも歯は影響します。

プラークが溜まっていると4倍死にやすく、歯肉炎があると4倍にしやすく、欠損の歯数が11本を超えると5倍死にやすいというのです、、、。

Margaux Adolph,”Oral health in relation to all-cause mortality: the IPC cohort study”Scientific reports

歯科の業界では常識になっているようですが、この事実を知っている人はどれくらいいるのでしょうか?

また、子どもの上顎骨の成長には舌が関係しており、舌が弱く本来上顎に張り付いているべきなものが低下して(下に落ちて)いると、上顎の成長が滞り歯列が狭くなります。こうなると歯が生えてくるスペースがなく、ガタガタな歯並びになります。

舌が低位になる原因の一つが口呼吸です。子どもの口呼吸は絶対にやめさせなければいけません。歯列が狭くなり歯が並べなくなると、結果大人になると歯の欠損につながります。歯の欠損は認知症や死亡率までに関係しましたね。そうすると子どもの頃の口呼吸という習慣が、その後の人生を残念ながら決めてしまっているのです。

もちろん歯科医などの技術によって、しっかりと管理すれば歯の欠損を最低限に止め、義歯を含めてそのマイナス要因をコントロールすることは可能です。しかし、歯科医の技術も様々なので、、、運の部分もあります。

頭の形は、乳児期の向き癖によってできます。分娩時の外力も関係しますが、多くは向き癖です。小児科医は気にするなと言いますが、頭蓋は18ヶ月で概ね固まってしまいます。この時期に対応をしないと、その後修正することはできません。呑気に放っておいていいものではありません。

親に過剰な心配をかけないように甘いことを小児科医は言いますが、頭の形は斜頭という変形となって、一生付きまといます。寝れば頭はどちらかに傾いてしまいますし、それに伴って首の可動域にも差が出ることがあります。変形が強いと頚椎の変形にまで及びます。

側弯症も同じく、放っておいていいものではありません。子どもの頃は悪化もしますし、改善するには唯一の時期なのです。その時期を超えたら基本、悪化はしても修正はできません。

子どもの頃は骨格が環境や習慣によって変化するという事実を知っている人はどれくらいいるのでしょうか?

臨床で多くの方を見ていると、そうのような情報を親が知らなかったために、変形という個性を背をって生き、その負担が障害として出ている方が多くいます。

脚長差についても、ほぼ9割に認めるくらいありふれたことですが、その弊害について知っている方はとても少ないです。

知らないことによる人生の損は山ほどあります。それは医療費という形で結果全ての国民の問題としてのしかかっています。

僕は体の専門家として、日々勉強しています。新しい情報を吸収しています。その都度、もっと多くの方が知っておくべき情報だと思うものに出会うことがあります。知らないことで損している方々、特に未来のある子どもたちにとって社会として、弊害を転嫁しないシステムが必要です。それが予防運動、予防医学の使命です。

子どもの頃に注意すべきこと、子どもの頃にすべきこと。これからも、もっともっと勉強して、啓蒙していきます!

障害や病気の発生率が低下する社会でなければ、教訓や新しい知見から何も学んでいない残念な社会ということになります。実際、今の日本は障害の発生率として減少しているものはわずかしかなく、ほとんど増加しています。高齢化というのもありますが、これだけ医療や文明が進歩しても予防医学はほとんど結果を出していないのです。

いい加減気づかなければいけません。もっと予防に意識や研究含めて仕事を集中すべきです。要は子どもの環境、教育なのです。大人はもう変えられない骨格になってしまっているのです。そのことに気づいてなさ過ぎる、、、。

この記事を読んだ方は、とにかく、子どもの口呼吸はやめさせましょう!

ちなみに口呼吸の習慣にもその背景がありますので、その点もしっかりとフォローしましょう。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。