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【予防運動日記】肥満がなぜいけないのか

この感染症の中で、重症化リスクは「高齢、男性、基礎疾患、肥満、喫煙」です。
高齢、男性、基礎疾患は変えられないですが、肥満と喫煙は変えられます。
喫煙は有害物質を体の中に入れる行為なので「百害あって一利なし」が分かりやすいですが、肥満はなんで感染症と関係があるのでしょう?

それは、肥満は免疫を下げるというのが理由です。

肥満の方は入院中に、肥満のない方に比べて感染症を発症しやすいことが分かっています。
異常な代謝状態によって、免疫機能が低下するそうです。

Obesity as a risk factor for nosocomial infections in trauma patients.
Serrano PE, et al. J Am Coll Surg. 2010. PMID: 20610250

文献

肥満の人は、肥満でない人に比べ、入院中に亡くなる確率が7倍高いそうです。

Impact of obesity in the critically ill trauma patient: a prospective study.
Bochicchio GV, et al. J Am Coll Surg. 2006. PMID: 17000398

文献

また肥満は癌の発生率も高いそうです。

肥満者の胸腺依存性のT細胞は、肥満がない人に比べて減少していることも分かっています。
ただ、救いなのは、肥満から適正体重を回復すれば、T細胞数も回復するというところです。
可逆的ということですから、ダイエットすれば正常化するそうです。

今だからこそ、声を大きくしていいましょう。
今こそダイエットのタイミングです!と。

ちなみに、肥満の定義はこちら。

BMI 25以上(WHOでは30以上)

肥満の定義

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