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厄年から予防医学を考えてみる
「厄年」とは日本に古くから伝わるいわゆる言い伝え、風習で、ある年齢になると厄災が多く降りかかるから注意せよというものですね。
先ずは年齢を見てみましょう。
厄年一覧(日本国内の一般例)前厄・本厄・後厄
男性24歳・25歳・26歳
41歳・42歳・43歳
60歳・61歳・62歳
女性18歳・19歳・20歳
32歳・33歳・34歳
36歳・37歳・38歳
死亡数や死亡率で言ったら高齢者になる程高いものなので、この厄年とは相関は無いでしょう。
年齢別の疾患に関してはどうでしょうか?これに関してはソニー生命のHPのまとめがとてもよく纏まっていますので参考にしてみましょう。
20代は男性は喫煙、女性は子宮頸癌の発生率が高くなっています。
30代は男性は痛風、女性は心のストレスが高まるそうです。
40代は男性は肥満、女性は乳がんが増えます。
50代は男性は心筋梗塞、脳卒中が急増、女性は筋力が激減する。
60代は男女ともに要介護が目前に、、、。
厄年と相関があるかというと、そうでもなさそうですね。ただ、男性は60代がありますが、女性は30代で終わりというのも面白いですね。
確かに女性は乳がんは40代で増えますが、それ以降は特に目立った年齢別の疾患がないようにも見えます。男性はその点、仕事を最後まで全うする還暦というのが人生の大きな転換期であり、それが厄年という形で残っているのかもしれません。
厚労省の国民生活基礎調査のH27のデータも見てみましょう。
これは男女一緒ですが、20代前半では「アトピー性皮膚炎」がトップだったものが、20代後半になると徐々にうつ病やその他の心の病気が上がってきて30代は「心の病気」がトップになります。
40代になるとその後ずっとトップとなる高血圧が出てきます。50代からは不変で、高血圧、糖尿病の2大トップとなり、脂質異常症が60代後半まで第3位となります。
腰痛症は40代から第4位を維持しつつ、70代で3位に浮上してきます。
生活習慣病が50代からの基本的な気になる疾患ということになります。
最後に週刊現代の厄年と疾患をテーマにした記事を紹介します。男性は肥満に伴う疾患に注意、女性は癌に注意、そして男女ともに63歳は注意が必要というのが大まかなまとめです
年齢と、疾患や厄、風習とは言え自分の人生を振り返ったり先を予測するいい機会ですね。
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