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【by them更新のあとがき】女子高生の僕と学ランのはなし

女性の身体で生まれた。だけど僕は女性用ではなく男性用の下着を着けているときのほうが自分らしく居られる。
異性の下着を買いに行った僕のはなしと、これから買うあなたへおすすめしたい、異性の下着を買うときのはなし。


こんにちは、椎名です。
以前noteでも触れた男性用の下着のはなしをby themさんでも書かせていただきました!

“はじめて”のときの、緊張感。女性のカラダの自分が「男性用下着」を選んだ理由

今では男性用の下着を着けることが僕にとっての日常になってしまったけれど、最初ってドキドキしたよなぁなんて。
初心忘れるべからず。
同じように身体は女性だけれど、女性用の下着を着けることに違和感があるかたって結構いると思うんです。
この記事がそんなかたの役に立ったら嬉しいなと思います。




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女子高生の僕と学ランのはなし。

中学高校と制服がセーラー服でした。嫌ではないけれど好きでもなかったので、いつもスカートの下に体操着のハーフパンツを穿いていました。

高校2年の春。所属していた演劇部の一つ上の先輩が、「はい誕プレ。」と雑貨屋の大きな袋を僕に手渡しました。
喜びながら包みを開けると、中に入っていたのはコスプレ用の学ラン!陰キャ過ぎてクラスの男子に借りて着るなんてこともなく、きっとこのまま一生袖を通さないと思っていた、学ラン!!!!

当時部員にカムアウトはしていなかったものの、学ランを着てみたいとは言っていたので半分ネタのノリでプレゼントしてくれたんです。
演劇部だしそういうのは割と受け入れてもらえてて。
ネタどころかめちゃくちゃ嬉しくて、その場で着て喜んではしゃいでいると、他の女性の先輩が「椎名、ちょっと私とデートしよ?」って部室から連れ出してくれた。学ランのまま手を引かれて、放課後の構内を一緒に歩いてくれて。
当時もショートカットだったから、髪が長いよりはおそらく違和感が無かったと思う。
先輩と一緒に歩いてると、先輩の友達に「弟?」とか「年下の彼氏つくったの?」って言われたのが恥ずかしいけど嬉しかったなぁ。
自身もオタクでコスプレイヤーやってる娘に衣装自作してた家庭科の先生にも見つかって、「デートにちょうど良いものあげる」ってふたり分のカップのあんみつくれたりして、一緒に食べたのも思い出。

因みにその先輩とその後いい感じになったりはしてません笑

学ランは芝居の衣装でも使ったし、暫く大事に取っておいてました。たまに自宅で着てみたり、アートイベントに出展した時の衣装にもしてましたね。
たまにでも着なくなってからもなかなか手放せなくて、普段着でメンズを着るようになった頃にやっと捨てた。
たぶん僕にとっての学ランは、「男の子」になれる装置のような役割だったんだと思います。

さすがにこれから着るのはキツいかもしれないけど、もう1回くらい着たいなーなんて書きながら思いました笑


では。



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