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【by them更新のあとがき】“理解できない”にも向き合いたいと思った。

「LGBTを理解できない私は悪なのだろうか」
そう考える方に対して、ひとりのLGBTQ+当事者として向き合ってみたいと思い、今回記事にさせていただきました。

この記事に書かせていただいた内容はけして、「LGBTを理解できない」という考えや、そう考えるかたの人格を否定するためのものや、上から目線で考えを改めさせようというものではありません。
同時に、「理解できない」ことを理由に当事者へ誹謗中傷や差別をすることを容認・擁護するものでもありませんので、どうかそれを念頭に置いて読んでいただければと思います。


「LGBT」を理解できなくてもいい。当事者が異性愛者に伝えたいメッセージ

当事者としてはあまり直視したくないと思う方も多いテーマですが、プライド月間だからこそ書きたいと思います。

「頭ではわかっているけど理解が追いつかない」
「理解出来ない」
LGBTQ+に対しそう感じてしまう方や、当事者以外の方、もちろん当事者の方にも読んでいただけたら嬉しいです。



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“理解できない”にも向き合いたいと思った。

来月でby themさんで連載を持たせていただいてから1年になろうとしている。
ご連絡をいただいた時のことを今でも覚えているけど、最初は本当に信じられなくて。
だけどお請けしてからは、これまでLGBTQ+当事者のひとりの言葉として文章を書いてきて良かったと思ったし、同時にこれで当事者以外の方により読んでもらえると意気込んだ。
僕の書くLGBTQ+に関する文章は、当事者に向けたものだけではありません。少なくとも半分以上は当事者以外の方に向けて書いたものです。そのどちらにも“寄り添って考えて書く”ことを、僕にとっての数少ないライターとしてのポリシーにしています。

当初、この当事者以外の方は、当事者に理解が既にある方や悪いとは思ってないけどよくわからないと感じている方。もしくは当事者に対する取り組みを会社などで検討したり行わなければならない方を指していました。
こうして文章を書くようになっても、「理解できない」と思っている方に向き合うのが怖かったからです。なんとなくそういう方は、快く思っていないことを理由にSNSなどで当事者や関連のニュースにクソリプというか、突っかかったり心無い事を言ったり書いたり…要は誹謗中傷をしているイメージがあったので。
でも、「理解できない」と思っている方全員が誹謗中傷するというわけではないよなとその考えが偏見だと思い直しました。
多様性を世の中が声高に掲げるほどに、「言いにくいけど理解できないんだよなぁ」と存在を消すようにしている方や、「理解できないことって悪なの?」とそれまで善良に暮らしてきた方もいるだろうなと。
なので、理解できないと考えてしまうとしてもそういう方には向き合ってみたいと思ったのがこの記事を書かせてもらったきっかけでした。

幸い、僕は当事者であることを理由に直接いじめられたりトラウマになるような体験がありません。もしそんなトラウマがあったら、たとえ本人が向き合いたいとおもったとしてもこんな風に向き合うことは難しいと思うんです。だからトラウマのない僕が変わりに向き合って言葉にしたい。
「理解できない」を理解したいと思ったんです。

だって理解されなくても、僕らは存在し続けてきたしこれからも存在し続けていくから。

「理解できない」としてもたとえば部下とか、思いがけない人からカムアウトを受けるかもしれないし、そんな時にこの記事を役立ててほしいです。



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