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【by them更新のあとがき】ぼくたちの“あたりまえ”

女性の身体で生きている僕が、女性と付き合っているとカムアウトをすると「女性同士で付き合うってどんな感じ?」と聞かれることがあります。
今回の更新は、それに対する僕の答えをまとめてみました。


こんにちは、椎名です。
今回の更新はこちら。冒頭で書かせていただいた通り、身体の性が女性同士で付き合うって実際どんな感じなの?という疑問について、体の性は女性で心の性を定めていない僕とパートナーである女性の彼女との場合で考えてみました。

「カラダの性」が女性同士で付き合うって、正直どんな感じなの?

実際疑問に思っている人が少なくないのか、僕がカムアウトをした後にこういった質問を受けることが度々あるので書かせていただきました。
人によっては「え!」と思ってしまう、受け取り方も当事者によって変わる質問だと思うので聞きにくい、聞いてもいいの?と思う(というかちょっと思ってほしい)のではないでしょうか。
あくまで僕なりの考えですが、そんな異性愛者の方への回答になっているかと思いますので、よかったらご一読ください。



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僕と彼女が一緒に暮らし始めたのが2015年の秋。
ふたり暮らしもだいぶ長くなってきました。
日々の買い物やデート、旅行と一緒にいる時間も正直長い方だと思います。

GWにライブの遠征のために新幹線で一時間ほどの小旅行へ出かけました。
ランチとライブ、お土産のショッピング程度の本当に“小”旅行。
ランチを食べている時にふと、正面で唐揚げ定食を頬張る彼女を見ながら歳を重ねた自分たちが同じように旅先で食事をしているところを想像して。
「この人を大切にしていけば、何歳になっても一緒に旅行が出来るのかもしれない」なんて考えていました。
お互いの思いやりと健康の上で、ですが。

そうやって僕たちがお出かけ先や旅先で過ごす様子は、周りから見たら友達同士に見えるのかな。一緒に住むようになってからは、旅先でも手を繋いでいたりするから、もしかしたらそれを見てぎょっとしてしまう人もいるかもしれない。僕の顔立ちは残念ながら女性的だから、服装以外は女性に見えると思う。その僕が仕事以外では外でも「僕」と話すから、カフェとかで話しているのを聞いて違和感を感じる人もいると思う。
一人称に関しては彼女もそう感じたことがあるみたいで、「私にとっては当たり前だけど、そうじゃない人もいるのかな」と言っていたことがある。彼女の言葉は「だから外では一人称を変えた方がいい」という意味ではありません。そういう人がいるからといって、僕たちの当たり前を変えるつもりはない。だけど、当たり前ではない人もいるよね。という認識の再確認的なものだった。

幸い外でひそひそされたことはない。
もしかしたらバレないようにひそひそしているのかもしれないけれど、こちらにバレなければ好きに言ってもらって構わない。

きっと僕も知らない誰かの当たり前が街中や世の中にはたくさんあるんだろうな。
あなたの知らない当たり前も、きっとたくさんあるんだろう。
もしかしたら、知らない間に彼女と手を繋いで歩く僕とどこかですれ違っているかもしれないし。
僕の当たり前が誰かに阻害されることなく続いていくのと同じように、あなたの当たり前もずっと続けばいいなと思います。



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