デンマークのはずれでロードトリップ ①(西海岸最北エリア)
ノルウェーに来てやりたかったことのひとつが、車で国外へ旅をすること。
この夏、長男のサッカートーナメントがデンマークであったので(note はこちら)、距離も期間も短いですが、ロードトリップが実現しました。
旅をしたのはノルウェー南部からデンマーク北西海岸エリア。
フェリーと初日の宿泊場所だけ事前に確保し、サッカーの試合結果と、天気と、気分次第で動いた10日間の旅でした。
書いてみると予想外に長くなってしまったので、3回にわけてお届けです。
免税フェリーで国境越え
車でノルウェー ⇔ デンマークを移動するにはフェリーを使います。
ノルウェー最南端の町 Kristiansand からデンマークの先端の町 Hirtshals まで約3時間半の船旅です。
ターミナルゲートで予約番号を告げると、車から降りることなくフェリーへ乗り込みます。シェンゲン協定(ヨーロッパの加盟国内は国境検査が不要)が適用されるためか、パスポートを出すこともありませんでした。
行きのフェリー、実はターミナルに着いたのは出発3分前(良い子は1時間前につくことを奨励します)。ギリギリ滑り込みで乗船できたのは、入国検査のないジェンゲン協定のおかげだったかも。
フェリーの中はレストランやカフェ、ゲームセンターなどがあり、広く、充実した設備です。そのなかで一番賑わっていたのが免税ショップ。
消費税25%の免税はさすがに購買欲をそそります。
帰路はビュッフェレストラン席を予約したのですが、大正解でした。
海に沈む夕日を目の前に、食事をしながら国境を超えるのは船旅の醍醐味。(船酔い注意)
真っ平らな国、デンマーク
数日間サッカー会場近くに滞在したのですが、国際イベント開催地とは思えない田舎町でした。会場から10分も車を走らせると、そこは牧場や畑が延々と広がっています。
レストランに行くにも、地平線までずっと続く真っ平らな牧草地の小道をひたすらドライブするのです。
ノルウェーは、フィヨルドや岩山がおりなす立体的な景色が多いので、同じ北欧でも自然環境がずいぶん違うものだと驚きました。
デンマークの景色は穏やかで平和な感じです。
私たちが滞在した週は例年になく天気が悪かったそうで、7月下旬でも20℃いかず、気候は(残念ながら)ノルウェーそっくりでした。
ちなみに、デンマーク語はノルウェー語とかなり近いそうですよ。
デンマーク最北西海岸はこんなところ
サッカーイベントがなければ来ることはなかったかもしれないデンマーク最北西海岸エリア。かなりマイナーで偏った情報ではありますが、私たちが訪れたスポットを写真と共に紹介します。
フェリーの町 Hirtshals
フェリーターミナルがある、北海に面した港町です。
魚が美味しくないわけがない。
海が目の前のレストラン、 Hirtshals Fiskehus の Fish & Chips は絶品でした。塩胡椒とハーブがたっぷりの衣はパリパリで淡白な鱈と好相性。ニンニクのきいたタルタルソースにつけるとさらに食が進みます。
Hirtshals の町には The North Sea Oceanarium (北海水族館) もあります。
北海の魚を中心に、多種多様な海の生き物を見ることができ、魚好きの次男は大喜び。屋上には、あざらしが悠々と泳ぐオープンエアの水槽や、子供たちが遊びつつ学べる遊具がたくさんあります。
西海岸の海水浴場 Løkken
最北部から西海岸に沿って南下すると、夏のバカンスに人気の海水浴場、 Løkken ビーチがあります。
砂浜まで車で乗り込んでいくことができ、波打ち際の目の前が駐車場。
背後には海の家らしきプレハブ小屋がずらっと並んでいます。キャンピングカー率高かったので、遠くから来て海の家で宿泊する人が多いのでしょうか。日本ではあまり見ない形式の海水浴場です。
私たちが訪れた時はあいにくの天気でしたが、街にはたくさんの観光客が歩いていました。
湿地帯でバードウォッチング
さらに南下していくと、湖が広がる自然保護公園エリアに。
バードウォッチングに人気の湿地帯があり、高速道路わきの休憩所(Bygholm Vejle Infomation) に鳥を観察できる小屋がありました。
様々な鳥が来るようで、小屋の望遠鏡で覗くことができます。
一面の湿地帯と、渡り鳥、牧草地で草を食む牛たち。ぼーっと見ていると平和な気持ちになる景色です。
デンマークのハワイ
もっと南下していくと、Cold Hawaii と呼ばれるサーフィンで有名なビーチがあります。
多くの観光客、若者たちで活気のあるエリアで、海水浴のできるビーチが南北に長く続いています。ビーチに沿って砂地や低層の草山が広がっており、違う星に来たかのような景色です。
この旅での夫の狙いは、ここコールドハワイでウィンドサーフィンをすることでした。そのためサーフィングッズを大量に車に乗せていたのですが、結局、風のコンディションが悪くてウィンドは断念。
(荷物に座席スペースを侵食されていた私たち、なんとも言えない気持ちですが、運転は夫に任せっぱなしだったので愚痴は飲み込む)
遊園地は正義
最北エリアでファミリー層に人気スポットなのがテーマパーク、Fårup Sommerland です。小さな子から大人まで、1日楽しめる遊園地。
遊園地で楽しむ人たちの顔は万国共通というか、人種が違っても、子供たちがわくわくしている様子、幸せそうな笑顔は見てるだけでこちらも幸せな気分になります。
私は長男に連れられ何回も絶叫系ジェットコースターに乗る羽目になったのですが、ジェットコースターは年齢的にそろそろ限界だと感じさせられました。昔はいくらでも乗れたのに。
遊園地はどこの国も似たようなものではあるけれど、遊具のコーヒーカップが丸太デザインだったり、ハリネズミやキツネがマスコットだったり、よく見るとデンマークらしさが取り入れられており、それを探してみるのも楽しい。
ロードトリップの思い出は次のnote に続きます。
滞在したユニークなB&Bや、デンマークの国民性を感じた話、そして印象に残ったスポットをもうひとつご紹介します。
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