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デンマークのはずれでロードトリップ ③(北ヨーロッパ最大の要塞)
デンマーク北西海岸を車で走っていると、海岸の反対側に広がる丘陵地に、古くてむき出しになったコンクリート跡を時々見かけました。なんだろうとGoogle Map を見ると、どうやら戦跡っぽい。気にはなりつつ、横目で流していました。
ドライブの途中、サーフスポットでもある Hansholm 海岸に立ち寄り、夫と息子は1時間ほどそこで魚釣りをすることに。
私は何をしようとMap を見ていたら、なんと徒歩圏内に地下壕博物館(Bunkermuseum Hansholm) があるではありませんか。
好奇心をそそられ、ひとりてくてく向かいました。
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前知識なしで博物館へ
博物館に向かいながら、そういえば私、世界史が苦手で大戦時のヨーロッパの歴史や国際関係をあまりわかっていないよな、と気づきます。今から地下壕を見にいくけど、そもそもデンマークってどこと戦っていたっけ?
申し訳ないくらいに前知識なしで博物館を訪れました。
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二つの大戦時は中立を維持していたデンマークですが、1940年にナチスドイツに占領されます。ドイツが降伏するまでの5年間、ヒトラー政権に防衛協力することになりました。この博物館は、その時代に作られた砲台や地下壕跡の展示でした。
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充実の施設と巨大な地下壕
博物館に入ると、地下に続く通路が現れ、さっそく中に入ってみます。
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順路の表示に従い、ひとつひとつ部屋に入って展示を見ていきます。
砲台の基礎部分を核として、ぐるっと一周する感じなのですが、部屋数が多く、出たり入ったりするうちに迷路に入りこんだ気分になってきました。
それだけ、地下壕の規模が大きいのです。
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何より驚いたのが、要塞施設の充実度。砲弾を加工・運搬するための機械設備部屋は工場のよう。電気もくまなく通しており、機械や電気に強いところはさすがドイツという感じ。
数多くの兵士が生活できるように、寝室・バスルーム・リビングルームが地下壕には用意されています。保存状態がよく、今すぐにでも生活できそうです。
地下壕は敵による侵入とガス攻撃に備え、強力に空気を換気する機能も擁していました。
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1941年、戦況下で急を要する時期に作られたため、工事期間はとても短かったはずなのにこの充実度。ナチスドイツが強力だった歴史が垣間見れます。
地下通路から、いよいよ中心部である砲台跡へ入っていきます。
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大砲は現在は取り外されていますが、使用されていた時はこのような感じだったようです。
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ふらりと足を運んだ博物館でしたが、まるで古代遺跡のような外観の砲台跡地には、その当時最強の軍事技術と設備を備えた地下要塞がありました。
何も知らずに入りましたが、パネルを読むうちに(Google カメラ翻訳ありがとう)戦時のヨーロッパの複雑な国際関係や、軍事戦略などが少し理解でき、驚きや発見がたくさんありました。
旅先で好奇心が発動したら、足を向けると良いかも。
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