見出し画像

博物館レビュー:原鉄道模型博物館

親族の希望で初めて原鉄道模型博物館へ行きました。その感想を書きます。

結論から言うと、鉄道に興味がゼロの人でも、1)原信太郎の人生観に学ぶ部分がある、2)世界最大級のジオラマは規模感に多少なりとも圧倒される、のが良い点。行った後は、鉄道への見方が1mmでも変わるかも。

横浜駅から歩いて約10分(のはずが横浜駅に慣れておらず、もっと時間がかかりました)、見た目は普通のオフィスビルの2階にあります。
コンビニでのチケット購入が必須なのが注意です(同じビルの1階にコンビニがあるのでそちらで購入可能)。最近では珍しいですね。
ネットで購入して、発行されたQRコードを見せて入場、と言うのがメジャーだと思います。慣れていないコンビニで購入するのは手間です。

博物館の全景
入り口前の看板。オフィスビルの2階にあります
10周年だそう。入場料はオープン当時から変わらず1,000円

博物館には、原信太郎の説明と、彼が収集した模型や、最後の部屋には世界最大級のジオラマが展示されています。

原信太郎は、子供の頃からとにかく鉄道が好き過ぎた人。鉄道模型の収集はもちろん、自分で鉄道模型も作るし、外国語を勉強して海外の鉄道も積極的に乗りに行きました。模型を中心とする様々なコレクション約6,000点のうち、約1,000点をこの博物館で展示してあるそうです。

原信太郎について

この博物館の一番の目玉である「世界最大級のジオラマ」。30mx10m規模で線路は6本あるそうです。原信太郎のこだわりで、レールと車輪には本物の鉄が使われているため、リアルなガタンゴトンという音が出ます。また、電気が、架線→パンタグラフ→モーター→車輪→レールに流れる(知らなかった)など、リアルな電車の仕組みに限りなく近づけているらしい。

世界最大級のジオラマ「いちばんテツモパーク」
動いている鉄道を撮るのは難しい。ピントを元々置いておくのがコツ?
ただ車輪が回っているだけでないのは驚く

原信太郎は電車への愛情が凄すぎて、日本で有名なのはもちろん、海外から貴重な模型を譲ってもらうように依頼されたこともあったらしい。今では、様々な模型や写真が、歴史的価値のあるものになっているとのことです。
展示を通して、特別な才能がなくても(素人でも)、こだわりを凝結させることでその道のプロになれるんだ、という夢を見せてくれた気がしました。

まとめると、良かった点は、1)原信太郎の人となりから学びがある、2)ジオラマは迫力がある、3)鉄道に興味がない人でも、鉄道の世界が垣間見える、ことでした。入場料が1,000円なのも適切かな、と思います。ただし、土産売り場がなかったのは残念でした(ポストカードを買いたかった)。

入って最初の部屋「原模型の真髄」
オリエント急行の模型。客室の中までしっかり再現されている
2つ目の部屋「語る模型」「模型作りライブラリー」
人が手で作った模型とは思えないクオリティ
3つ目の部屋「ヴィンテージ・コレクション」「フォトライブラリー」。当時、撮影に使っていた機器は興味深かった。やはりカメラにはこだわるよね
原信太郎が撮った膨大な写真をPCで閲覧できる
「懸垂電車」という存在や、その模型があったことにびっくり
当時、国際電話を使ってオークションで買ったらしい。後から現地の博物館から譲ってほしいと依頼があったとか
「一番切符」。その駅の最初の乗客だった証。原信太郎は一番切符を集めるのに執念を燃やし、時には1週間も並んだとか
ジオラマの職員用の部屋
修理中(?)のゲージ
ジオラマを走る電車は時間ごとに細かく決まっていて、こだわりを感じる
ジオラマの風景。10分ごとに昼と夜が入れ替わる
車庫も迫力がある
みんな楽しそうに眺めている
原鉄道模型博物館は10周年らしいです
大きなジオラマの部屋の他に「横浜ジオラマ」の部屋もある。置きピン撮影で何とかブレずに撮れました
鉄道模型にも色々規格があるのは知らなかった

展覧会名:ー
場所:原鉄道模型博物館
満足度:★★★☆☆
会話できる度:★★★★★
ベビーカー:ストレスフリー
会期:ー
アクセス:横浜駅から約10分
入場料(一般):1,000円
事前予約:コンビニで事前購入が必須。博物館の真下にコンビニあり
展覧所要時間:約1時間
混み具合:快適
展覧撮影:全て可能
URL:https://www.hara-mrm.com/


Thank you for your support!