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映画業界に就職したい人がやるべき3つのこと【未経験者向け】

「映画の仕事がしたい。でもどうやって就職したら良いのかわからない。」

そう思っている方々にとって少しでも参考になるように自分の経験をお話しようと思います。業界歴は短いわたしですが、仕事をしている中で考えたことも綴っていこうと思います。


[前談] 映画配給会社に勤めていたわたしの経歴

まずは簡単に、今に至るまでの経歴をお話します。
 少年時代から映画が好きで、アニメやバラエティよりも映画を見てきました。流行りのドラマも見ていなかった自分は、学校での会話についていけないこともしばしば。
 大学は国際系の学部で、異文化間のコミュニケーション方法として、表象文化(映画、写真、絵画など)を研究し、映画やCM・MVなどの制作もしていました。そして卒業後、新卒で入社した会社は広告会社でした。コミュニケーションについて学んでいた知識が活かせると思ったこと、成長産業だったからお給料が良かったことなど、色々現実的な部分を加味して決断しました。
 広告会社では、今をときめく華やかなウェブメディアと一緒にお仕事をしたり、スケール感の大きい仕事にもちろんやりがいを感じていました。日々新しいものに囲まれることは刺激的でしたし、右も左もわからないペーペーの新入社員であった私にとっては人生の糧になる貴重な時間だったと思います。

 ただ、広告会社で働きながらも、私がずっと好きだったものは「映画」でした。その想いはずっと絶えず、3年目が経とうとしていた頃、「形はどうであれ、自分が思い入れのある業界に携わりたい」と、一念発起で映画配給会社へ転職しました。(現在は退職し、別のエンタメ系会社でディレクターとして働いています。)

(映画業界に転職した時の話はコチラ)

 新しい時代が始まり、世の中の価値観も少しずつアップデートされてきた今。そんな時代でも、好きなことを仕事にするということを実現させる人は少数だと思います。「仕事と趣味は一緒にしてはいけない」という人も多くいます。それは一理あります。趣味を仕事にしてしまうと明確な区切りがないので、本当に辛い時に逃げられないなんてこともあるでしょう。

私は「仕事と趣味を一緒にした人間」です。
 いや、正確に言うと、「一度好きを仕事にすることをを諦めたけれど、どうしても人生で一度は経験したいという衝動から好きを仕事にする軌道修正をした人間」です。だからこそ見えることもありました。

 映画業界はとてもクローズドな業界です。それは専門職の集合体であることや、新規参入が難しい業界であることなど、様々な要因があります。なので無暗に飛び込んで失敗することのないように、しっかりリサーチする必要があります。


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