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#考察コラム
映画館で彼に"向き合えたこと"がどれほど大事か
アカデミー賞を受賞し、今も話題となっている『ムーンライト』
本作は過去に映画業界からタブーとされてきた性的マイノリティを題材とした映画だ。
これが映画館で上映されていることがどれだけ素晴らしいことか、改めて考えた。
今までこの手の作品は公開されてもミニシアターや小さなスクリーンで細々としていることが多かった。もちろん見ていたのは本当に映画が好きな方々など、ごく一部である。
しかし、今
レフン監督『オンリー・ゴッド』で描かれる"神"の 存在
ニコラス・ウィンディング・レフン監督の作品には宗教や神話といった形而上学的なものが軸になっていると感じる。彼自身の宗教観が強く表れているからだろう。それが顕著に表現されたのが『オンリー・ゴッド』である。
「難解」「何がしたいのかよくわからない」「レフンの失敗作」などという声を良く聞くのだが、私は必ずしもそうではないと思う。レフン監督らしさは相変わらず爆発しており、映像を一つ一つ紐解いていけば私的