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そろそろ、学校はBYODにしませんか

那珂です。

2学期が始まりましたが、中3の夏休みを無駄にしてしまった人たち(T-T)

早速のテストで撃沈しました。

スイッチが入ってくれるといいのですが。。。

今日は、クロームブック関連の話です。

自治体から生徒個人に貸し出されているクロームブックですが、そろそろ不具合が多くなってきました。

 クラスでも、Wi-Fiにつながらないなどのトラブルが日常的に起きている端末が、2~3台はあります。

 また、毎日の持ち帰りで、衝撃が加わったり、充電の方法が良くなかったりと状態の悪い端末が、多くなってきています。

 そして、貸出なので、Wi-Fiの設定や不具合があれば、全て係の先生が設定し直すというとても非効率的なことをしています。
 担当者以外は触るなスタンスなので、問題があれば解決するまでえらく時間がかかるのです。
 だから、子どもはいつまで経ってもパソコンの設定や無線の設定が自分でできないまま卒業してしまうのです。

 管理も全て学校なので、多分、数年後に大幅なアップデートなどが必要になるだろうな、という意見も多く、また一度に、端末をすべて入れ替えるのか?問題が発生するのは明らかです。

 加えて、今現在、子どもたちの使い方も、あまり良くない。

 小学校から引き続き使用しているわけですが、基本的なマナーが身についていません。
 中学校に来たからと言って、その使い方を大きく変えるためには、途方もない労力が必要になります。そして、誰がやるの?

 休み時間にゲーム三昧、家に持ち帰っても学習に使うわけではなく、ネットゲーム三昧。セキュリティの網は、すぐにかいくぐってしまいます。
 学校では、Wi-Fi使い放題なので、麻雀ゲーム、オンラインゲームやり放題、YouTubeも制限なし。
 ネットのトラブルがあれば、放課後の問題でも全て解決は学校です。

 授業中も、個別の端末の様子がわからないので、遊んでいてもなかなか気づきません。

 確実に、国語の力は落ちています。
 本が読めない、新聞の読めない子が、どんどん増えています。

 鉛筆、シャープを持たないので、字が正しく、きれいに書けません。

 本当に、これでいいのでしょうか。

 今までやってきたことを、見直してみる時期なのでは。

 わたしの改善案は以下の点です。

 1 全員に無償で貸し出している端末を、新入生1年次だけにして、その後は、自分で用意した端末を使う。

 2 休み時間や放課後に、学習以外でWi-Fiを使うときは、自分のルーターを使う。

 3 あえて「使わない時間」「使わない単元」を設ける。

 4 生徒・児童で「対面で、体を使って遊ぶ時間」を意図的に設ける。

 5 スクリーンではなく、「本」や「新聞」を読む時間や、手で文字を書く時間を意識して設ける。

 6 ネットモラルについて、プロから系統立てて、最初に使うときから教えてもらう。


○1について
 今のままの制度ではいろいろと無理があります。自分の道具として使うのであれば、自分の気に入ったようにカスタマイズしたいと思うのは自然なことですし、自分のものを扱うので、壊しても何をしても、自己責任になります。
 さらに、パスワードの管理やWi-Fi設定も自分でします。
 すべての生徒が等しく、故障のない端末を使えたら良いのですが、もうすでに、当たり外れがある状態です。
 ある程度の機種、スペックを指定した上で、1年の猶予の後に自分でデバイスを用意するのが、スタンダードになればと思います。

○ 2について。
 休み時間などの使い方を見ていると、すごい量のデーターを無料で使っている生徒もいる一方、本を読んだり、体育館で過ごしたりしている生徒もいます。本来の目的である「学習に用いる」ことから外れているのであれば、データー量を異常に多く使っている生徒については、自分で負担してもらうというのも一つであると考えたりしています。
 「校内での適切な使用」について、何も基本となるものがないまま見切り発車してしまった状態であるので、もう少し整理することが必要だと思います。


○3~6について

 「ベストミックス」という言葉があります。
 「デジタル」に頼りすぎることによって、伸ばさなければならない能力が伸びていないことが見えてきました。
 アナログで育てなければならない力は、それでないと育たない。
どこまでを「デジタル」で育てるのか、そして どこからを「アナログ」にしていくのか。
 ここの線引きは、高校入試、大学入試のスタイルや出題内容によって変わってくるところなので、中学校だけの問題では解決できないと思います。
 教科書をデジタル化していくことが決まっていますが、学習活動としてどのように「実体験」として取り組ませていくのか。
 五感を使って、人間的な活動を行わせていくのが、学校の役割でもあります。「人間と関わり、実際に生活し、五感を使って学ぶ。」ことが、これからの学校の役割でもあるとわたしは思うのです。

結論

○無償貸し出しの端末は、最長新1年の終わりまでとする。

○パスワード管理、設定は全て自分でする。

○私用で楽しむ場合は、個人でWi-Fiルーターを使う。

○学校は、非常時に避難所になることも踏まえて、フリーWi-Fiを使えるような施設設計を行う。

○BYODの端末で、デジタル教科書が使えるようにする。

 先生方のデジタル活用力も、いまだにバラバラです。
 職員用端末は、「え、まだ こんなの使ってるの?!」というようなものを使っていることも多いです。
 「これ、使いたいんだけど、ネットワークで使えないんだよね(T-T)」という場合もあります。

 職員間の連絡なんて、「スラック」を使ってやればいいのにね。
 でも、このパソコンだとだめそうだし、
  まあ、「スラックって、何??」って言われて
 そこから説明しないといけないですから・・・・

 次のデバイス更新時になったら、GIGAスクール、「もうやめますかー?」ってなりそうな気もするけど。

 どうなっていくんでしょうね?
 先が 見えません。




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