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愛のある”BBA"落書きが捨てられない

ナカちゃん、今日は教員の話を。

わたなべさやこさんのnote を読んで思い出しました。

前の勤務校から捨てられずにずっと使っている書類入れがあります。

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 まったく、ひどい落書き(笑)字も オカシイw

 プラスチックなので、箱もぼろぼろ。

でも、捨てられないんだな。

 プリントを配り終わって、1日を終え、職員室に戻るときに

 この落書きが必ず目に入るのです。

 これを書いた人たちは、もう20才を超えています。

  前任校なので、その中学校は閉校になり校舎は壊されてしまいました

 でも、その世代の卒業生とは、今だに交流があります。

 めったに怒らない、AETの先生にも「Terrible students!!」と

 激怒されていたやんちゃな人たちでしたが、

 大人になり、それぞれにユニークな人生を歩いているようです。

  遠慮なしに、バッチバッチぶつかるような子どもたちでしたが、

 根はまっすぐでやさしい人たちだったんだと思います。

  美容師になった卒業生が、「中学校時代が、一番楽しかった」

 と言っていました。学級だけではない、部活動での繋がりも、

 とても強い学校だったので、私にとっても「特別な」学校でした。


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「ばばあー」と言われても、そこには 愛 みたいなものがある。

  星野源さんの、日村さんに対する それ。(お誕生日ソングのやつ)

「ばばあーーー?!今、言ったやつ誰だー!?」と言い返しながらも、

 なんだかんだ言って、「かわいいやつ」と思ってしまう。

 そりゃあ、いろいろありますよ。日々、戦っているわけで。

でも、卒業式って、不思議です。

 全部、チャラになってしまう。

 たった1日で、3年間の苦労やらいろいろがぶっ飛んでしまうのです。

 あの破壊力ったら。

 その日のために、私は教員を続けているのかもしれません。

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 あの人たちの残した ばばあ落書きを見るたびに、

 「今日も がんばろう」と思う今の私。

 昔のように、取っ組み合う生徒はもういませんが、

 彼らと一緒に歩んだ日々が教えてくれたことを、

 目の前のこの子たちにも伝えていきたい。

がむしゃらに、まっすぐに、正直に 生きること。

 2021年、3月 子どもたちを笑顔で送り出せるように。

 そして、彼らの母港に 私たちが なれますように。



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