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美人ゴミを目指しはじめた話。

4月になりました。
春っぽい陽気の日も多くなりましたね。
よく考えると、春って私が一番スキな季節かもしれません。
生命が芽吹いていく、パワーに満ちた感じがたまらない。

毎朝の登園時に、保育園の側道に植えられた球根を息子と注意深く見ながら
「そろそろ、芽が出たかな?」とかやってます。楽しい。

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今日は、「知ること・関心を持つこと」のすんごいパワーについて書こうと思います。
私はマーケティングに関わるお仕事をしているのですが、仕事にも通じる想像力の重要性についてのお話です。

最高に面白い!【マンガ】ゴミ清掃員の日常

みなさんは、ゴミについてどのくらい意識したことがありますか?
住んでいる自治体の取り決めにあわせて分別している、くらいではないでしょうか?

1月末に興味本位で買った漫画がこちら。
最高に面白い!!!

芸人、マシンガンズ滝沢秀一さんがTwitterでつぶやいていたゴミ清掃員の日常についてのツイートをまとめ直してマンガ化したもの。作画は妻の滝沢友紀さんが担当。

▼Amazonの紹介文
「読むと分別したくなる」
・使い捨てカイロ、ビデオテープ、CD、保冷剤、それぞれ何ゴミの日?
・きちんと分別されていないゴミ集積所に隠された秘密とは…?
・ペットボトルはキャップとラベルを除いて捨てた方が好ましい理由は?
・本当にあった驚きゴミとは!?

⇒その答えはこの本にあります!

「家族の話に思わず、ゴミ泣き。」
第2子も生まれ4人家族になった滝沢家。
しかし、母・友紀さんが産後うつで入院することに。
父・母・長男・長女の4人がバラバラに暮らすという危機が訪れる……。
何気ない日常のたいせつさも描いています。

売れない芸人・マシンガンズの滝沢は家族を養うためにゴミ清掃員に。
何気ない暮らしの中で見つけた。
面白くてためになるゴミ知識と消費税分くらいの小さな幸せをお届けします。

この説明文に「読めば分別したくなる」って書いてあったんですが、私は見事その通りに分別したくなりました!

こまかなごみの分別、ちょっと面倒くさいな、って思うことありませんか?
私は、思っていました。でも、この本を読んだあとから、分別好きになりましたよ。今や、納豆のパックも洗って捨てますし、牛乳パックも開いて干します。(あれ、、、ドヤったけど、もしかして普通?)

滝沢さんはごみ削減活動普及に尽力されていて、多くのメディアで取り上げられているので、まずはいくつかの記事でエッセンスを感じていただければ幸いです。

杉並区のYouTubeでもお話をされています。

要は、想像力がすべて


なぜ分別が面倒くさいと思っていたのか?


それは、単に私に想像力がなかったから、ということに尽きます。
ごみが、ごみとして捨てられたその後に対しての想像力もそうですし、
何かを購入する際の、そのモノの未来に対しての想像力もです。

もちろん必要最低限の分別はしていたけれど、それ以上でも以下でもない状態でした。決まりだからやる、それだけのことでした。


なぜ分別が楽しいと思えるようになったのか?


この本に描かれているゴミを出す人と回収する人のエピソードを通じて、リアリティをもってゴミを捨てたその後についてイメージができるようになりました。

私にとっての終着点だと思っていたゴミ箱にポイ、の向こうには
・マンションの管理人のおばちゃん
・ごみ清掃員の方々
・ごみ処理場の方々
という大勢の関係者がいて、ゴミのその後の人生があります。
この方々のおかげで、私は快適に生活ができているんですよね。
今では、「よくもまあ、そこに対して無関心でいたな自分」と反省しかありません。。。

決まりだから、ではなくて、関係する方々に感謝を忘れずに、如何に彼らの負担を軽くできるか?を考えながら工夫することということ=楽しいことだと気付くことができました。

美人ゴミを目指すために

この本を読んでからまずやったのは、自宅マンションのゴミ置き場を観察することでした。

仲良しの管理人のおばちゃん(母と同世代)、彼女がいつもメンテナンスしてくれているその場所がいつも清潔で綺麗なことは、知っていました。
床は常にぴかぴかに磨かれており、匂いが気になったこともほとんどありませんでした。(気になるとすると正月休みに収集がなくてゴミ袋が山積みになる頃と真夏くらいですかね)

よく見ると、如何にしっかりとメンテナンスされているかが分かります。

ピシッと干されたゴム手袋と雑巾
出されたゴミを彼女が作業しているであろう、ペットボトルキャップ分別用の小さなカゴ
手書きであちこちに貼られた住民への「お願い」
燃えるゴミ置き場の下には段ボール

ゴミ清掃員の方が困らないよう、このマンションのゴミの最終責任者としての役割を果たすんだ、という意志が感じられるような気さえしました。(大げさかな?)

それから、私の中で一番謎だった「プラスチック包装容器」のゴミを観察しました。

そこにはなんと!!!
綺麗に洗われたヨーグルトのカップや、納豆のパックが丁寧に重ねられて収納されているではないですか!重ねられているので全体的にはコンパクトに、清潔感のあるプラスチック包装容器の袋が鎮座していました。

「こ、これが・・・。いわゆる美人ゴミってやつか・・・。」

思わずううん、と唸る私。

ということで私も、誰かを唸らせるような美人ゴミを目指すことにしたんです。

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ゴミに教えてもらったこと

冒頭にも書いたとおり、私はマーケティングに関わるお仕事をしています。
マーケティングに携わる人間として、必ず必要なのが想像力です。
でも、顧客に対しての想像力だけでなく、自分の身の回りを取り囲むすべての人に対しての想像力が、必要なんだと実感しました。
え、当たり前?そうですよね、ごめんなさいm(_ _)m

サステナビリティとか、エコとか、SDGsとか、声高に叫ばれていますよね。とはいえ、そのようなワードだと今ひとつ具体的に自分ごと化しにくいのかもしれません。
ですが今回、自分の意識変化を通じて、人の行動が変わるということを体感したわけです。ゴミがすべての鍵を握っていることを!

と、いうことで最も身近なゴミとの付き合い方に徹底的に向き合ってみると、消費行動が根本から変わるということを学びとして共有させていただきます。

今回私に起こった行動の変化

ゴミを知る、ゴミを託した人を知る

ゴミを丁寧に分別するようになる

ゴミをできる限り減らしたくなる

買う段階で分別や廃棄をイメージするようになる

手に取るモノが変わっていく


自治体がこの本のダイジェスト版をつくって住民の全戸にポスト投函するだけで住民の行動がかわるのではないか?と本気で感じます。
ビックデータ時代、ゴミ収集所を定点観測したデータでBefore/Afterも分析できるのではないだろうか???

あとは、ごみ分別をもっとテクノロジーの力でサポートすること。どうしたって「このゴミはどうしたらいいんだ?」と迷うことがあるので、そういうときにサッと写真を送ったら回答してくれるようなサービスがあるといいな。(先日初めてFreeeで確定申告をして、勘定科目を勝手に類推で提案してくれる機能に感動したところ)



知ることの先には、愛がある


愛の反対は無関心とノーベル平和賞受賞者のエリ・ヴィーゼルさんが言ったと言われています。本当にその通りですよね。

人の息づかいを感じ、自分の意志決定が影響を及ぼすことを想像するならば、とてもぞんざいなことをする気持ちは起こらなくなります。行動に愛が生まれてくるのだと思います。

だって人は基本的に誰かの役に立ちたい生き物ですからね。

良かったら、みなさんも、滝沢さんのマンガを読んでみてくださいね!これ以外にもいくつも出されています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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