見出し画像

塾に行かなくてよかったこと①

勉強ができなかったことを子供の心の黒星にしたくない

むしろこれからの時代、そんな無用で無意味な敗北感こそ、その後の子供の人生のおおきな足かせになっていくと思います。
自分の人生は順調だと思っている人にこそ新しい扉を開く力がわいてくるはずです。

勉強をがんばるのはもう選択肢の一つに過ぎない時代だからこそ、できるだけいい学校に行くことが知らないうちに至上命題になっていないか気をつけたい。

私自身教育熱心な家庭で育ち、成績票を渡されるときの緊張感を思い出すと暗い気持ちにしかなりません。そこそこ応えて成績はとっていたけど、その頃の自分てかわいそうだったと思います。

自分が親になったとき、受かったところが縁のあった学校で、そこがあなたには一番いいのだと言える心のゆとりを持ちながら見守りたいと思いました。
そんな気持ちでいたのを思い出します。


塾に行かず家で勉強したことで結果的によかったことは、思った以上に多くあります。

まとめると以下の点に集訳されると思います。

●中学も高校も最終学年まで部活動や行事に思う存分没頭しながらも
体力的、精神的に余裕をもって受験に臨むことができたこと。

●結果として志望校に受かるという成果に結びついたこと

●家計の経済的負担を大幅に回避できたこと

●親として真剣に子供とその将来と向き合えて、親子の信頼関係を築いていく時間となったこと

●「多くの人がしている、言っていることが正しいわけではない」ということを親子で確認、実感できた。その結果として世の中の同調圧力とか通念、常識、世間並みといったことに振り回されることなく、自分で考えて行動することができるようになったこと。

まず一つ目の、学校と受験準備の両立なのですが、娘は中学では吹奏楽部でしたが、最終学年になると夏休み中盤の県のコンクールに向け、て練習の中心となって部を引っ張ることが求められます。3年生は部長や副部長、パートリーダーなどをそれぞれ受け持ち、夏休みになってコンクールまでは毎日学校に行って練習します。同時に塾のほうも夏を制するものは受験を制す、とばかりに夏期講習がみっちり始まっていました。県大会の当日も、夕方までかかるコンクールのあとで直接塾へ行くために、応援にご一緒したお母さんたちは、塾の教材が入った重いリュックを皆さん持って待機していました。
成績上位の人たちがいく有名塾の教材の分厚さにびっくりしました。そこは神奈川県下では湘南高校や翠嵐高校といったトップの県立へ多く合格させることで知られる塾ですが、宿題の量もすごく多いということで塾が終わってからも深夜まで勉強しているとのことでした。吹奏楽部は成績のよい子が多かったので、みな同じ塾に通っており問わず語りにそれらの話を聞いていました。
幸いに、中2のはじめに塾にいかないと決めてから娘と私で勉強を始めて、内申対象の中2の3学期には3ポイント内申が上がって(国語と社会と英語が4から5に)成果が出始めていました。中3の1学期の通知表も美術と数学以外はとれていましたのでコンクールの日はお疲れ様会として家族で外食をしてゆっくり過ごしました。

コンクールは確か7月の最後頃でしたので、我が家でも8月からは内申をとるための中間期末対策ではなく、受験当日の学力をつけるため県立高校の過去問を過去10年分近く集めて準備していました。県立入試の過去問も2,3年前のものはすぐ手に入りますが、10年前となると古本しかなくまたなぜか値段も数千円になっていましたが、塾に行くことを考えたらその程度の出費は全く気になりません。教材は私の書き込み用に同じものを2冊買ったりと必要に応じてふんだんに買いそろえました。みな市販のものです。

2学期が始まると、吹奏楽部は一段落ですが学校の方では体育祭という行事があり3年生は学年縦割りのチームの応援団長となったり、リレーのアンカーやダンス隊のリーダーとなったりして放課後練習をやっていました。楽しく思い出に残るひとときだったと思いますが、平行して塾もあり、塾の宿題やテストもありとやはり忙しく体力もいる日々と思います。
季節が進むと受験が最優先の空気となり、トップ校を目指す塾では毎週末模試があるということでした。そんななかでよく耳にしたのは、「子供が朝起きれない」「朝ご飯たべない」といったお母さんたちの声でした。懇談会の我が子の近況をひと言、といった場面で出ていました。娘の友達のお母さんも「朝はご飯軽く一杯を食べるのがやっと」と受験直前には心配していました。
この時期塾に通うという移動だけでも時間と体力が消耗されます。週末ごとの補習や模試も大変そうでした。

家でやっていた娘は、内申が見えてきて志望校と控えの私立が固まった頃からは、当日の試験に絞って帰宅してからすぐ取りかかり11時には毎日寝ていました。模試は学校から申し込むものはすべて受けました。中3の間に3回ほどあったと思います。

その他の「よかった点」についても、追って説明を書きたいと思います。

次の記事に科目別に具体的にどう進めたかを書いていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?