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「リ・カーリカ」堤 亮輔さん、4月8日の答。

―テイクアウト&デリバリー専門店、オープンー


リ・カーリカ」「カンティーナ カーリカ・リ」「あつあつ リ・カーリカのイタリアン3店舗を経営する㈱タバッキ。代表の堤 亮輔さんの動きは早い、そしてピンチのはずなのにどこか楽しげだ。いや楽しいはずなどない。3店舗の7・5・3周年を記念した一大イベントの開催だって土壇場で秋に延期。
でも3月には、デリバリーバッグを背負い原付バイクにまたがるごきげんな堤さんがFBにアップされた。いや、ごきげんなんかじゃないはずなのだ。
アルバイト雇用をせず、全員正社員の22人を守らなければならない堤さんは、縮小営業からテイクアウト&デリバリーを始め、11日からは全店休業して専門店化することを決めた。やっぱり元気に、笑顔で!

先手で「どう動くか」を決めておいた

コロナの影響を数字で感じたのは、3月28日の土曜日。はっきり憶えています、前日まで売上は好調だったから。
25日の自粛要請ではあまり変化がなく。小池都知事が27日金曜に再び強く週末の自粛を訴えて、きっぱり土曜からキャンセルが相次ぎました。

でも、もっと前から、東京もそのうち海外のように感染者が増えていくだろうと予想していたんです。週末はロックダウンになると覚悟していたくらい。
こんな状況で普通に営業していけるなんて、あり得ない。1日1日、絶対にお客さんは減っていくんだから、何か対策を考えなきゃいけない。

だから25日の水曜、自粛要請が出た夜にはもう主要メンバーでミーティングを開いていて、先手で「どう動くか」を決めておいたんです。
週末、自粛で家にいる人のためのテイクアウトを始めようと。26日には資材などの準備を済ませ、27日には告知をしていました。

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