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声楽曲から見える世界

お仕事でたくさんの声楽曲を弾いてきた後でフォルテピアノに出会って
その順番で良かったと・・・最近本当によく思います。

フォルテピアノを弾く時、子音の感覚、間の感覚、
言葉の長母音やテヌート・語尾の感覚、ルバートの息の感覚、
クレッシェンドの構成の仕方、
やはり全ては歌から来ていると、モダンピアノ以上に近いものを
いつも感じるからです😌

ピアニストと言うのはありがたい立ち位置で、
声楽も楽器も、沢山の先生や指揮者の方々のレッスンを
お仕事の中で聴かせて頂けます。
たくさんの方のエキスが染み込んで、ピアニストは成長してゆく。

プロフィールには「師事」とは書かないけれど、
舞台を作る現場やその裏のレッスンで、多くの事を教わった先生方が、
ピアノの師以外に、それ以上に、本当に沢山いらっしゃるのです😌
いつか一挙にご紹介したい。。😊


声楽曲は、16分音符がいくつかあってもそれを均等に歌うことは無く。
言葉の単語の抑揚が当然優先され、それぞれの音符の価値は僅かに変わります。
ピアニストが音符の譜面だけを見て楽譜きっちり拍通り弾くと、
全く音楽にならないのですね😊
とても僅かな、聴いている人は多分ほとんど分からない微調整です。

微調整と書くと機械的ですが(笑)、ただ何度も自分も言葉を発音する。
ピアニストもそうして同じ言葉の感覚にいなければ、
歌い手さんも歌いにくいのです☺️
(楽譜が直前だったり、、忙しくて発音までまわらない時も実はあったりしますが😂
そんな時はその場で対処😅💦)

声楽曲のおかげで、イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ラテン語、ポーランド語、ロシア語etc.に音楽の中で直に触れられ、
それぞれの言語とフレーズの実際の細やかな関係、
その言語からくる特徴、拍の捉え方も見えやすく、ピアノ曲以上に勉強になります。
そして、そこには文学(哲学・思想・文化・習慣)も存在し😌

人間の脳は、使う言語によって思考癖=思想=価値観が形作られるので、
各国のそれらも見えて来てとても面白いです。
それには勿論、土地、気候も関係し、食べ物=体も関係し。

体、息の仕方、それらは感情に直結し、
感情・身体の状態を正直に表すものでもあるので
やはりそれも音楽であり、、、
それらも声楽曲だと顕著なのです☘️

そしてもちろん、声楽家だけでなく、楽器奏者の友人達にも、
日々無意識にもたくさんの事を教わります。
弦の弓の都合、管の息の都合、それら人間の動作もやはり音楽で😌
コントラバスやチェロを運ぶ、その重量感(笑)
演奏後に管楽器を毎回拭く、日々の何気ないケア、
そんなものを隣で感じるだけでも、
それは音楽へ繋がり、私の演奏の一部となっています😊

実際、練習中はそれぞれの友人(人格)が、私の指の“その音符”にそれぞれいる事を
リアルに想像しながら練習しています。
すると、その中や下のフレーズ、1音をおろそかにできないのです(笑)
彼らはその1音に、全エネルギーを注いでいるのですから。。


演奏は、たくさんの方の影響を受けて、音が作られてゆくもの。
出逢った人、文章、それらもやはり私の音の中に染み込んでゆきます。
ですので、少しでも演奏者と関わりがある方が演奏を聞くと
どこかに自分を感じる、そんなことも起こってくるのが音楽。
不思議な、見えない循環の作用ですよね、、😌💞

たくさんの人と、存在と、ものと、共に生きている、
音の中で、いつもそれを感じます🍀

結局音楽をしていると、世界の全てが繋がる。
私たちは細やかな繋がりで生きている。

音楽は、その調和、バランスを形にしたもので
本当にありがたいものです🍀😌

だから、 “先に” その調和を提示し、取り込み、人々の意識が調和すると・・・
世界も調和してゆく。。
のかな、と、、いつも希望を持っています😊

どの様な時も、皆の心が平和でありますように☘️


■関西公演 6月7日(火)

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■東京公演 7月24日(日)

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