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ドイツ野球【ブンデスリーガ】1部所属チーム紹介 南地区編②

チーム紹介第4弾です!

第1弾
https://note.com/naokieurope/n/nfc75037a27ff

第2弾

https://note.com/naokieurope/n/n106346de60b4

第3弾
https://note.com/naokieurope/n/nef8e02d58e79

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今回でチーム紹介最終回となります。

南地区残りの4チームです。今回は強豪チームが多いです。


13 ハイデンハイム ハイデクプフェ


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ハイデンハイム ハイデクプフェ【Heidenheim Heideköpfe】

本拠地:ハイデンハイム(バーデン ヴュルテンベルク州)

HP: http://www.heidekoepfe.de/

創設:1992年

【成績】

リーグ優勝      

2008, 2014, 2017, 2018年

ドイツチャンピオン  

2009, 2015, 2017, 2019年

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市街地を見下ろすヘレンシュタイン城、そして工業地域として有名な街【ハイデンハイム】を本拠地に置く。

ブンデスリーガ所属のチームの中では比較的若いチームであるが、ここ数年で圧倒的な成績を残している。

『現在ブンデスリーガで最も強いチームは?』と聞かれたら、間違いなく『ハイデンハイム』と答えるだろう。

特筆すべきは、2014年以降、毎年決勝(ドイツシリーズ)まで進出している事である。ちなみに、2017ー2019年のブンデスリーガ決勝は、いずれもボンと対戦しており、3年連続で同じ組み合わせである。

2018年シーズンはチーム打率.348、OPS.998という恐ろしい成績を残している。ドイツ代表選手も多数所属しており今シーズンも優勝候補筆頭である。


【注目選手】

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・シモン選手(Simon Gühring)ポジション:捕手・投手・外野手 右投右打

ハイデンハイムの看板選手でありドイツ代表の正捕手。昨年行われたヨーロッパ選手権でも正捕手としてドイツ代表をリードした。守備だけでなく打撃にも秀でたものがあり、2018年にはなんと.500を記録。もちろんその年の首位打者である。今年37歳とベテランながら、チームを引っ張ていく存在である。

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・ゲイリー選手(Gary Owens ) ポジション:外野 右投右打

ハイデンハイムの中心選手。アメリカ出身。アメリカの独立リーグ【Frontier League】と【Pecos League Indy-Pro-Baseball】を経て、同じ南地区のシュツットガルトでプレーしたのち、2017年にハイデンハイムに加入。

2018年は安打数・本塁打数・打点でチームトップの成績を残した。バッティンググローブをつけず、素手で打つのが特徴的である。

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・エルノーベル選手(Ernobel Marquez) ポジション:投手 左投左打

長年ドイツ代表を支え続けている大ベテラン投手。今年45歳。2019年に行われたヨーロッパ選手権でもドイツ代表に選ばれている。かつてはイタリアリーグや北地区のゾーリンゲンでもプレーしている。


14ブーフビンダ―レギオネーレ・レーゲンスブルグ

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ブーフビンダ―・レギオネーレ・レーゲンスブルグ【Buchbinder Legionäre】

本拠地:レーゲンスブルグ(バイエルン州)

HP: http://www.legionaere.de/

創設:1987年

【成績】

リーグ優勝      

2002, 2005, 2006, 2007, 2009, 2010, 2011, 2012年

ドイツチャンピオン  

2008, 2010, 2011, 2012, 2013年

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世界遺産の街【レーゲンスブルグ】を本拠地に置く。

ブンデスリーグで最も強いチームはハイデンハイムと答えるが、最も規模の大きいチームと聞かれたら間違いなくこのレーゲンスブルグと答える。レーゲンスブルグ抜きではドイツ野球は語れない!

メインスポンサーが大企業であるレンタカー会社の【Buchbinder Autovermietung】である為、他のチームに比べて圧倒的に資金力で優っている。2部以下にも多数のチームを傘下に置き、所属選手は100人を超える。

また、ドイツ最大のアカデミーを所有しており、所属の選手は球場に隣接されている寮で暮らしながら日々野球に取り組んでいる。MLBで活躍しているマックス・ケプラー選手(Max Kepler)もここのアカデミー出身である。

ホームグラウンドであるアーミン・ウルフ・アレーナはヨーロッパでも屈指の規模を誇る球場であり、最大収容人数1万人(外野席を臨時で創設した場合)、WBC予選の会場にもなっている。

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このチームの特徴としてもう一つ紹介したいのが、オクトーバー・フェストの時期限定で使用するユニフォームである。

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オクトーバーフェスト伝統の民族衣装に見えるが、ちゃんとした野球のユニフォームである。とてもユニークであり、筆者も一度このユニフォームを着てみたい。


【注目選手】

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・スヴェン選手(Sven Schüller) ポジション:投手 右投右打

今シーズンよりレーゲンスブルグに復帰。2014-2019年までMLBドジャース傘下チームに所属。6年間で計144試合に登板し、ドイツ人投手で初めてトリプルAまで上り詰めたレジェンドである。

ドイツ代表のエースであり、昨年行われたヨーロッパ選手権で登板している。まだ24歳と若く、ここからさらに飛躍できるか注目である。

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・パスカル選手(Pascal, Amon) ポジション:外野 右投左打

アカデミー出身の22歳。各年代でドイツ代表に選ばれているエリート選手。2016年にMLBドジャースと契約。その後2018年の途中までドジャース傘下のチームでプレー。アメリカでは思うような結果は残せなかったが、22歳とまだ若いため、これからの活躍次第では再び上のステージプレーできる可能性もある。

昨年のヨーロッパ選手権ではドイツ代表に選ばれている。若手の野手としてドイツ代表を引っ張ってほしい存在である。

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・アレクサンダー選手(Alexander Schmidt) ポジション:遊撃手 右投右打

今年21歳の若手有望選手。2018年シーズンでは、打率.392を記録。また、打率・OPS・安打数・盗塁数でチームトップの成績を残す。

昨年行われたヨーロッパ選手権でもドイツ代表に選ばれており、最優秀守備選手を受賞。攻守の要として今シーズンも活躍が期待される。


15 ミュンヘン ハール・ディサイプルズ

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ミュンヘン ハール・ディサイプルズ 【München-Haar Disciples】

本拠地:ミュンヘン(バイエルン州)

HP: http://www.disciples.de/

創設:1990年

【成績】

リーグ優勝      

なし

ドイツチャンピオン  

なし

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ドイツを代表する都市【ミュンヘン】に本拠地を置く。

南地区中堅のチーム。このチームも外国人選手が多数在籍している。2017年ミュンヘンに在籍し、投手として活躍した翌年、アメリカに戻りメジャーへ昇格したアメリカ人投手ライアン・ボリンジャー(Ryan,Bollinger)選手が有名である。

昨年はシーズン6位と不本意シーズンであった。今シーズンは、2019年テュービンゲンを1部昇格に導いたアレックス・タフス(Alex Tufts)をヘッドコーチに迎え、プレーオフ進出を目指す。

このチームもアカデミーを所有している。また、メディアにも注力しており毎試合ライブ中継を行っている。解説も聞き取りやすい英語なので日本人でも比較的見やすくなっている。Youtubeにも動画をあげているので是非見てほしい。

※München-Haar Disciples – TVで検索


【注目選手】

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・トーマス選手(Nateshon Thomas) ポジション:外野・投手 右投左打

ミュンヘンのリードオフマン。2018年シーズン南地区の盗塁王。イギリス出身であり、2017年WBC予選及び昨年行われたヨーロッパ選手権でもイギリス代表として出場。

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・ウィリアム選手(William Thorp) ポジション:捕手 右投右打

2016年チーム加入のカナダ人選手。かつてはオーストラリアのウィンターリーグABLでもプレー。チームの絶対的な捕手としてチームを引っ張っていく。

捕手であるが打撃も優秀で、2018年には、打率・OPS・本塁打数・打点でチームトップの成績を残している。

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・ルーカス選手(Lukas Steinlein)ポジション:投手・内・外野手 右投右打

チーム屈指のマルチプレーヤ―。野手での出場が多いが、投手としてもプレー。2017年シーズンは、投手として11試合に出場しながらも打率.365を記録。昨年行われたヨーロッパ選手では投手として代表に選出されている。


14 アイティーシュアーファルコンズウルム

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アイティー・シュアー・ファルコンズ・ウルム【IT sure Falcons】

本拠地:ウルム(バーデン・ヴュルテンベルク州)

HP: http://www.falcons-ulm.de/

創設:1989年

【成績】

リーグ優勝      

なし

ドイツチャンピオン  

なし

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世界一高いウルム大聖堂で有名な街【ウルム】に本拠地を置く。

2018年から1部に在籍しているが、毎シーズン南地区下位が定位置となっている。まずは、プレーオフ出場が目標である。


【注目選手】

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・ジェイク選手(Jake MacDonald) ポジション:捕手・外野手 右投右打

今シーズン加入のカナダ人選手。昨年は【Western Canadian Baseball League】でプレー。チームではプレーヤーとしてだけでなく、コーチやジュニアチームのコーチも兼任する。

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ロドリゲス選手(Jhonaikell Rodriguez) ポジション:投手 右投右打

今シーズン加入のベネズエラ人選手。昨年はベネズエラのウィンターリーグでリリーフ投手としてプレー。彼もジェイク選手同様コーチとしてチームを引っ張る。


チーム紹介はこれで最後です。

それぞれのチームで様々な特徴があり、面白いですよね。

ですが、決して野球先進国ではない【ブンデスリーガ】では同じ1部でも、チームによって資金面や戦力で大きな差があるのが現状です。人気を得るためには、やはり国内リーグの盛り上がりが必須です。

これを機にお気に入りのチームを見つけてみてはいかがでしょうか!

注目選手で挙げた以外にも素晴らしい選手はたくさんいます!インターネットでライブ中継をしているチームもあるので是非見てください!

読んでいただきありがとうございます! サポートはドイツ語の勉強代、情報収集用として使用させていただきます。