見出し画像

ドイツ野球【ブンデスリーガ】1部所属チーム紹介 北地区編①

前回はブンデスリーガのシステムについて書きました。

1部所属球団は16チーム、これはヨーロッパで最も大きい規模であり、世界的に見てもこれだけの規模のリーグはそうそうないと思います。決して野球先進国とはいえない欧州でこれだけの規模を誇るリーグを運営できるドイツはさすがだと思います。

今回から4回に分けて、1部に所属する16球団を紹介していきます。

※チームの情報に多少偏りがありますが、どうかご容赦ください。


分布図

画像1

ドイツの国土及び人口はおよそ日本の3分の2。その中に16チームが点在しております。

中央で仕切られた赤線の

北側が北地区

南側が南地区

となります。

まずは、北地区から紹介します。




1 ベルリンフラミンゴズ

画像2

ベルリン フラミンゴズ 【Berlin Flamingos 】

本拠地:ベルリン(ベルリン州)

HP:http://www.berlin-flamingos.de/

創設:2011年

【成績】

リーグ優勝      なし

ドイツチャンピオン  なし


2018年に1部に昇格したが、1シーズンで降格。2019年シーズン2部優勝、2年ぶりに1部昇格を果たす。

2017年シーズン、チームを1部昇格に導いた御年70歳の名将、ドン・フリーマン(Don Freeman)がヘッドコーチに復帰。また、その当時主力だった選手も復帰。さらにアメリカからマイナーリーグ経験の選手も入団。2018年シーズンでの経験を活かし、どこまでやれるか注目。

【注目選手】

画像3

・マルコス選手(Marcos Balanque) ボジション:捕手 右投右打

2017年シーズン主力選手として1部昇格に貢献。今シーズンからフラミンゴズに復帰。強肩強打の捕手。

ちなみにマルコス選手は2015年シーズン、筆者がドルトムントに在籍していた時のチームメイトです。

画像4

・オースティン選手(Austin Arash Hassani) ポジション:投手 右投

今シーズン加入するカナダ出身の22歳。イギリス国籍も保有しており、U23イギリス代表の先発。フラミンゴズでも1試合目の先発として期待される。




2 ハンブルクスティーラーズ

画像5

ハンブルク スティーラーズ 【Hamburg Stealers】

本拠地:ハンブルク(ハンブルク州)

HP:http://www.stealers.de/

創設:1985年

【成績】

リーグ優勝      2000年

ドイツチャンピオン  2000年


ドイツ第二の都市、ハンブルクを拠点とするチーム。

外国人選手が多数在籍しているが、EU国籍を有する選手も多い。選手の入れ替わりも多い印象があり、助っ人外国人の出来によって成績が大きく左右される。毎シーズン3〜5位が定位置。

【注目選手】

画像6

・マルクス選手(Markus Melendez) ポジション:捕手 右投右打

今シーズン加入するアメリカ出身の23歳。大学で4年間プレーした後、昨夏はカナダのサマーリーグ【Moose Jaw Miller Express】でプレー。主力捕手として今シーズンの活躍が期待される。




3 ドーレンワイルドファーマーズ

画像7

ドーレン ワイルドファーマーズ 【Dohren Wild Farmers】

本拠地:ドーレン(ニーダーザクセン州)

HP: http://www.wildfarmers.de/

創設:1990年

【成績】

リーグ優勝      なし

ドイツチャンピオン  なし


2016年シーズン2部優勝・1部昇格。

1部昇格初年度でいきなりリーグ2位。それ以降北地区上位の常連。

チーム名にもなっている通り、ものすごい田舎にあり、球場の周りは畑に囲まれている。そのわりに、球場がものすごく狭い(両翼85 mくらい)ためホームランがよく出る球場として有名である。

【注目選手】

画像8

・イバン選手(Ivan Andueza) ポジション:投手 左投左打

今シーズン加入するベネズエラ出身の25歳。2018年までアメリカのマイナーリーグでプレー。その後活躍の場をベネズエラのウィンターリーグに移す。2018年に行われたU23のW杯でベネズエラ代表の主力投手として活躍し、好成績を残す。ドーレンでは2試合目の先発として期待される。




4 アンタッチャブルズ パーターボルン

画像9

アンタッチャブルズ パーターボルン【Untouchables Paderborn】

本拠地:パーターボルン(ノルドライン・ベストファーレン州)

HP: www.untouchables.eu

創設:1990年

【成績】

リーグ優勝      
1999, 2002, 2003, 2004, 2005, 2011年

ドイツチャンピオン  
1999, 2001, 2002, 2003, 2004, 2005年


2001 〜2005年でドイツ5連覇を果たしている北地区を代表する古豪チーム。

その後選手の育成に舵を切ってからは、優勝から遠ざかっているがドイツ代表の選手も多数在籍し、常に上位争いをしている。

このチームで特筆すべきは、

チームでアカデミーを持っており、選手の育成に重きを置いている事である。

チームの特色として、基本的に外国人とは契約せず、ドイツ人中心で構成されている事である。従って、このチームの主力選手は、ここのアカデミーで育った選手が多い。

毎年とは言わないが、数年ごとにアカデミーからMLBの下部組織に選手を輩出してる。

【注目選手】

画像10

・マルコ選手(Marco Cardoso) ポジション:内野 右投両打

20歳ながらドイツ代表の主力として活躍。昨年行われたヨーロッパ選手権では本塁打を打つなどして存在感を発揮。スイッチヒッターであり、小柄ながら両打席で本塁打を放つパンチ力もある。また、レッドソックスの下部組織と契約をしており、ドミニカのレッドソックスアカデミーでもプレー筆者もこの選手と何度も対戦経験があるが、本当に苦しめられた。


画像11

・マイク選手(Maik Ehmcke) ポジション:外野 左投左打

かつては、南地区の強豪レーゲンスブルクに在籍し、その後ダイヤモンドバックスの下部チームでプレー。まだ26歳と若くドイツ代表にも選ばれている。チームでは主に2番を打つが広角に打ち分け、一発もある非常に能力の高い選手。


画像12

・ダニエル選手(Daniel Thieben) ポジション:投手 右投右打

シアトルマリナーズの下部チームでプレー。現在はドイツ代表として活躍。

1試合目の先発としてチームの投手陣を引っ張る。





今回は4チーム紹介しました。

次回は北地区残りの4チームを紹介します。

読んでいただきありがとうございます! サポートはドイツ語の勉強代、情報収集用として使用させていただきます。