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ドイツ野球【ブンデスリーガ】1部所属チーム紹介 南地区編①

チーム紹介第3弾です!

第1弾

https://note.com/naokieurope/n/nfc75037a27ff

第2弾
https://note.com/naokieurope/n/n106346de60b4

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前回まで北地区の8チームを紹介しました。

今回からは南地区の紹介をしていきます。


北地区と比べると一般的に南地区の方がレベルが高いと言われており、ここ10シーズンのうち8シーズンは南地区のチームがドイツチャンピオンに輝いている。

NPBでいうと北地区がセリーグ・南地区がパリーグである。


9 マインツ アスレチックス

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マインツ アスレチックス【Mainz Athletics】

本拠地:マインツ(ラインラント・プファルツ州)

HP: http://www.mainz-athletics.de/

創設:1988年

【成績】

リーグ優勝      

1999, 2000, 2004, 2016年

ドイツチャンピオン  

2007, 2016年

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フランクフルトからほど近い、マイン川とライン川の合流地点にある都市【マインツ】を本拠地とする。

南地区の強豪で、4年前にドイツチャンピオンに輝いている。ドイツ代表の他、スウェーデン代表やカナダ、アメリカ、オーストラリアなど数多くの国から選手が集まっている。


【注目選手】

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・マックス選手(Max, Boldt) ポジション:捕手・投手・内野手 右投右打

2004年から在籍しているチームを代表するベテラン選手。また、ドイツ代表の常連でもある。捕手・投手の両方で試合に出場することがあるマルチプレーヤー。昨シーズンは、打率.398という成績を残しており、年齢を重ねてもまだまだチームの中心的な存在である。昨シーズンまでコーチを兼任していたが、今シーズンはコーチとしての役割をアメリカ出身のオースティン(Austin Gallagher)に譲り、プレーに集中する。


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・ピーター選手(peter johannessen) ポジション:外野 右投左打

こちらもマインツを代表する選手。スウェーデン出身。かつてはイタリア・オーストラリアでもプレー。今年35歳とベテランながら主軸としてチームを引っ張っていく存在である。昨年行われたヨーロッパ選手権でもスウェーデン代表として活躍した。筆者もマインツとは何度も対戦経験があるが、ピーター選手が最も記憶に残っており、どこに投げても打たれる印象がある。



10 マンハイムトルネーズ

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マンハイム トルネーズ【Mannheim Tornados】

本拠地:マンハイム(バーデン=ヴュルテンベルク州)

HP: http://www.tornados.de/

創設:1975年

【成績】

リーグ優勝      

1984, 1990, 1991, 1992, 1997, 1998, 2001, 2003年

ドイツチャンピオン  

1982, 1984, 1985, 1986, 1987, 1988, 1989, 1991, 1993, 1994, 1997年

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隣接するハイデルベルグと並んで大学都市である【マンハイム】を本拠地に置く。

かつてのドイツ王者ドイツチャンピオン11回はブンデスリーガ最多記録である。だが現在は南地区の中では中堅に位置し、プレーオフ出場当落線上が定位置となっている。

チームの特徴として、育成に力を入れており世代別でチームを組み長期的に育てている。また、1軍はマインツ以上に国際色豊かで南米国籍を所有する選手も多数在籍している。


【注目選手】

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・ザシャ選手(Sascha Lutz) ポジション:外野 左投左打

トルネーズの中心選手。マインツ・マンハイム・ハイデンハイムと南地区のチームを渡り歩き、昨シーズンより選手兼監督としてマンハイムに復帰。2011-2018年まで所属していた南地区の王者ハイデンハイムでは主力として活躍、2015年シーズンでは打率.439を記録している。2017年のWBC予選・2019年のヨーロッパ選手権のいずれもドイツ代表に選ばれている。

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・ユリアス選手(Julius Spann)  ポジション:投手 右投

2019年チームに加入。前年まではザシャ選手同様、ハイデンハイムに所属。2015年はマインツに所属し、シーズン中盤からはアメリカの独立リーグでプレー。2019年のヨーロッパ選手ではドイツ代表に選ばれている。



11 シュトゥットガルトレッズ

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シュトゥットガルト レッズ【Stuttgart Reds】

本拠地:シュトゥットガルト(バーデン=ヴュルテンベルク州)

HP: http://www.stuttgart-reds.de/

創設:1986年

【成績】

リーグ優勝      

なし

ドイツチャンピオン  

なし

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ダイムラー、ポルシェやボッシュなどドイツを代表する世界的な企業の本社がおかれており、ドイツを代表する工業都市【シュトゥットガルト】に本拠地を置く。

南地区の中堅チーム。毎年4-6位が定位置。このチームもアメリカをはじめとして様々な国の選手が在籍する。他のチームに比べ外国人選手に依存する傾向が高いため、ドイツ人選手の活躍が必須である。


【注目選手】

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・ライリー選手(Riley Moore) ポジション:捕手 右投両打

2018年加入のアメリカ人選手。大学卒業後2年間アメリカの独立リーグ【Southern Illinois Miners】でプレー。チームでは捕手でけでなく、1塁手や外野としても出場する。2018年はチームに途中加入も打率.368、本塁打4とチームの主軸として活躍。

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ダニロ選手(Danilo Weber) ポジション:内野 右投

25歳のドイツ人選手。2018年は規定打席到達選手の中で、打率・安打数・打点でチームトップの成績を残した。2塁手・遊撃手として出場することが多く外野を守ることもある。


12 テュービンゲンホークス

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テュービンゲン ホークス【Tübingen Hawks】

本拠地:テュービンゲン(バーデン=ヴュルテンベルク州)

HP: http://www.hawks.de/

創設:1985年

【成績】

リーグ優勝      

なし

ドイツチャンピオン  

なし

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中世の街並みを残す大学都市【テュービンゲン】に本拠地を置く。人口の3分の1が大学関係者である。

2016年2部降格。3年間を2部で過ごした後、昨シーズン2部優勝。3年ぶりの1部復帰を果たす。資金面や戦力などで他のチームに劣る為、まずはプレーオフ出場が目標になる。かつては日本人選手も在籍していた。


【注目選手】

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・ヨシュ選手( Josh Wyant) ポジション:投手・内野 右投右打

今シーズン加入のアメリカ人選手。コーチを兼任する。これまでフランス、ドイツ・オーストリアでのプレー経験があり、ヨーロッパ野球に精通している。筆者は2016年ドルトムントで彼とチームメートであった。常に真摯に野球に取り組む姿が好印象である。投手からショートやセカンドも守ることができる。これまでの経験を活かしチームを引っ張る。

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・ルーカ選手(Luca Helber) ポジション:内野 右投右打

投打ともにチームの中心選手。2018年は打率・打点・安打数・盗塁・得点等でチームトップの成績を残す。22歳と若く、これからの成長が楽しみな選手である。彼が1部でどこまでできるかが大きなカギとなる。



次回がチーム紹介ラストになります。

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