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『概要』 障がいを持つ子どもを育てる人のためのライフデザイン



【第1章】 
障がい児を育てながら、自分の時間も大切にする人生をデザインする



障がいを持つ子どもの育児は、いつ終わるのかわかりません。
成人後も親がサポートを続ける必要があるからです。

そのため、育児も自分のことも大切にした生活を送るためには、親自身が『後悔しないライフプラン』を立て、『育児と親の生活の関係性を整理する』必要があります。



『子どもの障がいには親の価値観を変える』という側面があります。

障がい児の育児に携わることは、生きる上で本当に大切なものとは何か、ということに気づかせてくれるのです。








【第2章】  
お互いに無理のない生活スタイルをみつける


自閉症などの特性を持つ子どものなかには、特定の物事に対して、強いこだわりを持っていることがあります。

親子がともに心地良い暮らしを続けていくためには、『障がいを持つ子どものこだわりに応じた生活をデザイン』していくことが大切です。



もっとも気をつけたいことは、親の我慢の上に成り立っている生活になってないだろうか、ということです。

『障がいを持つ子どものために我慢すること』は、育児に対してデメリットをもたらすためです。







【第3章】
子どもとの、ちょうど良い関係性を作る



子どもの発達がゆっくりだと、親であってもコミュニケーションが取りづらいと感じることがあります。

子どもに確かな愛情を持っているのに、少し言うことを聞いてくれないだけで苛立ってしまう。そういう状況です。

とはいえ、家事や仕事、育児に追われている生活の中では、精神的余裕をもつことは難しいのではないかと思います。


幼少の子どもに対しては『就学前の子どもと良い関係を築く方法』を色々と試しながら、自分だけで背負いすぎないよう『幼い頃から人の中で育るメリット』を理解することが大切になってきます。



また、子どもの成長過程で親との関係性も変化していきます。

大きくなった『子どもと依存関係にならないような距離感をとる』ようにしていく必要があります。






【第4章】
自分のことを犠牲にしない療育をする



成長を大切にするあまりに療育に多くの時間を費やすことは、自分の時間を削ることでもあります。

療育で大切なことは『教育は人にまかせることを基本』に考えるということです。

療育は、親なきあとの世界で生きる力を身につけるためのものだからです。



障がいを持つ子どもの発達は定型発達の形をとらないため、時には思うようにいかないこともあります。

療育でのつまづきや失敗に対して『保険としての療育』を位置付けることにより、療育の失敗に対する不安を減らせるのではないかと思います。



とはいえ、療育に親のサポートが必要なこともあります。

ときには、子どもの療育に対する態度にマイナス感情を抱くこともあるかもしれません。

そういった時、療育に対して『親のために療育をしている』と受け止めることで、気持ちの切り替えがしやすくなります。


また健常児の教育と将来所得に関係があるように、療育についても同じような関係性があるのではないかと思います。

療育を受ける『子どものためのお金の使い方』によっては、福祉就労後の所得に影響何出る可能性があります。



療育に関して、僕の子どもは『キッズ携帯を活用』することがとても良かったので、是非試してもらえたらと思います。







【第5章】
親だけができることをする



育児には、生活を共にする親だけができることがあります。

例えば『子どもの育て方を知る』ことができるのは、一緒に暮らしている親だけではないでしょうか。



教育に関しても、今の教育は教室で椅子に座って学習するスタイルが主になっています。

少しでも自立した生活を送ることが目的である療育においては『学習よりも体験』が大切になって来ます。

こういったアプローチも親の理解がないと実現しないのではないかと思います。


小学校に上がってからは、多くの時間を子どもは学校で過ごすようになります。

子どもの就学後には親が『先生と関係性を築くための話し方』ができるのかということが重要になってきます。



また『子どもの成長時期に合わせたサポート』を考えたり、進学や就職などを選択しないといけない時期に、『子どもの意思決定をサポートする』ことも、親だけが行えることだと言えます。







【第6章】
親のライフスタイルをデザインする


育児と自身の生活を安定させるために、いくつか検討していくことがあります。

まず仕事についてですが、『共働きを基本』とすることで経済的に安定するだけでなく、精神的にも安定が得られることにも繋がります。



とはいえ、育児のために仕事をセーブする必要がある時期もあるでしょう。

そういった時には『育児のために家計を整理して考える』必要性が生じてきます。



また育児を巡って『夫婦で価値観が合わないとき』には、大きな問題に発展しないように考えていきたいところです。




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