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「短期間」で話せるようになる英語の学習法なんてない 【CEFR B2まで対応】

こんにちは、なおきです。

ふと思い立って英語学習に関する記事を上げてみたくなりました。

ちまたで英語を効率的に学ぶ本や短期間でどう英語を話せるようになる、などさまざまな本やオンラインコース、オンライン教材などがありますが、ハッキリ言って短期間で英語が話せるようになる魔法なんて僕は存在しないと思っています。

僕も英語が流暢に話せるようになるまで、英語学習に本腰を入れ始めた2019年から5年ほどの期間を要しました。

はじめは英語の文法学習本や単語帳、フレーズ集などを買ってなりきり勉強してましたが、カタコトでも話せるようになるまでは3年くらいかかりました。

英語脳がなんだの、地頭だの、育った環境だのいろいろ言われていますが、だいぶハンデがあった僕からしたら所詮すべてにおいて、英語学習にかけた時間量 * 努力量だと思っています。

学年に二人だけ英才教育を受けて、小学生で英検3級を所持しているような同級生はいました。その人達とは友達でしたが、まあ確かに勉強ができる子たちだと思います。

僕は小さい頃から、小学生、中学生、高校生まで積極的に英語に触れられる環境が特別あったわけでもなく、近くに英語カフェなどもありませんでした。

18年、日本で普通に純ジャパとして育ってきました。しかし金銭的には恵まれていたため、18歳からいま現時点まで海外留学をすることはできました。

今の時代、情報が無料化されたおかげで誰でも探そうと思えば情報を探れる時代になりました。

裏を返せば、欲も悪くも情報が溢れた時代だからこそ正しい情報を判断するのが難しくなりました。

また日本の英語学習の現状を観察していて気づいたのは、、、

海外留学経験者かつ、あまり知られてないIELTSやTOEFLを取っている日本人がこういった情報を書いていることが多くないと気づきました。

上記の理由もあり、今回執筆することにしました。

またCEFR (Common European Framework of Reference for Languages / 国際的に定められた言語のレベルをA1 ~ C2で示した指数)を元に意識すべき勉強法も紹介しています。

Cambridge English | CEFRについて

この記事では、

  • 僕が英語がまったく話せないところから (A2相当⇛CEFR B2 Levelまで) どう英語を話せるようになったのか?

  • 勉強の方法や英語学習において理解してほしいマインドセットを共有します。

僕の現状の英語力はCEFRでいうとB2です (受けたIELTSではSpeakingが6.0、Writingが6.5というスコア)。

もっと上にC1やC2などがありますが、これは政治家の討論レベルに匹敵すると個人的に捉えています。

現状僕はC1を目指していますが、A1からC1に到達するには700 - 950時間 (EFによる算出) の学習時間が必要と言われていますが、効率的に学習した場合なので実際には1,200時間はかかると思っています。

B2がどれくらいなのかというと、

  • ネイティブと緊張せず普通に会話できるし特定のトピックについて深く議論できる

  • 自分の専門外の分野でも普通に議論や反論が容易にできる

  • 大学などのエッセイで使われる複雑な英作文が書ける

と言ったレベルです。

正直CEFR B2まで英語力を上げるのにはだいぶ苦労しました。数人のネイティブの英語チューターからも小馬鹿にされ、高校のときの進路相談ですら、海外留学経験のある担当に見下された態度を取られるといった始末です。また親からも「お前なんかに、現状の英語力で海外留学無理だ」などと言われる始末。

悔しいとは思いましたが、全部無視して自分なりに方法を探してやってきました。

高校卒業時の56%の日本人はCEFR A2レベルの英語力がある (令和5年度:英語教育実施状況調査) と言われており、年々向上しているとも言われています。一方でCEFR B1レベル相当以上を取得している高校生は令和4年度と比べ、全体の19.8%と前年比1.4%減少している (令和5年度:英語教育実施状況調査) と言われています。

僕の語学力でも記事でカバーできるレベルだとは思います。

また僕は海外大学にて一年だけ正規留学経験あるので、大学で使われる英語、よりレベルの高い英語を目指す勉強法についても熟知しています。

最初は英語学習で理解してほしいマインドセットについて語っていきます。


※途中の見出しから有料で『B1:ぶっちゃけ会話も頑張ればできるレベル』あたりからは500円で有料公開にします。

もし記事の内容に納得できないようであれば、返金にも対応いたします。

通常の無料Noteを書くときより3倍の時間はかけてリサーチ & 執筆作業をしているので、クオリティはそれなりだとは思いますが…。

上記の点、ご理解よろしくお願いいたします。

英語学習で最初に理解してほしいマインドセット

  • 効率的に”学べる文法書”や単語帳ばかり買っても意味がない

  • 中学英語の文法が入っていればだいたい何とかなる

  • 高額な英語の動画コースや教材を買う必要性はない

  • 【恥をかいてこそ成長につながる】話すときに発音や文法に100%こだわりすぎない

上記3つについて語っていこうと思います。

単語帳や文法書にこだわる時間や労力は無駄

まずひとつ目ですが、最初のうちに僕は文法書や単語帳に妙にこだわったところで何も変わらないと思っています。

特別な目的やこだわりがあるなら本人の自由で買ったりすればいいと思いますが、基本的に書いてあることは同じです。

こういった単語帳や参考書にやたらとお金や労力をかけていても意味がありません。事実ぼくが英語学習に本腰を入れ始めたときは、高校の先生から推奨された書籍をメインに使用していました。

英文法書の総合英語Forest 7th edition (現 総合英語Evergreen)
チャート式 デュアルスコープ総合英語

などがぼくが最初のうち使っていた参考書です (ぼくが高校生の時に英語科の先生からおすすめされてやり込みました)。

Amazonで売られているベストセラーの参考書も片っ端から買いましたが、やはり基礎からしっかり叩き込めて練習問題もあるのが上記の2つでした。

身近にいる英語が喋れる友人などに本をもらったり、家にある文法書を使うのもありです。

中学英語の文法が入っていればだいたい何とかなる

割とがちな話、中学生レベルの文法知識が頭に入ってればあとは何とかなります。話すことを目的に英語を学ぶなら最初は中学生レベルの文法知識で充分です。

基本的に日本人は文法 (S+V+O+C構文など)や語彙、リーディングは学校教育で散々シゴかれているので大丈夫だと思います。。。

また中学英語がしっかりできれば、練習次第ですが会話もかろうじてというか割と成り立ちます。

あとはリスニング力を鍛えて相手の言ってることを聞き取れるようにしたりすることが必要不可欠でしょう。

結局のところ、英語は言語ですから相手が何を言ってるか聞くという能力は必要不可欠になります。ぼくも英語のまあまあ基礎ができたときでさえ、ネイティブが何を言ってるかほとんど分からなくて会話が成立しないということがありました。

高額な英語の動画コースや高額な教材にお金を払う必要はない

2つ目にネットで謳われている英語のコースや教材ですが、これも僕はほぼほぼ意味がないと思ってます。ただ今の英語力が中上級以上で発音を極めたい…といった方ならUdemyやら個人から発音講座みたいなのを買ってもいいかもです。

僕はこういった教材は一切買いませんでした。

そのうえ教材ばっかり買ってても『買って満足して勉強しない』というループに陥る可能性もあります。

なぜならぶっちゃけYouTubeの文法解説動画や発音練習動画、オンライン辞書で発音の練習はいくらでもできます。

例外として、フィリピンの語学留学プログラムなどは効果あります。僕も3年ほど前に、自腹で学校の留学プログラムに参加しました。

2週間だけでしたが、大体8万円くらいで受講できました。けっこう大変ですが、英語で考えて思ったことを口に出す練習になるので、効果はあります。

【恥をかいてこそ成長につながる】話すときに発音や文法に100%こだわりすぎない

3つ目、中学生文法レベルを抑えたら、発音や文法に異様に執着せず話す練習をする。始めは間違った文法を使って恥をかいたり、習ったのに口に出てこないなどと難題に遭遇するかもですが、喋らないよりはマシです。

また恥をかくことで、次は恥をかかないように「この文法を復習しよう」「出てこなかった単語覚えておこう」モチベーションになったりします。

僕もスピーキング力がズタボロだったときは散々恥をかきましたが、原動力にして英語学習を続けてきたので、いまこうして高い英語力にまで持ってくることができました。

あと日本人でたまに英語を話すときに日常会話で使わないような英語表現や単語を使っている人を見かけましたが、日常会話ではぶっちゃけそんなに難しい表現は使われていませんでした (オーストラリアの場合)。

むしろスラングや一定のフレーズを多用していることがほとんどです。また次の見出しでも語りますが、レベルに応じた勉強法、ぼくが行ってる英語の勉強法を紹介していきます。

CEFRに基づいたレベル別で意識すべき勉強法

下記のように7段階に英語力のレベル分けがされている指標がCEFRと一般的に呼ばれています。TOEICやTOEFL iBT、IELTSなどの資格を所持している方は自分がどの段階にいるのか、ざっと参考にしてみてください。

英語力レベル | EF SET

まず自分がどのレベルに検討しているのかわからないと思うので、EF SET Englishというサイトで無料で受けられるテストを受けてください。

15分と50分のテストがありますが、50分の方がより精密なスコアの結果が出るので時間に余裕のある方は50分のクイズを受講してみてください。15分のテストもあります。

どちらも無料でできます。

スピーキングとライティングがないのが残念な点ですが、僕も受けた結果現状の英語力の数値と同じスコアが出たのでそこそこ正確だと思います。

A1:まったく英語について知らない

ハッキリ言ってA1レベルは英語力がないに等しいので、基本的な単語学習を始める & 中学文法のマスターを推奨します。

何もないところから英語を学習し始めて、A1までかかる時間としては100 - 150 hours (EFによる算出) くらいです。

ゼロから英単語を勉強する方に、単語学習アプリのmikan (App store / Google Play)がおすすめです。mikanはクイズ形式で単語の発音方法 (アメリカ発音)と和訳がついているので、初心者で勉強しやすいです。

文法書は中学文法の復習編、もしくは基礎編みたいなのを買ったらいいと思います。僕は学研プラスから出版されているニューコース問題集 中学英文法Forest 7th editionを買って文法は基礎を固めていました。

中学文法を学習したい or 復習したい方にとって学研プラスから出されている上記の本は非常に最適だと言えます。

このレベルでリスニングやリーディングの勉強をしても刃が立たないので、文法の基礎を覚えたり、音といっしょに単語の学習を推奨します。

Weblio英和和英辞典などは単語の意味や例文と一緒に日本語の和訳、発音方法もついており、使いやすいです。

できれば単語を覚えるときに例文と一緒に覚えることを意識しましょう。

A1レベルだとひたすら単語を勉強するのが不可欠になってくるので、あまり気にしなくてももいかもしれません。

A2:基礎的な単語力や文法力はあるが、まだまだ

ここからも引き続き、mikanなどの単語学習アプリを使って語彙を増やしていきましょう。A1からA2まで到達するには、200-300時間がかかると言われています (EF参照)。

A2のレベル感でいうと下記のとおり。

EF SET | English Level A2より

またB1レベルに達するためにも一緒にフレーズなどを覚えていくといいと思います。

たとえば、下記のようなフレーズ。

I feel like: のように思う (気持ちや意見などを表現するときによく使われる)。
例1: I feel like red dress would look great on you.
例2: I feel like we should leave now to avoid the traffic.

I guess: じゃないか / だと思う (なにか予測に基づいて意見を述べるときに使う)。
例1: I guess Tom should rise our salary, because we contributed a lot to the company last year.
例2: I guess Japanese people can be quite funny when they are in a place where they can entertain with friends.

I thought S(subject) + V (verb): と思った。
例1: I thought Western people were more easy-going compare to the Asians.
例2: I thought the meeting was going to be shorter.

In my opinion, I think (that) S(subject) + V (verb): 個人的な意見だと、〇〇のように思う。
例1: In my opinion, I think (that) this policy will benefit our company in the long run.
例2: In my opinion, I think (that) learning a second language is essential in today's globalised world.

ちょっと難しく感じるかもしれません…。

もし上記の例文を読んで意味がわからなかったら、ネットで調べるなりしてみてください。

文法書もA1のときと同じく中学英語文法のものでいいですが、何も文法書から学ぶことだけにこだわらなくても大丈夫です。

ちょっとレベルは高いかもですが、文法を学ぶのにあえて『ゼロからのTOEIC (R) L&Rテスト リーディング講義』を推奨します。

丁寧に品詞、前置詞、受動態、代名詞などについて説明されており、あやふやになりがちな文法ルールについて噛み砕いて分かりやすく説明しているのが本書です。

僕も英語文法を極めるために一時期、上記の参考書だけやり込んでました。

ここから簡単に自分で文章を作る練習をしてみましょう。メモ帳やノートなどに覚えた単語や文法を活用して英文を書くことは、頭に英語を定着させるために非常に大切です。

リスニングについて、、
ハードルは高いかもですが、シャドーウィングなどにも挑戦してみるのもありです。中でもぼくがシャドーウィングの学習におすすめしたいYouTuberがRupa senseiです。

映画やドラマからワンシーンで言ってる英語フレーズを彼と一緒に繰り返し覚えるというのがコンセプトのチャンネルです。

フレーズの事細かな意味や正確な発音方法を動画で紹介しています。慣れるまでは難しいですが、Rupa senseiのやってることを真似しながら日頃勉強していくと圧倒的に英語力は上がるかと。

B1レベルから本格的に取り入れてみると効果高いです。

ぼくもスピーキングでまったく刃が立たないレベルのときからやり続けてましたが、発音は確実に良くなった気がします。また使えるフレーズなども覚えられるので本当にオススメしたいです。

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