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活動休止にあたって

Ready at Dawnの無期限活動休止が発表されました。
突然こんなお知らせをごめんなさい。

今、あなたに直接会ってゆっくり話したいところではあるけど
そうもいかないご時世なので此処に活動休止までの経緯、今日の今まで僕が感じたことなどを書き残しておこうと思います。



忘れもしない3月5日。
制作期間中しょうたと2人でスタジオに入っており、その片付けの最中のこと。

「俺、Readyを辞めようと思っているんだよね。」

衝撃と戸惑いで頭が真っ白になりました。
僕はこのバンドで、このバンドメンバーで、「心中しても良い」と思いながらバンドをやっていました。
バンド内で結成からのオリジナルメンバーであり、唯一のコンポーザーであるしょうたが脱退を申し出るというのは正直驚きでした。

理由としては、簡単に説明すると本人がバンドの他にやりたいことができたため。
決してメンバーの不仲ではない。
例えるなら、長年付き合っているカップルがいるとして、片方が「他に好きな人ができたの」と言っている状況かのよう。(と、しょうたに例えられました)
言われた側からすれば、相手の気持ちも尊重したい。けどこのまま前と同じように一緒にいたいというどうにもこうにも、、どうしようもできない状態だ。

丁度僕達はレコーディング期間だったためそれぞれが楽曲制作に必死すぎてメンバー全員での話し合いは4月1日まで先延ばしに。


正直それまで辛かったしお先真っ暗でした。
僕は他のメンバーと違って東京出身ではなく埼玉県出身です。大学進学とともに上京し、音楽で食っていきたいがため就職する道を蹴った。卒業後もメンバーと集まりやすいように住まいも移し、これからという時の出来事だった。
これから先のことだとか、メンバーと話したくないくらいにメンバーに対して怒りを覚えてしまう時もありました。
メンバーのことを嫌いにもなりかけた。嫌いになんてなりたくないのに、何故か気持ちが自分の思わぬ方向に向かおうともしてた。
(少し愚痴というか、不幸自慢のように言ってしまい申し訳ない)


メンバーで話し合う4月1日。これが盛大なエイプリルフールであってくれとずっと願っていた。
いつも使ってるスタジオに集まりそれぞれ今思っていることを打ち明けた。
僕はなんとか引き止めたいと、繋ぎ止めたいと思っていたが
話し合いの末、感じたことがある。


僕以外の3人はもう僕とは違う未来の方向を向いていたんだ。
自分なりに思う明るい未来を既に見据えていたんだよね。

僕がしょうたから脱退の申し出を聞いたのは他の2人より後だった。1番最後だった。(しょうた曰く、僕に話すのが1番緊張したらしい。不思議。)
だから僕以外の3人に比べたら僕は未来を向けていなかった。
時間がかなりかかった。ただ単に自分の中で時間が足りなかったのだ。

それぞれが違う方向を見ているのに1つのことに注力するのは難しいため、8月に行うワンマンを持って活動休止しようとなったのだ。

僕の性格上、1度強く深く愛したモノから簡単には離れられないのは確か。(メンヘラ乙って感じだよな。わかる。)
ただ、これは僕自身がメンバーと話し合い、納得し、僕自身も決断したこと。
簡単に離れられなくても良いと思ってるけど
「僕も前を向こう」
そう決断したのもこの日のこと。


此処までが3月5日から4月1日までの僕の中での出来事である。
正直この間、他の3人が何を考え、苦しみ、決断してきたかは分からないから個人個人に聞いて下さい。

この発表にあたり、バンド関係者の方々には先に連絡をさせていただきました。
僕は事前にリストアップしていたのだけど、その時点でその人との多くの思い出が頭をよぎり、正直辛かった。電話やLINEで詳細を話す時も緊張した。
本来なら直接会って話したいのに、受け入れてもらえるのだろうかと。

僕は詳細と共に「まだステージは降りたくないので、もし○○さんの近くにドラマーを探してる人がいたら話を振ってもらえたら嬉しいです」とまで話した。

情けないと思う。
これが「媚びる」ということなのかと、自分が情けない。

けれど、返ってくる言葉は
「俺にできることならなんでもするよ」
「任せてよ、探してみる!」
と暖かい言葉ばかりだった。

中には
「こういう律儀な、なおきの姿勢が次に繋がっていくんだろうなあ」
と言ってくれる仲間も居た。
涙脆いから、涙堪えるのに必死だったよ。


このご時世、自分のことだけでも精一杯なはずなのに。
言ってしまえば血の繋がっていない僕にもこのような暖かい言葉をかけてくれる。
それだけでありがたいことだよね。

救われました。

友達に話しても暖かい言葉が返ってくる。
「俺はReadyの音楽も好きだけど、Readyのファンというよりふくちゃんのファンだからさ」
「横アリでライブやるって約束、Readyじゃなくて他のバンドでも目指せるじゃん」
などなど。
後ろや下ばかり向いてる僕に
前を向くことの大切さを教えてくれる。

僕以上に僕の未来を信じ希望を抱いてくれる人が沢山居る。


こんなにも恵まれているのかと改めて実感しました。
僕はあの人との約束も、あの子に話した夢の話もまだまだ守りたいことばかりなのです。


今回、このような内容の発表で少なくとも僕のことを良く思わない、または僕のことが嫌いな人は正直ラッキーな話だろうね。
「ざまあみろ」とか言われんのかなあとも思う。
「あいつの人生終わったな」とか言われてんのかなあとも思う。
そう考えてしまう夜もある。

確かに身に起こることは大体自業自得。
今一度、改めて真面目に生きてみようと思うよ。

真面目に自分と向き合って、孤独と向き合って、僕を大切にしてくれる人と向き合っていこうと思う。
結果、僕を気に入らないあなたとも手を取り合える未来がくれば良いなとも思う。

ほぼ全てを此処に書き残した。
他に何かあれば直接会った時に話そう。


結びに

僕が加入して今年の夏で4年。その間応援してくれたみなさん。
本当にありがとうございました。
まだ8月のワンマンを開催できるのか、はたまた延期かは検討中ですが
またあなたに会いたいな。そう思います。
そのワンマンではなくてもお互い生きてまた会いましょう。
生きてたら良いことあるよきっと。大丈夫。僕らなら大丈夫。

僕はまだ僕の未来に希望を持っている。

変わり続ける代わりのないこの世界でまたあなたと巡り逢えることを信じています。


決して「さようなら」は言いません。

ありがとう。


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