有効な「叱り方」を身に付けよう②

今回は叱り方のマナー、「かりてきたネコ」の法則などをお伝えしていきます!

※①をみていない方は①からご覧下さい!※

〜 叱り方のマナー 〜
①すぐに叱る
ミスを指摘されるのは、誰でも不快感を感じてしまうものです。ひとしきり反省をした後ではなおさらです。叱らなければいけない場合は
間を置かず、すぐに叱るようにしましょう。

②短く叱る
叱る時間が長くなると、反省する気持ちよりもいつ終わるのかという疑問が生じて早く解放されたい気持ちになってしまいます。
5分以内を目安とし、ポイントを押さえて短く叱るようにしましょう。

③みんなの前で叱らない
公衆の面前で叱られることは、晒し者にされたという認識が強くなってしまいます。
2人きりになるタイミングを見計らうことで、相手に恥をかかせない気配りが伝わり、
あなたの言葉に耳をかけて傾けてくれるようになります。

④同じ目線で叱る
お互いが座っているか、もしくは立ってているなど、同じ目線になるように心がけましょう。

⑤プラスの言葉を取り入れる
相手に対して叱るべきポイントだけでなく褒めるべきポイントも把握した上で、「ここはよかったがここは駄目だった/改善すべき」といった具合にプラスの言葉とマイナスの言葉をミックスする、あるいは「褒める→光→褒める」という感じで、叱責をプラスの言葉で包むようにするのも有効な方法といえます。この場合、相手は叱られたことを素直に受け入れる余裕を持ちやすいですし、前向きに改善していこうとする気持ちになりやすくなります。

〜かりてきたネコの法則〜
(か)感情的にならない
感情的になると、相手は萎縮してしまって大事なポイントを受け止めきれない場合があります。感情的にならずに叱ることができれば、
逆にあえて感情的に叱ってみせることもできるようになります。

(り)理由を話す
どうして叱られているのか、理由はしっかり伝えましょう。そうしなければ、何を直せばいいのか相手が見失ってしまいかねません。

(て)手短に
長々とした説教も、相手に大事なポイントを伝え切れないことがあります。短く叱ってその後の行動をみましょう。

(き)キャラクターに触れない
キャラクター、つまり性格や人格は、ミスとは何の関係もありません。少なくとも、叱るときに触れる必要はありません。もしその点に触れたいのなら、別の機会にアドバイスとして触れるといいでしょう。

(た)他人と比較しすぎない
人間ですから、誰かにできて別の誰かにできないことがあるのは当たり前です。優秀な人と比較することがハッパをかけようとする上司がいますが、それは、それぞれの部下に合ったマネジメントを上司ができていない証明になってしまいます。部下はただ屈辱を感じるだけで、
決して前向きになったりはしません。

(ネ)根にもたない
昔やったミスを、ことあるごとに持ち出して叱責のダシにする。これも、現在のミスと関わりのないものであれば、ただただ相手に屈辱を与えるだけです。また、いつまでもミスを覚えられているとすると、そういう評価が定着していると感じ、仕事のモチベーションも下がってしまいます。

(コ)個別に叱る
オフィスで同僚たちの前で叱る事は、ほとんどメリットはありません。一種の見せしめとして行う上司がいますが、ミスをした本人だけでなく、叱責を聞いている同僚も萎縮してしまい、部下がのびのびと成長する機会を奪ってしまいます。

今回は会社での部下や後輩への叱り方について
述べていますが、我が子や学校で生徒へ叱る際にも十分に活用できます。

十分に理解されている方もいらっしゃると思いますが、この機会に今一度、見返してみてはいかがでしょうか。