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目的の設定方法と戦略と戦術(行動計画)の立て方

突然ですがあなたは、以下の2つのケースのうち、どちらの方が望ましいと思いますか?

①月の売上目標値を300万円に設定して懸命に戦略を立てて目の前の仕事にベストを尽くしてやるべきことをやり切ったが結果として売上200万円だった(達成率66.7%)
②月の売上目標値を200万円に設定して懸命に戦略を立てて目の前の仕事にベストを尽くしてやるべきことをやり切った結果売上200万円だった(達成率100%)

②だと思う方もいらっしゃるかと思いますが、僕は①の方が望ましいと考えます。

その理由は本文に。

今回は、

・目的・目標の設定の仕方で人生は変わること
・目標の条件
・目標を達成する行動計画の立て方
・目標を達成できなくても終わりじゃない!寧ろそこからが始まり!

といった内容についてお伝えしていきます。

ご参考になれば幸いです!


1、目的・目標の設定の仕方で人生は変わる(メリット)

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「目的・目標の設定の仕方で人生は変わる」

そう言われて腑に落ちる方はどのくらいいるでしょうか。

僕は断言します。

「目的・目標の設定の仕方で人生は変わる」と。

まずざっくりですが、目的・目標をきちんと作るメリットは以下の通りです。

・目標を達成することで夢に近づく
・高い目標を設定し達成を目指すことで成長できる
・目標を達成する計画を立てることがビジネスアイデアを生み出すことに繋がる
・目標を達成すると達成感がある
・目標を目指す過程で仕事にのめり込むことがワクワクする

ざっくり書いただけでも目的・目標を設定するメリットはこれだけあります。
目標を設定しないと損ですよね?

2、目的(目標)と戦略の関係

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次に目標と戦略の関係です。

なお、ここでは、

・目的=目標

と定義させていただきます。

厳密には人それぞれに定義があるので=とはなりませんがここでは仮に=とさせていただきます。

そして目的を達成するための手段が戦略という関係になります。
なお、戦略の定義は「目的達成のための資源(ヒト・モノ・カネ)を同配分するかの方針」です。

そして戦略を実現するための具体的な行動が戦術(アクションプラン)です。

1.目的
2.戦略
3.戦術(アクションプラン=アイデア)

という流れで考えていくものです。

前述の森岡毅さんの書籍の内容を引用させて頂くと以下の通りです。

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出典:「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?(森岡毅著・角川文庫)」

同じく書籍の内容を引用して具体的な事例を紹介させて頂くと、森岡さんがUSJで「1000万人レベルの年間集客の達成」という目的を達成するために構築した戦略的フレームワークは以下の通りです。論理的で素晴らしいです。

なお、この記事では戦術=行動計画と定義します。

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出典:「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?(森岡毅著・角川文庫)」

3、目的・目標の条件

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目的・目標は何となく立てるものではない。条件があります。

(1)目標の条件

①目標がメリットあるものとなる条件は?

目標は何となく立てれば良い訳ではありません。条件があります。

具体的には以下の3つ。

・ギリギリ届く高さであること
・シンプルで分かりやすいこと
・魅力的でありメンバーを巻き込めること

これは元USJ・CMOの森岡毅さんもその著書「USJを劇的に変えた、たった一つの考え方」で仰っている内容でもあります。

②SMARTの法則もまた重要

目標の条件の指標としては「SMARTの法則」というものもあります。

先ほどお伝えした目標の条件と重なる部分もありますが、以下の

・Specific(具体的であること)→「上場する」より「2025年12月に売上30億円の経常利益3億円で上場する」の方が具体的です
・Measurable(測定可能であること)→「タイピングを早くする」より「このタイピングソフトで90点以上取る」の方が測定可能な目標です
・Achievable(ギリギリ到達できる)→先ほどお伝えした内容と重なります。ギリギリ達成できる目標にすることが重要です
・Relevant(本人にとって価値がある)→目標を達成することが会社のためだけではいけません。最終的には取り組む者の人生のVISIONを実現するものでなければなりません。例えば、VISION実現のための成長に繋がったり、収入がアップするなどの結果ももたらす目標であるべきです
・Time-line(期限付き)→これは具体的であることと重なりますが、目標には期限が必要です。いつか達成する、というものではいけません

(2)目標立案にあたり参考にすべき数値

次に目標とすべき数値も重要です。

例えば会社において前期の売上が10億円であるにも関わらず「今期は100億円にする!」というのは相応の根拠が必要です。

現時点で根拠がないのに高すぎる(ギリギリ届く範囲を超える)目標を立ててはいけません。

そしてギリギリ届く目標にするために参考にすべきなのは以下の2つの観点です。

・過去の実績→過去自社で3倍成長したことがあるのであれば同様の目標を根拠とセットで立てることは良いでしょう
・他社・他人の事例→自社・自分と同じ業界の他社が生み出した結果であれば同様の結果を出せる可能性があります。他社・他人の事例を参考に数値計画を立てることもまたオススメです

以上のような方法で目標数値を決めましょう。

4、戦略・戦術(行動計画)の立て方→徹底的に因数分解する

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ここでは具体的な事例を元に戦略・行動計画の立て方を紹介していきます。

まず定義しておきたいのが、

行動計画=戦略を実現するためのやるべきことの進め方=戦術

というものです。

さらに、戦略と行動計画の立て方に関して2つ事例を紹介していきます。

(1)戦略と行動計画の立て方の要諦

まず、戦略や計画を立てる際の重要ポイントについて。

それは、「因数分解」です。
流れとしては以下の通りです。

具体的には、

・同じ目標を実現した方に徹底的に相談してヒアリングする
・必要なアクションを明確にする
・必要な仲間を集める
・その他必要なリソース(お金、情報)などを集める

ことをまずやって戦略を立てます。

その上で戦略を実現するために因数分解していきます。

①まず目標を因数分解

まずは目標も分解していきます。
仮に事業1〜3の3つある企業Aが年間1億円の利益を目指すとしましょう。

以下のように目標値を分解します。

・事業1・・・5,000万円
・事業2・・・4,000万円
・事業3・・・1,000万円

それぞれの事業ごとに立てた目標達成を目指します。

②行動計画も因数分解

次に行動計画も分解していきます。

具体的には、

・今年何をするか?
・このQ(クオーター=3ヶ月)何をするか?
・今月何するか?
・今週何するか?
・今日何やるか?

というアクションプランまで具体化します。
戦略に基づききちんと優先順位を決めてやるべきことを明確にします。

(2)東大合格という目標のための戦略と行動計画

東大に合格した際、僕は以下のような戦略を立てていました。

東大の理科II類は(当時。今は知りません)、550点満点で、内訳はセンター試験(当時)110点満点の本試験440点満点でした。

過去の結果から、余裕を持って考えると305点取れたら絶対合格。
センター試験分は95点だったから本試験で210点取れたら良い(ちなみに問題が難しいから本試験は半分もいかなくても合格するとされていた)。

その上で本試験440点の内訳は以下の通りでした(確か)。

・国語・・・80点
・数学・・・120点
・英語・・・120点
・理科(物理と化学)・・・120点

おれは戦略として以下の通り考えました(うろ覚え)。

・国語・・・45点(現代文得意。あと古文は単語を覚えれば何とかなる。漢文は勉強する時間ないと判断し現場でアドリブ)
・数学・・・50点(当時東大の数学は難しくて6問中1問でも解ければ十分と言われていた。模試でも結構よかったから2.5問いきたいと考えた)
・英語・・・55点(英語苦手だったから半分弱で良いと考えた)
・理科(物理と化学)・・・70点(東大の物理難しかったけど比較的得意だったから化学と合わせて70点獲得しようと考えた)

これが戦略です。漢文とか英語とか捨ててました(笑)
方針を明確にし、リソースを割くポイントを決めることが戦略を立てるということです。

実現するために、現代文の過去問を解いて磨きをかけたり、古文の単語を覚えたり、数学の予想問題を解いたりとか色々やった。それを余裕持って本試験の一週間前に終わるようにしました。これがアクションプランです。

5、できれば日次、少なくとも週次でチェック(PDCAサイクルが52回と12回ではどちらが成功確率高いと思う?)

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目標・戦略・行動計画を立てたらようやくスタートラインです。

・できれば日次
・難しくとも週次

で、

(1)行動計画が達成できているか
(2)目標への進捗は予定通りか

をチェックします。
月次のチェックでは年に12回しかPDCAサイクルは回りません。

週次ごとにチェックしたら年に52回PDCAサイクルが回ります。
さらに日次でチェックすれば年に365回PDCAサイクルが回ります。

チェックのスパンはできるだけ短くしましょう。
月次より週次、週次より日次です。

(1)行動計画が達成できているか

行動計画が達成できていなければ、当初まとめたやるべきことを期限内にやり切れるように行動計画を修正していきます。

(2)目標への進捗は予定通りか

また、「行動計画が達成できているのに」目標への進捗が予定通りではなければ、

・目標の見直し
・戦略の見直し

の必要があります。

まずやってみて得た結果・情報を踏まえて目標と戦略を見直しましょう。
いわゆるPDCAサイクルにおけるCのプロセスです。

6、目標を達成できなくても終わりじゃない!寧ろそこからが始まり!

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先ほどお伝えしたことと重なりますが、目標を達成できなかったからと言って終わりではありません。寧ろそこからが本当の勝負です。

・当初得ていた「実際にその目標を達成した経験者からヒアリングした情報」

に加えて、

・やってみた過程で得た情報

を踏まえて、まずは戦略を見直しましょう。
戦略を見直しても当初の目標達成が難しそうであれば目標を見直しましょう。

これを繰り返すことで「ギリギリ届く高い目標」を達成し続けられるように(組織としても個人としても)なっていきましょう。

7、目標達成のために有効なツール

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最後に、目標達成のために有効なツールを紹介していきます。

(1)手帳

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「いま時紙の手帳?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕は試行錯誤の結果紙の手帳を使っています。

個人的にですが、

・手書きの方がアイデアを思い浮かびやすい
・一覧で見れるので見やすい
・振り返りやすい

というメリットがあるからです。

振り返りやすいなどは目標達成のために極めて重要です。
ここまでで書いたプロセスを実践しやすいです。

(2)おすすめ目標達成スマホアプリ5選

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スマホアプリでも目標管理が可能です。

・複数のタスクを管理しやすい

・達成率を確認できる


と2つのポイントを踏まえてもとに選んだ5つのアプリをご紹介いたします。

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まずシンプルな目標からチャレンジしてみましょう。

(3)おすすめマインドマップアプリ3選

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マインドマップとは頭の中にあることを放射状に書き出し、思考を「見える化」する方法。

ここ近年、日本でもビジネスマンなどから注目を集めています。

・記憶力が高まる
・創造性が高まる
・相互理解が高まる

などのメリットがあります。

・編集しやすくカスタマイズしやすい
・画像や図なども入れられる

という2つのポイントを押さえたマインドマップアプリを3つご紹介します。

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まとめ

今回は目的目標値の設定方法と達成するための戦略の立て方について書いてみました!
目標達成できるようになれば人生が変わりますし、今回の内容で達成確率が高まります!

ご参考になれば幸いです。

「マーケティング×組織構築でクライアントにワクワクを生み出す」をVISIONとする株式会社猿社長/記事LPも強み/TVログプロデューサー/不動産投資の教科書社長/国会議員秘書しつつ起業←弁護士ドットコム←ニート←東大中退/モノノフ/ドラマ好き