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山形の「だし」もどき

山形県の郷土料理「だし」は納豆昆布が重要です。
この昆布は糸状で、「納豆」というくらいですから、すごく粘りが出る。
夏野菜や薬味を細かく刻んだものと納豆昆布を和えることで、
「だし」特有の粘りが出るのです。

10年以上前のことですが、だしを作ろうと張り切って買い物に出かけたら、
納豆昆布が見つからずにあちこち歩き回ったことがあります。
お店の人に聞いても、納豆昆布というもの自体を知らないのです。

いまでは、ときどきスーパーなどで見かけることはありますが、私の住んでいる地域では、いつでもどこでも買える状況ではありません。

で、
先日、「オクラとモロヘイヤのねばポン」の記事を書いたとき、はたと思ったのです。


モロヘイヤの粘りを使えば、納豆昆布がなくても作れるんじゃないか?と。

作れました。
我ながらいいアイデア、と思った次第です。

1 なす1本、きゅうり1/2本は7ミリ角のみじん切りにし、ボウルに合わせて塩小さじ1をふる。しんなりしたら水気をしぼる。

なすに塩をふるのはアクを抜くため、きゅうりに塩をふるのは余分な水分を抜くためです。

2 オクラ3本、しそ5枚、みょうが1コ、しょうが1かけは細かくみじん切りにする。

オクラはゆでずに生で使います。

3 モロヘイヤの葉はさっとゆでて水にとり、ぎゅっと水気をしぼって細かく刻む。

モロヘイヤは枝から葉を摘んで、葉だけを使います。
両手のひらに、ふわりと盛ったくらいの葉を用意してください。
の刻めば刻むほど粘りが出るので、なめろうを作る要領で刻んでください。

4 ボウルになす、きゅうり、オクラ、しそ、みょうが、しょうが、モロヘイヤを入れてよく混ぜ、かつお削り節、しょうゆを加えてさらによく混ぜる。

混ぜることで、全体に粘ってきますので、グルグルグルグル混ぜてください。

だし2

山形の「だし」もどき

[材料]
なす(小) 1本
きゅうり 1/2本
オクラ 3本
しそ 5枚
みょうが 1コ
しょうが 1かけ
モロヘイヤの葉 両手のひら分くらい
かつお削り節 3グラム
しょうゆ 大さじ1と1/2
塩 小さじ1

[作り方]
1 なす、きゅうりは7ミリ角のみじん切りにし、ボウルに合わせて塩をふる。しんなりしたら水気をしぼる。
2 オクラ、しそ、みょうが、しょうがは細かくみじん切りにする。
3 モロヘイヤの葉はさっとゆでて水にとり、ぎゅっと水気をしぼって細かく刻む。
4 ボウルになす、きゅうり、オクラ、しそ、みょうが、しょうが、モロヘイヤを入れてよく混ぜ、かつお削り節、しょうゆを加えてさらによく混ぜる。

ごはんにかけて食べます。
そうめんと和えたり、豆腐にかけてもおいしいです。

だし3


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