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HSPは住む場所をえらべ

われわれ浮き沈みの激しいHSS型HSPにとって、気分がどかーんと落ちてしまった時の気持ちの持って行き方は死活問題であると思う。


わたしも時を選ばず底辺まで落っこちていってしまう、コントロール不能な感情の不安定さを持て余している。

この気質を乗りこなすために、なんだかいろいろと試行錯誤している、そのメモ書き。今回もそんな話です。


田舎に移住して身に沁みてわかったことがある。

環境は、マジで大事。

環境があなたの元気を奪っている可能性がある。


その街や土地や職場や環境は、本当に自分が生き生きと楽しくエネルギーをチャージして過ごせる場所だろうか。

わたしは昨年5月に田舎に移住して、約半年ちょっとたった。

都市部や都内に住んでいたときは、1日外に出かけたらぐったり疲れて、2〜3日は引きこもってソファに転がって過ごすのがデフォだった。

「そんなもんだ」と思っていた。人より疲れやすいんだ。HSPだから。ましてやただでさえ疲れるのに、HSS型は刺激を求めちゃうんだからそりゃ疲れるよなー、仕方ない仕方ない。
これがわたしのデフォなんだから。と。

変な話諦めていた。
極端な感情の浮き沈みも、昨日はめっちゃ楽しかったのに今日はなぜだか最悪な気分で、ソファに転がる以外何もする気になれないのも。

それなのに引っ越したあと、それが自分の通常運転ではなかったことに気づいた。

一日外に出かけたり、車で遠出やキャンプみたいなハードなアウトドアをしたあとも元気な状態がつづいていて、次の日も朝からちゃんとエネルギーが溢れてくるのである。
気分の浮き沈みも少なく、すんごい元気だったり、すんごい落ち込んだりすることが少なくなった。(ゼロにはならないけど)

しいていうなら、穏やかに元気みたいな平坦な状態が続くかんじなのだ。

ん?あれ?疲れないな。

もしかして本当は健全な状態ならこのくらい元気でいられるのに、今まで環境が合っていなかったためにやたら疲れていただけなのかもしれない。

10年以上も都市部で暮らしてきてその暮らししか知らなかったし、それが当たり前だと思い込んでいたのかも?

環境さえ選べばそんなに疲れないんじゃないか?

という発見は環境を思いっきり変えてみてはじめてわかったのである。

というのも、HSPは感受性が強いため、わかりやすく周りの環境に影響されてしまう。
たとえば会社に嫌いな人がいるとか、満員電車が嫌だとか、そういうわかりやすいものだけに限らず、匂い、音、空気、温度、それらは自分がたとえ意識していなかったとしても確実に自分の感受性に大きな影響を与えている。

「なんだかわからないけど力が出ない」
という不可解な落ち込みをずっと抱えていたけど、理由が分からなかった。

それは意識に上らない場所にダメージをうけているからなのである。
そこから抜け出して自分の感受性がのびのびできる場所に身を置いてみて、うわぁダメージ受けてたんだ…とわかる。

その証拠に移住してたかが数か月、わたしはもう道を歩いているだけで香水の匂いがただよってくる銀座も、昼も夜も電気がチカチカする騒音だらけの新宿も、けっこうしんどくて行けなくなった。

不愉快な環境だったとしても、本当に快適で自分に合っている環境を知らなければ、その不愉快な環境に適応しようとしてしまうのである。でもずっと本調子ではない不調がつづく。わたしはここ数年その状態だったと思う。

でもそれは逆手にとれば、自分に合った環境に身を置きさえすれば、敏感に感受性が影響されて本来のエネルギーが戻ってきたり、生き生きのびのびできるということだ。感受性が強いからこその利点。


息が大きく吸えるか

空気の匂いは好きか

感情が揺らされるような音に囲まれていないか


それらを確認したり、たまにはぜんぜん違う環境の場所に旅行に行ったりして違いをたしかめるのは大事だと思う。

そうはいっても全HSPが田舎に行けばいいのかというとそういうわけでもなく、これは人によって違うと思うし、時期や年齢によっても変わると思う。

わたしは二十代の頃都会が大好きでいつもワクワクしていた。
刺激が好きだったので飽きなかったし、人が多くてざわざわした中にまぎれているだけで、周りの人のエネルギーとか温かみを感じられるような落ち着く感じがあった。
でも今はそれが「騒音」とか「ごちゃまぜのエネルギーに酔う」みたいな、苦痛を伴うだけでぜんぜんプラスにならないかんじになってしまったのだ。

感覚は自分のエネルギーの変化とともに変わると思っているし、そのときそのときで、合った場所に行けばいいと思う。

「なんかうまく息、吸えないな」と思ったら。

冒頭に紹介したnoteのつづきで、落ち込んだ時に気持ちを上げる方法を書こうと思ったのだが話がめっちゃそれた気がするので、次回こそ上げる方法を書こうと思います。(いつもこれ)

前フリが長くなる病を直したい今日この頃です。

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