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仕事ができる人が必ずしも管理職ができるわけではない

先日、久しぶりに人材エージェントで働いている友人と食事に行った。知り合ったのは、私が4年前に転職活動をした時に彼女のエージェンシーを利用したのがきっかけだ。彼女のおかげもあり、人生で一番成功した転職をすることができた。そんな彼女とは今ではいい友人で、定期的にお酒を飲んでは、仕事やプライベートのあれこれは話す仲だ。

彼女はやり手で、多くのメンバーを束ねるマネージャーだ。そんな彼女と、仕事ができることはイコール管理職ができることではない、という話で盛り上がった。彼女の部下に、非常にやり手のエージェントがいて、まだ若いが個人業績はチーム一番だそう。やり手くんは2人の部下を持っているが、管理者としては微妙らしい。しかし、自分が結果を出せるものだから、昇進も給与アップもゴリゴリとリクエストしてくるらしい。

そんな話を聞いて、自分も会社に勤めているとき、そういう人をよく見たことを思い出した。プレイヤーとして業績を出せることと、管理者スキルは全く別のものだ。これはどの職種・業界でも共通だと思う。人材エージェント、営業、医者、エンジニア、どの職種でも関係ない。

プレイヤーとして優秀だからマネージャーになるべきだ、というのは大きな間違いなのだ。管理者になるということは、管理者に必要なスキルが必要になる。例えば、人材育成管理力・共感力・傾聴力・部下の成績管理・個人のモチベーションを保ったり成長を促す・部下が何かあったとき話しかけたり相談しやすい雰囲気を作る、などなど。このようなスキルは、部下やチームを持たず、プレイヤーとして働いてる分には責務には入らない。それが管理者になった途端、こういったスキルが求められる。

先ほどのやり手さんは、この後、決断に迫られる時がだろう。管理者スキルを身につけ管理者として更なる飛躍を目指すか、それともプレイヤーとして突き抜けるか。

どちらが正解ということはない。給与面や自分のモチベーションと相談し、自分がやりたい方を選べばいい。ただ、とにかく気をつけるべきは、自分がプレイヤーとして結果を出せるからといって、必ずしも管理職もすぐできるというわけではないということ。

ちなみに、管理者スキルは後天的に身につけることができるスキル。世の中には、数多の管理者スキルに関する良書があるので、興味があるなら読んでみればいいと思う。どうやったら人のやる気を引き出したり、信頼される上司になれるかのTipsがたくさん書いてある。その上で、自分が管理職という仕事に興味があるかも、自分に問うてみればいいと思う。



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