【中編】 『ガブリエル・シャネル、モードのマニフェスト』展:パリ・ガリエラ美術館にて開催、パリ初のシャネルの特別展
前回の「【前編】『ガブリエル・シャネル、モードのマニフェスト』展」についてのnoteに引き続き、展示を紹介していきたい。
1. 優美と洗練(Légèreté et Raffinement)人々が「狂乱の20年代」から徐々に目を覚ましつつあった1930年代、すでに中年に差し掛かったガブリエル・シャネルは、着実にファッションデザイナーとしての功績と名声を積み上げていっていた。
そこにいるのは、哀れな修道院育ちの踊り子ではなく、毅然とした貴婦人、いや女男爵とでも言ったほうがいい