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45:世間が思うアフリカのイメージ

 Bonjour!

 「アフリカ=貧しい」

 きっとこのように思っている日本人は多いでしょう。

 私はベナンの一部の地域しか知りませんが「肯定も否定もできない」というのが正直なところです。

 「数キロ先の井戸水を汲むために学校に行くことができない」というイメージはありませんか?

 もっと田舎に行けば、他の国に行けば、そのような問題を抱えている可能性もあるかもしれませんが、ベナンには各家庭に水道がある場合が多いです。

 アフリカに対しマイナスなイメージをもってしまっているのは、きっと教科書やテレビの影響が原因。井戸水の話は、実際教科書にも掲載されています。

 だからこそメディアの情報を鵜呑みにすることなく、世界を自分の目で見ること、そして知り続けることが大切なのだと痛感しています。

今活動しているクラス

 ベナンでは街を歩けば知らない人に「金をくれ」と言われますが、半分冗談でしつこくありません(でも嫌!)。

 一方でアジアの国々は、歩いていると足を掴まれてお金を要求されたり、モノを売るために多数の言語を覚えたり(フランス人が通ればフランス語で話しかけ、日本人が通れば日本語で話しかける国がありました)、見た目も言動も貧困率が高いイメージがあります。

 ※実際、統計でもアフリカよりアジアの方が絶対的貧困率が高い

 しかし、私の近所には、お金がなくて学校に通えない子どもたちがたくさんいます。

 学校に通えていても制服は薄汚く破れており、カバンの代わりにボロボロのビニール袋を使っています。教育委員会の子どもですらそう。

 長文になってしまいましたが、何が言いたいのかというと、
 「アフリカは貧しいから支援をしないといけない」というのは違和感。

 だからと言って、よく聞く「アフリカの人たちの笑顔は輝いていて幸せそう」も違和感。

 「ただそこに彼らの暮らしや文化があるだけ」というのが自分的にしっくりきます。

 「彼らの価値観を尊重し、寄り添うことができて、初めて国際協力が成り立つ」と最近痛感しています(偉そうなこと言っていますが自分もまだまだ)。

 「ベナン人」として彼らを括りがちですが、「一人の人間」として接することを今後も心がけます。


 nao

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