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~脱マミートラック!~私が自分を変えよう、一歩踏み出したきっかけ

私は二児の母であり、ワーキングマザーである。自身がマミートラックに陥った経験から、ママパパが仕事・キャリアを諦めない社会を創りたく、2021年1月にダイバーシティ推進・女性活躍推進事業のベンチャーへ転職した。

私自身が一歩踏み出すまでの葛藤やきっかけを残しておきたく、noteを始めようと思う。


結婚する前は、仕事が第一優先。常に仕事のことを考え、土日も仕事にのめり込み、仕事が好きだった。結婚してからは、基本定時で上がれるよう心掛け、夕飯を作り、夫を待つ。夫ファースト。子どもを出産してからは、自分の全てを子ども優先に捧げる子どもファースト。ごく当たり前の女性の人生を歩んできた。そして、ごく当たり前だと思い込んでいた。第一子が早産や川崎病と体が弱かったため、2人連続で育休を取得し、5年半を経て、職場復職した。
会社に復職し、やっぱり仕事が好きだ、楽しいと思うと、この気持ちを継続させるためにはどうすべきかを考え、葛藤するようになった。
なぜならば、日本社会では、ワーキングマザーが働く上での課題が山積しているからである。

女性のキャリア(人生)にはライフイベント、結婚、出産、育児、配偶者との死別、離別、家族の介護などが大きく影響する。

ライフイベントにより、女性は価値観、物理的な時間配分が大きく変わる可能性が、男性に比べて大きい。特に価値観は、一人ひとり、環境(配偶者、家族、居住地など)に応じて余儀なくされる。特に子育て女性が社会で働き、自分の意思を貫き、生きるということが、どれだけ大変かを社会からは理解されにくい。
自分の意思を貫くために、配偶者の理解を得る、家族の理解を得る、それを実現するための環境を作る、会社・社会への理解を得るために、日々、少しずつでも自分のライフスタイルを語り、理解者を増やす味方作りを粘り強く行う必要がある。ビジネスと子育てライフを共存させるために、自分で、自分が働きやすい環境を作っていくことが必要である。

私は日々の草の根環境作りや、自分がどうしたいのか、どのように生きていくか、今後どうしたいのかを導くことが困難であると感じている。

たとえば、ワーキングマザーが感じている内面的課題の一例である。

■ワーキングマザーの内面的課題
・仕事への物理的時間が限られるため、限られた時間内で必ずアウトプットを出すという強い意思が必要
・自分で仕事を成し遂げたいという責任感と、残業と仕事の持ち帰りができず、急な明日までのワークに対するやりき切れない気持ちの狭間での葛藤
・ 会社から時短勤務者に対しての理解が得られず、評価がされにくい、昇給がされにくく、公平な評価がなされていないことによるモチベーション維持の困難さ
・割り切り、諦めが必要になる自分の中での葛藤
・社会から、家族から、今が子育て時期だからと言われ、やりたいことを我慢する苦痛
・育休取得がキャリアを無駄にした可能性を考えたときの今後のキャリアに対する迷い
・職場、会社でのワーキングマザーが自然に共存するという味方・環境作りが長期戦にわたる

上記の課題を解決するために、環境作りをしなくてもよい、ワーキングマザーを積極的に受け入れる、もしくは、労働条件が物理的にマッチする会社へ転職をする女性が多い。

私は自身が感じている課題は、ワーキングマザーであれば同じような悩みに直面すると感じている。このような課題を解決し、自分がどうしたいのか、今後どのように生きていくか志を見つけるためにグロービス経営大学院に通い始めた。
(↑正直、当時はマミートラック真っ最中。とにかく環境のせいや言い訳ばかりしている自分を変えたかった。上司の過剰な配慮、手加減された仕事のアサイン、時短社員への差別、夫の仕事の多忙さ、家事育児はママがやらねばならない・ママだから仕事をセーブしなければならないという自身の思い込み、自分の自信のなさ、環境のせいや言い訳なんていくらでもできる)
グロービスに通い始め、世の中には様々なバックグラウンドの人間がいて、共存していくことが当たり前の世の中に変わりつつあり、変えていく必要があると強く感じた。
私は仕事が好きだ。誰もが仕事が楽しいと思える社会を創りたい。
何かを創り出す喜び、社会に貢献しているという実感、自分にしか成し得ないことがあるという使命感、自分の可能性を信じられるマインド醸成。そのお手伝いができる人材に成長したい。

女性のキャリア(人生)におけるビジネスへの価値観は、複雑に絡み合い、多種多様である。
私は5年半専業主婦を経験し、大手企業のワーキングマザーも経験しているため、家族ファーストの女性の気持ちも良く分かる、ワーキングマザーの気持ちも良く分かる。一度しかない人生、後悔はしたくない。あの時こうすれば良かった、子どもがいなかったらこうしていた、自分は子どもの犠牲になったとだけは、未来に考えたくない。
今の日本社会では、ワーキングマザーが働くことが困難であると同時に、子育てが落ち着く40代で、女性が働きたいと思ったときに、選択できるキャリアの選択肢の幅が狭い。働きたい、自分がこれをやりたいと強く思ったときに、自身のキャリアがないことで、女性の可能性を狭めてしまうことはもったいない。誰もが自分の可能性を信じ、挑戦できる喜びを感じてほしい。
私の困難な経験から学んだことは、自分の課題をバネに解決へと前を向き続けること、自身を変革していくことが大事であり、自身の変革・成長が社会への貢献にも繋がっていくことである。
そんな思いを形にできる実力をつけ、自身を変革し、人の心に炎を灯せるリーダーになりたい。

以上が、グロービス経営大学院入学試験のエッセイの一部である。
2019年10月。ここから私の人生が大きく変わった。

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