2020年7月の記事一覧
尊厳死の旗振り役って何ですか?
維新が尊厳死プロジェクトチームを立ち上げたそうだ。それについて、共同通信の短い記事があるので、リンクとともに全文を掲載しておく。
日本維新の会の馬場伸幸幹事長は29日の記者会見で、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の嘱託殺人事件を受け、政務調査会に尊厳死を考えるプロジェクトチーム(PT)を設置すると発表した。また、ALSを患うれいわ新選組の舩後靖彦参院議員が「生きる権利」の大切さを訴えるコメント
ALS患者の死について
ALSの女性がSNS上で知り合った医師二人に薬を投与するよう依頼して亡くなった事件について、大阪市の松井市長は直ちに「尊厳死を議論すべき時が来ている」などと発信した。(https://twitter.com/gogoichiro/status/1286146724180815877)
ただし、この発言には色々問題がある。まず、松井市長は尊厳死と安楽死を混合している。尊厳死とは、末期の状態にある
自己責任と優生思想について
先日、灘中生がホームレス経験者の話を聞く、という企画があったこと、講義前に半数以上を占めていた「ホームレスになるのは自己責任」と考える人が、講義後には激減したということを紹介した。その時に、能力を全て努力の成果と考えると、このような自己責任論になる、という平野啓一郎氏のツイートも挙げた。その人の特性はまさに「ガチャ」であるので、どんな素質を持って生まれてくるかはそれこそ神のみぞ知るである、という
もっとみる「朝令暮改は素晴らしい」ということについて
全国に感染が広がる中、政府はGoToキャンペーンの前倒し実施を「決めたことだから」と押し通そうとしていた。ところが、今日になって「東京発着は対象外」ということを打ち出した。これについては「大阪はどうなのさ」という盛大なツッコミを入れたいところだが、少なくとも「決めたこと」を貫かなかったことだけはよかったと思う。
ここで、先日、noteに掲載されていた神戸大学の岩田先生の本についての記事を紹介
大谷クリニック院長のこと
今朝のNHKで、大谷クリニック院長がネットで受けた嫌がらせについて述べていた。テレビ朝日の情報番組でPCR検査を訴えていたところ、それが政権批判ととらえられてクリニックにまで抗議が殺到したらしいのだ。詳細は省くが、要約すれば、大谷院長の言葉を、反政権の人たちが拡散し、その際に自分なりのコメントをつけた→そのコメントまでもが院長のメッセージととらえられた→政権批判だとして厳しく非難された、というこ
もっとみる