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映画、ドラマの感想

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#京都みなみ会館

「シュシュシュの娘」の感想(ネタバレあり)

「シュシュシュの娘」の感想(ネタバレあり)

入江悠監督最新作。

監督の舞台挨拶付きで鑑賞。
製作にあたりコロナ過でミニシアターを支援をするべく、映画作品を作る事で応援しようとする想いや、今や売れっ子監督であるのにこういう小規模作品でミニシアターをまわりながら映画を観た人と対話しようとする姿勢は本当に立派だと思う。

ルック映画としてのルックの部分は自主映画的な貧乏臭さは一切なくて、低予算映画なのに撮影も美術も凄く良かった。
それと主人公の

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生きちゃったの感想(ネタバレあり)

生きちゃったの感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。
平日に行ったせいかかなり空いてた。

誰かの為にという一人よがり

誰かがいるから思い通りに動けない人達の群像劇。
それぞれの登場人物が「あの時あぁしとけば良かったのか?」「あの時こうならなければ良かったのか?」みたいな葛藤を抱えているのだけど、結局その他の選択肢すらも本当に好転する事になったか微妙なのが救いがない気がした。
でも冒頭の高校生時代の三人が仲良く歩いていく所の

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ゴーストマスターの感想(ネタバレあり)

ゴーストマスターの感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。
僕は大体土曜か日曜に行くので、何かしらのイベントをやっている事が多くて、とにかく忙しそう、今日もスタッフの人に「イップマン4って、みなみ会館でやりますか?」って聞けなかった。

確かに人がギャグ的に死ぬ描写とか笑ってしまうのだけど、登場人物の心情とかを色々考えると映画業界の搾取された側の人々の怨念を具現化した様な話で、本当に笑っていいんだろか?って気分にもなってきた。

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はちどりの感想(ネタバレあり)

はちどりの感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。
一席開けた状態だけどほとんど満席。
既にクチコミでの評価の高さが伺える。

とにかく鬼の様に演出が上手い。特に手を使ったシーンが印象に残った。
指を動かしたり、頭を撫でたり、お茶を入れたり、料理する動作、食事の時の箸の動かし方など登場人物が生身でしっかり生きている感じが伝わってくる。
こういう何かの動作一つ一つの切り取り方に感動を覚える感覚は、僕の大好きな是枝監督の「奇跡」

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イップ・マン完結の感想(ネタバレあり)

イップ・マン完結の感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。
前作の「イップマン外伝マスターZ」の時は改装中だった為、他で観たけどやっぱり京都で「イップマン」シリーズを観るならみなみ会館というイメージ。
コロナの影響で上映は延期になるし、みなみ会館自体が休館になったり、不安だったけどここで完結作が観れて良かった。

上映初週の土曜でお客さんは当然の様に混んでいたし、僕も含めシリーズ完結を見届けるぞ!っていう熱量が高い人が多かった印象。

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リンドグレーンの感想(ネタバレあり)

リンドグレーンの感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。
毎週の事ながらコロナウィルスの影響はあるけど、サービスデイの21日の土曜ということもあり半分位は席が埋まっていた。
「漫画誕生」を観に来たけど時間があるし、もう一本観ようと思い今作をチョイス。
何の前情報もなく観たけど、予想を遥かに超える大傑作で本当に観て良かった。

一人の作家の半生を描いた映画なのに作品作りに打ち込むシーンは一切ない。
彼女がどんな少女だったのか、初めて

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サイゴン・クチュールの感想(ネタバレあり)

サイゴン・クチュールの感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。
入場待ちしてたらロビーで館長さんが舞妓さんにインタビューされる謎のテレビ撮影をしていた。

タイムスリップ設定もそうだし登場人物も多いし、とにかく色んな要素がぶち込まれていくので前半は正直こんな話どう着地させるんだよ!と思ってたけど、最初の母娘の確執からブレない作りになっていて全く脱線しないのが凄い。

代々受け継いできたモノをどう残していくのか?どう新しくするのか?という

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ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!の感想(ネタバレあり)

ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!の感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。
とにかくめちゃくちゃ混んでてビックリ。
2時間前位でチケット売り切れてた。しょうがないので次の夕方の回に変更。

負け犬バンド映画なのだけど、主人公達がやっている音楽がゴリゴリのメタルなのが面白かった。
基本コメディ映画なのだけどオリジナル曲作ろうぜ!ってギターの人が弾き始める時に「それはあの曲だからダメ、これもあの曲だからダメ」ってギャグに笑いながら「メタルの曲って全部似

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象は静かに座っているの感想(ネタバレあり)

象は静かに座っているの感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。
この日はみなみ会館で3本ハシゴをしたのだけど、今作の前に観た舞台挨拶付きの作品の終了時間から5分程しか余裕が無くてトイレに行けずに鑑賞。
不安でしょうがなかったけど約4時間全然余裕だった。俺の膀胱も捨てたもんじゃない。

人生の不自由さや、それでも生きていける小さな希望の様なもの。
こんな作品を29歳の若さで嫌みなく堂々たる傑作として撮り切ったフー・ボー監督はどう考えても凄

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まわる映写機 めぐる人生の感想(ネタバレあり)

まわる映写機 めぐる人生の感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。森田恵子監督の舞台挨拶付き。
映画館についての映画でもあるので、みなみ会館のスタッフの人とやりとりしながら映写機についてのお話をしているのが面白かった。

映画が観れない場所でも作品を観れる環境を作ろうと奮闘する人々を日本中色んな場所で撮影したドキュメンタリー映画。
「小さな町の小さな映画館」「旅する映写機」という前二作から続き今作が三作目の位置付けになるらしい。

僕はみな

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さらば青春の光の感想(ネタバレあり)

さらば青春の光の感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。TwitterでRTすると貰えるシールゲット。(自主申告制)

ノーザンソウルの方もまた観たかったけど時間合わなかったので今作のみ鑑賞。

今回初めて観たけど、冒頭の夕日の海をバックに主人公がこちらに向かって歩いてくるシーンの美しさから、「これは映画館で観ないと駄目なやつだ」と思える作品だった。

前情報全く無しで観たので、主人公の無軌道な行動の数々に最初は嫌悪感しか無かっ

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ぼくを探しにの感想(ネタバレあり)

ぼくを探しにの感想(ネタバレあり)

下書きに置いたまま、めちゃくちゃ時間経ってしまってたけど、リニューアルオープンした京都みなみ会館で鑑賞。とても綺麗な劇場になっていて感動した。

他のオープニング作品に比べるとお客さんは少ないのかなぁという印象。同日に観た恐怖の報酬はめちゃくちゃ入ってた。

2013年公開の作品で、鑑賞直後はそうでもなかったのだけど、観終わってしばらくしてからめちゃくちゃ好きになってきて、もう一回行こうと思ったら

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